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朽木 祥(くつき しょう[1]: Shaw Kuzki[2], 1957年[1][3] - )は、日本児童文学作家[3]

朽木 祥
(くつき しょう)
誕生 1957年????
日本の旗 広島県広島市
職業 小説家
児童文学作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
活動期間 2005年 -
ジャンル 小説
児童文学
主な受賞歴 日本児童文芸家協会賞(2009年)
日本児童文学者協会賞(2015年)
デビュー作かはたれ』(2005年)
公式サイト twitter.com/skuzki
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人物・来歴編集

広島県広島市生まれ[3]鎌倉市在住。被爆2世[1]広島市立基町高等学校卒業、上智大学大学院博士前期課程修了[3][4]

デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で4つの賞を受賞したのを初めとして数々の賞を受ける[1]。作品はファンタジー、リアリズム、ヒロシマ関連など多岐にわたる上、幼年からヤングアダルト、成年向けと作品の対象年齢も広い[1]。豊かな教養に裏打ちされた文章の品格の高さとユーモア、ストーリーテラーとしての巧みさもさることながら、「共感共苦」をテーマにした文学性の深さには定評がある[3]神宮輝夫は『風の靴』収録の解説「『風の靴』の楽しさ」で、作品の的確なディテールと物語の推進力に言及し、「子どもの文学の新しい流れを予感させます」と述べている[5]

2009年から2015年にかけては、日本国内の主な児童文学賞を毎年のように受賞している(#経歴参照)他、2014年にはドイツのミュンヘン国際児童図書館 (de:Internationale Jugendbibliothek) が発行する国際推薦児童図書目録、ホワイト・レイブンズ (The White Ravens) に『八月の光』(偕成社)、『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』(講談社)の2冊が選定されている[1][6][7]。この目録には世界50か国以上から200作品が選ばれる[8]。通常1作者1作品のところ、2作品が選ばれるのは異例の扱いであり、朽木の作品が国内のみならず国外でも評価の高い証であろう[9][10]。この2作品は、フランクフルトボローニャのブックフェアでも取り上げられている。2016年版には『あひるの手紙』(佼成出版社)がホワイト・レイブンズに新たに選定された[11]

2016年7月20日、7月27日、8月6日に『八月の光』の中の「石の記憶」がNHKの国際放送局にて17言語(英語~スワヒリ語)に翻訳されて放送されるなど、活躍は広がりを見せている[12]

経歴編集

『かはたれ』[21]、『風の靴』[22]、『八月の光』[23]、『光のうつしえ』[24]は、厚生労働省の児童福祉文化財に選定されている。

著書編集

翻訳編集

参考資料編集

  • 特集 朽木祥の作品世界 『子どもと読書』2013年7・8月号
  • 特集 石井睦美・魚住直子・朽木祥 -90年代から現代へⅠ- 『日本児童文学』2014年3・4月号
  • 『いま子どもに読ませたい本 子どもの感性を豊かにするブックガイド』(七ツ森書館、2014年刊行)に『彼岸花はきつねのかんざし』書評
  • 「もうすぐ雨に」という作品が小学校3年の国語の教科書(光村図書)に選定される。(2015年)
  • 『10代のためのYAブックガイド150!』(ポプラ社、2015年刊行)に『光のうつしえ』の書評
  • 日本児童文学2016年7・8月号「時代の感受性(下)」加藤純子 - 『八月の光』『光のうつしえ』について言及
  • 『明日の平和をさがす本 戦争と平和を考える 絵本からYAまで300』(岩崎書店、2016年刊行)に『八月の光』『彼岸花はきつねのかんざし』『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』の書評と紹介

講演会編集

  • 2013年10月12日 親地連 第19回全国交流集会「物語の力」 国立オリンピック記念青少年総合センター(親子読書地域文庫全国連絡会主催)
  • 2015年9月12日 戦後70年 混迷の時代に児童文学を問う in信州 「想像力を通して目撃するということ」 ホテルメトロポリタン長野(信州児童文学会主催)
  • 2015年10月3日 被爆70周年記念事業 児童文化講演会 「記憶」を物語るということ(広島市子ども図書館主催)
  •  2019年5月12日 教文館ナルニア国20周年記念講演会 『バレエシューズ』から鎌倉ファンタジーまで~翻訳と創作について語る~

