東峰村

福岡県朝倉郡の村

東峰村(とうほうむら)は、福岡県の中南部に位置するで、朝倉郡に属している。

とうほうむら ウィキデータを編集
東峰村
小石原焼伝統産業会館
東峰村旗 東峰村章
東峰村旗 東峰村章
2005年3月28日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 福岡県
朝倉郡
市町村コード 40448-9
法人番号 5000020404489 ウィキデータを編集
面積 51.97km2
総人口 1,649[編集]
推計人口、2024年9月1日)
人口密度 31.7人/km2
隣接自治体 朝倉市嘉麻市田川郡添田町
大分県日田市
村の木 未定
村の花 未定
東峰村役場
村長 眞田秀樹
所在地 838-1792
福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山6425番地
北緯33度23分50秒 東経130度52分12秒 / 北緯33.39731度 東経130.86992度 / 33.39731; 130.86992座標: 北緯33度23分50秒 東経130度52分12秒 / 北緯33.39731度 東経130.86992度 / 33.39731; 130.86992
地図
役場庁舎位置

東峰村役場宝珠山庁舎
外部リンク 公式ウェブサイト

東峰村位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

特記事項 村役場のデータは宝珠山庁舎のもの
ウィキプロジェクト
テンプレートを表示

概要

編集

2005年3月28日小石原村宝珠山村が合併して発足した自治体である。「平成の大合併」で合併して発足した市町村でも数少ない村制を敷いた自治体であり、合併後の新村の人口が約3,000人しかない「ミニ合併」として有名になった[1]2012年に「日本で最も美しい村連合」に加盟。

地理

編集

福岡県の南東部に属し、大分県日田市と隣接する。村域の大半が山地であり、僅かな部分が農業地帯である。旧筑前国に属すが、旧豊前国豊後国との境界に位置する。また、筑後平野日田盆地の中心点であり、分水界になっている[1]

気候

編集

福岡県の中では筑豊地方の内陸性の気候に属するが、筑豊の大部分は盆地であるのに対し、旧小石原村一帯は山岳地帯であるため、一概に同じとは言えない。旧小石原村中心部の年平均降水量は2200mm前後、年平均気温は13°C前後と多雨でやや冷涼な気候である。夏の日中は気温が上がりやすく、まれに35°Cを超えることもある。また、山地の為雷雨に見舞われやすい。冬は福岡県の中でも一番標高の高い(500m前後)旧小石原村域を中心に同じ九州の阿蘇などと同様の寒冷な気候となる。旧小石原村は福岡県の中でも特に雪が多く、寒波の際には平地で雪が積もっていない時でも必ずと言っていいほど積雪しており、多いときは一晩で30cm前後積もることもあり雪かきが必須である。また村内の国道はチェーン規制が出ている場合が多く、冬季の通行は注意が必要である。九州北部で記録的低温となった2011年1月には旧小石原村では積雪が50〜70cm前後に達した。

隣接する市町村

編集

歴史

編集

近現代

編集
  • 1889年4月1日 - 町村制施行により小石原村と宝珠山村が発足。
  • 2005年3月28日 - 小石原村と宝珠山村の対等合併により新村制を施行し、東峰村が発足。また、2村の団結を象った村章を制定する[2][3]
  • 2011年4月8日 - 小石原小学校、宝珠山小学校、東峰中学校の3校を統合し、小中一貫校「東峰学園」が開校。
  • 2017年7月5日 - 九州北部を襲った記録的な集中豪雨で大きな被害を受けた(平成29年7月九州北部豪雨[4]

村章

編集
 
村章

2005年2月9日に全国からの公募によって決定し、2村を尊重するもので自然豊かなデザインの紋章を制定した。同年3月28日に正式に決定された[5][2][3]

歴代村長

編集
  1. 高倉秀信(2005年4月24日 - 2013年4月23日)2期
  2. 井上一徳(2013年4月24日 - 2013年9月13日)1期
  3. 澁谷博昭(2013年10月20日 - 2021年10月19日)2期

