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想い出のロックン・ローラー (曲)

ジェーン・バーキンの歌

想い出のロックン・ローラー」(おもいでのロックン・ローラー、原題: ex fan des sixties)は、ジェーン・バーキンの楽曲である。バーキンの1978年のアルバム『想い出のロックン・ローラー』の表題曲であり、アルバムのシングルカットとして同年の1978年にリリースされた(フランス: Fontana Cat#6172 761[1]、日本: Philips Cat#SFL-2284[* 1])。

想い出のロックン・ローラー
ジェーン・バーキンシングル
初出アルバム『想い出のロックン・ローラー
A面 想い出のロックン・ローラー
B面 メロ・メロ・メロディー
リリース
規格 ビニール 7インチ 45 RPM
録音 1977年8月; フォノグラム・スタジオ (ロンドン)
ジャンル ポップ、ロック
レーベル フォンタナ
作詞・作曲 セルジュ・ゲンスブール
プロデュース フィリップ・ルリショム
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目次

概要編集

1960年代の偉大なロックン・ローラーたちの名を唱えるこの曲は、フランスで大ヒットした[2]。この曲の作者は、陰になり日向になりバーキンのバックアップに努めた内夫セルジュ・ゲンスブールである。

バーキンによると、曲のリズムがわからず悪戦苦闘したが、ゲンスブールはバーキンができないということを理解しなかった[3]。またさらにバーキンによると、50回にわたる試みは悲惨な結末に終わり、半年後に再開しエルヴィス・プレスリーが死んだのでゲンスブールは「et la pauvre Janis Joplin」(そして可哀想なジャニス・ジョプリン)であった歌詞の最後のチャプターを変更した[3]

偉大なスターたちを単に連呼しているだけの作品ではなく、韻、隠喩、意味の多様性などのシャワーで巧みに構成されているゲンスブールによる歌詞[4]は、それらの最も簡単に発見できるところでは例えば「ombre」(「影」などの意味のフランス語)とロックバンドのShadows(「影」などの意味の英語)である。解散したザ・ビートルズMcCartneyに関しては「Mac Cartney」に分離してある。

1992年、バーキンはカジノ・ド・パリでゲンスブール追悼ライブを行った。このライブのアルバム『Je suis venu te dire que je m'en vais…』が同1992年にリリースされた[5]。このライブアルバムのシングルカット・アナログ盤「Je suis venu te dire que je m'en vais…」(1992年)のA面は「手ぎれ Je suis venu te dire que je m'en vais」、B面は「想い出のロックン・ローラー」である(シングルカットCDは3曲目に「虹の彼方 Fuir Le Bonheur De Peur Qu'Il Ne Se Sauve」が付く)[6][* 2]

収録曲編集

A面

 想い出のロックン・ローラー Ex fan des sixties (3:00)

B面

 メロ・メロ・メロディー Mélo mélo (2:45)

参加者編集

ボーカル ジェーン・バーキン
ベース ブライアン・オッジャーズ
ドラムス ドギー・ライト
パーカッション ジム・ローレス
エンジニア ピーター J. オリフ
作詞・作曲 セルジュ・ゲンスブール
編曲 アラン・ホークショウ
写真 アンドレ・ベルグ
プロデュース フィリップ・ルリショム

使用メディア編集

日本ではTV番組「NHK フランス語会話」のエンディング曲に使用。また日本のラジオ放送エフエム仙台において亡きロックンローラーを特集した「想い出のロックンローラー」という番組が1988年2月に月曜日から金曜日の22:55–23:00に放送され(DJ/藤田美奈)、バーキン「想い出のロックン・ローラー」はこのラジオ番組のテーマ曲であった[7]

カバー編集

音楽・音声外部リンク
  安田成美「思い出のロックンロール」 (小西康陽『夜のミノルフォン・アワー』アナログシングルカット盤) - レーベルJET SET公式サイト "JET SET Sample Player"

日本の女優安田成美は、ジェーン・バーキンの「想い出のロックン・ローラー」を日本語でカバーした[8]。このカバー曲のタイトルは「思い出のロックンロール」で、1988年3月25日にこのカバー曲が収録された安田成美の2枚目のアルバム『ginger』(ジィンジャー[* 3])がリリースされた(LP: 28JAL-3148、CD: 32JC-280)。1988年9月25日にアルバム『ginger』から4曲をカットした8cmシングルCD「思い出のロックンロール」(安田成美 "DIAMIND COLLECTION" CD MINI ALBUM)がリリースされた(規格番号: 15JC-325)[9]。この日本語カバーの歌詞はアルバム『ginger』をプロデュースした大貫妙子によるもので、忠実な翻訳ではなくアレンジが施され、大村憲司が編曲した。ドラムスはジャパンスティーヴ・ジャンセン

2015年3月25日、解散した音楽グループピチカート・ファイヴのリーダーであった小西康陽が選曲をした徳間ジャパン創立50周年記念のコンピレーション・アルバムが3枚同時リリースされ、その1枚『夜のミノルフォン・アワー』第17曲は安田成美の「思い出のロックンロール」が収録された。『夜のミノルフォン・アワー』は2016年1月8日にA面がバニラビーンズニコラ」、B面が安田成美「思い出のロックンロール」でシングルカットのアナログ盤(規格番号: JS7S-113)がレーベルJET SETからリリースされた(3枚のアルバムから同時シングルリリース)。