脚注編集

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  1. ^ a b c d e f g 雨宮徹 (2016年5月2日). “平和・ヒロシマ 児童書と被爆 「光のうつしえ」”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/area/hiroshima/articles/MTW20160502350160005.html 2019年3月27日閲覧。 
  2. ^ 『かはたれ』 2005, p. 8.
  3. ^ a b c d e 石井雄一 (2014年8月6日). “被爆を伝えて 2 児童文学作家・朽木祥さん 「共感共苦」促す文学の力”. 中国新聞. http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=34549 2019年3月27日閲覧。 
  4. ^ 今月の新刊エッセイ|朽木祥さん『バレエシューズ』”. 福音館書店 (2019年2月6日). 2019年3月30日閲覧。
  5. ^ 『風の靴』 2009, p. 314.
  6. ^ a b Hachigatsu no hikari (Flash in August) - Kutsuki, Shō”. ミュンヘン国際児童図書館. 2019年3月30日閲覧。
  7. ^ a b Hikari no utsushie. Hiroshima HIROSHIMA Hiroshima (Soul-Lanterns. Hiroshima HIROSHIMA Hiroshima). Kutsuki, Shō”. ミュンヘン国際児童図書館. 2019年3月30日閲覧。
  8. ^ White Ravens Online”. ミュンヘン国際児童図書館. 2019年3月30日閲覧。
  9. ^ The White Ravens 2014”. ミュンヘン国際児童図書館. 2019年3月30日閲覧。
  10. ^ 日本ペンクラブ平和委員会シンポジウム 「平和を考える集い―へいわってどんなこと」”. 日本ペンクラブ (2019年5月20日). 2019年6月2日閲覧。
  11. ^ a b Ahiru no tegami - Kutsuki, Shō”. ミュンヘン国際児童図書館. 2019年3月30日閲覧。
  12. ^ a b 朽木祥さん(1985院前文英)の著書「石の記憶」(『八月の光・あとかた』(小学館文庫所収)がNHK国際放送で17言語に翻訳されて、各国で放送されました”. 上智大学ソフィア会 (2016年8月5日). 2019年3月30日閲覧。
  13. ^ 児童文学ファンタジー大賞”. 絵本・児童文学研究センター. 2019年4月8日閲覧。
  14. ^ 児童文芸新人賞 受賞者一覧”. 日本児童文芸家協会. 2019年3月30日閲覧。
  15. ^ a b 過去の受賞作品”. 産経新聞社. 2019年3月30日閲覧。
  16. ^ 日本児童文芸家協会賞 受賞者一覧”. 日本児童文芸家協会. 2019年3月30日閲覧。
  17. ^ 第58回 青少年読書感想文全国コンクール”. 全国学校図書館協議会. 2019年5月11日閲覧。
  18. ^ 石井雄一 (2014年4月11日). “ヒロシマ描く励みに 「光のうつしえ」 福田清人賞 広島出身の朽木祥さん”. 中国新聞. http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=29000 2019年3月27日閲覧。 
  19. ^ 朽木祥さん(1985院前文英)が第63回「小学館児童出版文化賞」を受賞されました”. 上智大学ソフィア会 (2014年10月6日). 2019年3月30日閲覧。
  20. ^ 2015年度 児童図書・主要受賞作品一覧”. 日本児童図書出版協会. 2019年3月30日閲覧。
  21. ^ 第16回社会保障審議会福祉文化分科会議事要旨”. 厚生労働省. 2019年3月30日閲覧。
  22. ^ 第26回社会保障審議会福祉文化分科会議事要旨”. 厚生労働省. 2019年3月30日閲覧。
  23. ^ 平成24年 社会保障審議会児童福祉文化財 推薦作品一覧”. 厚生労働省 (2012年12月). 2019年3月30日閲覧。
  24. ^ 平成26年度 厚生労働省社会保障審議会 児童福祉文化財”. 厚生労働省. 2014年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月30日閲覧。
  25. ^ 『風の靴』 2009.
  26. ^ ラジオ文芸館 「石の記憶」”. 日本放送協会 (2013年8月3日). 2019年3月30日閲覧。
  27. ^ 演劇研修所10期生が出演したラジオ「八月の光」がJFN賞2017優秀賞を受賞しました”. 新国立劇場 (2017年6月14日). 2019年5月11日閲覧。

参考文献編集

  • 朽木祥『かはたれ 散在ガ池の河童猫』福音館書店、2005年10月。ISBN 978-4-8340-2148-6
  • 朽木祥『風の靴』講談社、2009年3月。ISBN 978-4-06-214994-5

外部リンク編集