行政

編集

村長

編集
  • 眞田秀樹(1期目)
  • 任期:2025年10月19日

議会

編集
  • 定数:10人
  • 任期:2026年4月30日

村役場

編集

分庁舎方式としている。

  • 宝珠山庁舎(旧宝珠山村役場)議会設置庁舎[6]
  • 小石原庁舎(旧小石原村役場) - 東峰村大字小石原941番9号[6]

警察・消防

編集

警察署は村内にはないが、朝倉市にある朝倉警察署が管轄している。

  • 甘木・朝倉消防本部 東出張所
  • 東峰村消防団
  • 朝倉警察署宝珠山駐在所
  • 朝倉警察署小石原駐在所

教育

編集
2011年に宝珠山小学校・小石原小学校・東峰中学校を統合して出来た学校。旧東峰中(宝珠山地区)の校舎を改築。

以前あった東峰中学校は、1986年に小石原村の小石原中学校と宝珠山村の宝珠山中学校の統合により宝珠山村に設置されたもので、開校当時は両村による中学校組合立であった。学校名と新村名が同じであったが、両村の合併とは直接の関係はない。

地域

編集

人口

編集
 
東峰村と全国の年齢別人口分布(2005年) 東峰村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 東峰村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
東峰村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 4,190人
1975年(昭和50年) 3,819人
1980年(昭和55年) 3,594人
1985年(昭和60年) 3,560人
1990年(平成2年) 3,371人
1995年(平成7年) 3,117人
2000年(平成12年) 2,948人
2005年(平成17年) 2,749人
2010年(平成22年) 2,432人
2015年(平成27年) 2,174人
2020年(令和2年) 1,899人
総務省統計局 国勢調査より


大字

編集
 
九州北部豪雨により被災した東峰村小石原鼓・福井周辺(2017年7月8日
 
九州北部豪雨により被災した東峰村小石原鼓・福井周辺(2017年7月8日

小石原地域

編集
  • 小石原村が範囲である。鼓が小石原鼓に変更した[7]
大字名 郵便番号
小石原 838-1601
小石原鼓 838-1602

宝珠山地域

編集
大字名 郵便番号
宝珠山 838-1701
福井 838-1702

経済

編集

産業

編集

郵便局

編集
  • 小石原郵便局
  • 宝珠山郵便局

ケーブルテレビ

編集

交通

編集

バス

編集

一般路線バス

編集
  • 西鉄バス - 西鉄バス久留米による運行で、朝倉市杷木地区の杷木発着所と宝珠山・小石原地区を結ぶ1路線がある。かつては杷木 - 宝珠山間と杷木 - 小石原間がそれぞれ別々に運行されていたが統合され、いったん宝珠山地区に立ち寄り宝珠山(宝珠山駅前)で折り返して運行する系統となっている。2000年前後までは旧小石原村から大隈・飯塚BC方面への路線バスも運行されていたが廃止されている。5月と10月に開催される「民陶むら祭」の期間中には福岡市と小石原地区の間に臨時高速バスが運行される。
    • 杷木 - 松末 - 塔の元 - 大行司 - 宝珠山 - 大行司 - 塔の元 - 小石原

道路

編集
一般国道
主要地方道
道の駅

村内には高速道路は通っていない。村の最寄り高速道路インターチェンジは大分自動車道杷木IC

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

編集
 
一本杉2号古窯跡

催事

編集
  • 民陶むら祭(小石原、5月3日〜5日・10月第1土曜日〜第2月曜日)
  • 東峰村秋祭り(宝珠山)

百選

編集

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j 東峰村の概要”. 東峰村. 2012年6月23日閲覧。
  2. ^ a b 図典 日本の市町村章 p209
  3. ^ a b 村章”. 東峰村. 2012年6月23日閲覧。
  4. ^ 時事通信社
  5. ^ 新村「東峰村」村章デザイン決定”. 小石原村・宝珠山村合併協議会. 2012年6月23日閲覧。
  6. ^ a b 東峰村役場の位置を定める条例”. 東峰村例規集. 2012年6月23日閲覧。
  7. ^ a b 合併に関わる情報”. 東峰村. 2012年6月23日閲覧。

参考文献

編集
  • 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 

関連項目

編集

外部リンク

編集