ピチカート・ファイヴ最後のボーカリスト野宮真貴は、2015年11月13日大阪と11月19日20日東京のビルボードライブ公演において「想い出のロックンローラー」を大貫妙子のアレンジ歌詞でカバーした[10]パリをテーマに2015年の活動をしていた野宮はこの公演で、アルカーイダから分離したIS(イスラム国)のメンバーにより11月13日に発生した、バーキンもライブ経験があるバタクラン劇場などを狙ったパリにおける銃撃および爆破事件の追悼をした[11][12][* 4]

脚注編集

注釈編集

  1. ^ この日本盤は輸入盤ではなく、ジャケットに日本語タイトル「想い出のロックン・ローラー」が表示されている。B面の日本語表示は「メロ・メロ・メロディー」。
  2. ^ ゲンスブールへの最後のオマージュとして1996年にリリースされたバーキンのアルバム『追憶のランデヴー Versions Jane』に「想い出のロックン・ローラー」は収録されなかったが、このアルバム曲を披露した同1996年秋のパリ・オランピア劇場でのライブにおいては「想い出のロックン・ローラー」を歌い、このライブのアルバム『JANE – concert intégral à l'Olympia』(1996年)がリリースされた(「想い出のロックン・ローラー」は第6曲目)。
  3. ^ アルバムの日本語表示は「ジィンジャー」。「ジンジャー」ともいう。
  4. ^ 11月13日は、以前YouTube上で日本の安倍首相の名を呼んで日本人2人の高額身代金要求と処刑に関与したISの「ザ・ビートルズ」の「ジハーディ・ジョン」(聖戦士ジョン)と呼ばれるISメンバーをターゲットにした空爆を11月12日に中東IS支配領域で実施したという報告が、アルカーイダを育てた(後に敵対した)米国から発表された日でもある[13](米国はジハーディ・ジョンの死亡を「ほぼ確信」している[14])。ジハーディ・ジョンは無人機攻撃で即死した[15]

出典注編集

  1. ^ Jane Birkin – Ex Fan Des Sixties / Melo Melo”. ディスコグス. 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  2. ^ 『想い出のロックン・ローラー』 発売・販売元 提供資料 (2011年3月7日)
  3. ^ a b Vincent Leblanc (2015年6月22日). “Ex-fan des sixties pour Jane Birkin”. Serge Gainsbourg - La reconnaissance. 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  4. ^ Ex-Fan Des Sixties (フランス語歌詞)
  5. ^ Jane Birkin – Je Suis Venu Te Dire Que Je M'En Vais… (Concert Intégral Au Casino De Paris)”. ディスコグス. 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  6. ^ Jane Birkin – Je Suis Venu Te Dire Que Je M'En Vais...En Concert Au Casino De Paris”. ディスコグス. 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  7. ^ BACK TO THE STAGE on Date fm: 1988_Date fm flash アーカイブ”. エフエム仙台. 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  8. ^ Ex Fan Des Sixties / 思い出のロックンロール / 安田成美. 歌詞検索サービス 歌詞GET.
  9. ^ 安田成美 / 思い出のロックンロール”. CDジャーナル. 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  10. ^ 野宮真貴 ビルボードライブ公演のセットリストとケイタマルヤマの新作衣装を特別先行公開。そして超レアなアナログ盤プレゼント”. girlswalker (2015年11月11日). 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  11. ^ 野宮真貴、エレガントな「フレンチ渋谷系」ライブで平和を願う”. ナタリー (2015年11月21日). 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。 “先週、フランスではとても悲しい出来事がありました。いつも音楽を届けられる平和を祈って、今日のライブはみんなと過ごしたいと思います (野宮真貴、2015年11月19日 ビルボードライブ東京公演 第1部にて)”
  12. ^ 野宮真貴、Billboard LIVEにて“フレンチ渋谷系”を歌う。ミュージック、カクテル、ファッション…視覚や味覚でも楽しめる大人のエンターテイメントを披露”. Billboard JAPAN (2015年11月27日). 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。 “先週、フランスではとても悲しい出来事がありました。いつも音楽を届けられる平和を祈って、今日のライブはみんなと過ごしたいと思います (野宮真貴、2015年11月20日 ビルボードライブ東京公演 第1部にて)”
  13. ^ 後藤健二さん殺害映像の「ジハーディ・ジョン」狙い、米軍が空爆”. ブルームバーグ (2015年11月13日). 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  14. ^ ジハーディ・ジョン死亡、湯川さん父親「事件は終わっていない」”. トムソン・ロイター・ジャパン (2015年11月16日). 2015年閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  15. ^ 「聖戦士ジョン」の死亡認める=IS機関誌最新号”. 時事ドットコム (2016年1月20日). 2016年閲覧。accessdateの記入に不備があります。

外部リンク編集