月蒼くして
『月蒼くして』(つきあおくして、The Moon Is Blue)は、劇作家F・ヒュー・ハーバートの同名舞台劇を原作とする1953年公開のアメリカのロマンティック・コメディ映画である。
月蒼くして | |
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The Moon Is Blue | |
監督 | オットー・プレミンジャー |
脚本 | F・ヒュー・ハーバート |
原作 | F・ヒュー・ハーバート |
製作 | オットー・プレミンジャー |
出演者 |
ウィリアム・ホールデン デヴィッド・ニーヴン マギー・マクナマラ |
音楽 | ハーシェル・バーク・ギルバート |
撮影 | アーネスト・ラズロ |
編集 | ロナルド・シンクレア |
製作会社 | カーライル・プロダクションズ[1] |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 99分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
ストーリー編集
エンパイア・ステート・ビルの展望台で、プレイボーイの建築家ドンと風変わりな駆け出しの女優パティが出会う。意気投合した2人はドンのアパートで夕飯を共にすることになるが、そこに上の階に住むドンの元婚約者シンシアやその父親デビッドが現れ、予期せぬ騒動が起こる。そして、ついにはパティの父親までがやってきて自体はますます混迷を極める。
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キャスト編集
※括弧内は日本語吹替(初回放送1972年12月7日『木曜洋画劇場』)
日本語版スタッフ編集
受賞編集
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):デヴィッド・ニーヴン
備考編集
- 原作となる舞台劇のブロードウェイでの公演(1951年)もオットー・プレミンジャーが演出を担当した。
- 映画の脚本も原作者であるF・ヒュー・ハーバートが自ら担当した。
- 当時人気に翳りのあったデヴィッド・ニーヴンの起用に難色を示していたスタジオ幹部たちを説得するために、プレミンジャー監督は原作舞台劇の西海岸での公演にニーヴンを起用して実績を示させた[2]。
- 本作が映画デビュー作となるマギー・マクナマラは、映画の前に原作舞台劇のシカゴ公演で同じ役を演じていた。また本作の演技で第26回アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた[3]。
- オリジナルの脚本にある性的なセリフ(ヴァージン、妊娠など)[4]をそのまま映画でも使ったため、ボストンでは禁止され、アメリカ映画製作配給業者協会は自主規制を促したが、映画製作者側がこれに反発。最終的には映倫マークなしで上映し、大ヒットした。これが映倫の規定を改正するきっかけとなったと言われている[2]。
脚注編集
- ^ クレジットなし。“The Moon Is Blue (1953) - Company credits” (英語). IMDb. 2012年6月19日閲覧。
- ^ a b Fujiwara, Chris (英語). The World and Its Double: The Life and Work of Otto Preminger. Faber & Faber. ISBN 978-0865479951
- ^ 受賞したのは『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーン。
- ^ いずれも現代の感覚では取り立てて過激でもない普通のセリフである。
外部リンク編集
- 月蒼くして - allcinema
- 月蒼くして - KINENOTE
- The Moon Is Blue - オールムービー(英語)
- The Moon Is Blue - IMDb(英語)
- The Moon Is Blue - TCM Movie Database(英語)
- The Moon is Blue - Rotten Tomatoes(英語)