松山環状線(まつやまかんじょうせん)は、愛媛県松山市岩崎町2丁目から同市平田町に至る全長約12.9kmの環状都市計画道路である。

一般国道
国道33号標識
松山環状線
国道33号バイパス
開通年 1974年度 - 1999年
起点 愛媛県松山市岩崎町2丁目
終点 愛媛県松山市平田町
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

概要 編集

この松山環状線は、時計回りに東部環状線、南部環状線、西部環状線および北部環状線の連続する4区間から成り、区間ごとにそれらを総称した呼び名である。

当該道路の一部は、国道33号の一部区間となっている。総事業費は約650億円。当該道路のうち、特に天山交差点や小坂交差点での渋滞が著しいが、こうした渋滞の激しい複数の地点では、中央分離帯に高架橋の建設用地が確保されていた。ところが車線確保のため、現時点においては建設が困難な状況となっている。

2007年2月4日、小坂交差点の上を走る高架橋(小坂高架橋)が開通した。一方、天山交差点の立体交差化は、小坂交差点整備後の課題となる。ちなみに当該道路の外側には、松山インター松山空港および松山港を結ぶ松山外環状道路(事業中)がある。

路線データ 編集

 
東部環状線(岩崎町2丁目)
 
南部環状線(朝生田町)
 
西部環状線(生石町)
 
北部環状線(東長戸4丁目)
  • 起点:松山市岩崎町二丁目
  • 終点:松山市平田町
  • 幅員:28m
  • 車線数
    • 《東部環状線》 岩崎町2〜枝松 - 片側1車線
    • 《南部環状線》 枝松〜空港通2 - 片側3〜4車線(立体交差部などの一部で2車線)
    • 《西部環状線》 空港通2〜中央2 - 片側2~3車線
    • 《北部環状線》 中央2〜平田 - 片側2車線

歴史 編集

  • 1962年2月 構想が出る
  • 1966年度 南部環状線事業が開始
  • 1971年度 東部環状線、北部環状線事業が開始
  • 1974年度 東部環状線・束本 - 南部環状線・和泉北2が開通
  • 1977年度 西部環状線事業が開始
  • 1978年3月 北部環状線・中央2 - 東長戸(鴨川1)が開通し、全通
  • 1983年3月 南部環状線・和泉北2 - 空港通2が開通し、全通
  • 1988年3月 西部環状線・空港通2 - 南江戸3が開通(空港通2 - 南江戸4(新空港通りとの交点)・暫定2車線)
  • 1988年11月 西部環状線・南江戸3 - 朝美が開通(暫定2車線)
  • 1994年度 東部環状線・湯渡町 - 束本が開通
  • 1995年3月 西部環状線・朝美 - 衣山が開通(朝美 - 予讃線跨線橋・暫定2車線)
  • 1998年3月 西部環状線・衣山 - 中央2が開通し、全通。全線4車線での供用開始
  • 1999年2月13日 東部環状線・岩崎町2 - 紅葉町が開通し、全通。松山環状線全通
  • 2021年2月 西部環状線南江戸4丁目交差点付近の車線運用を変更。南行きの南江戸3丁目交差点付近~生石町付近が新たに3車線化[1]
  • 2021年4月1日 国道196号であった西部環状線が愛媛県(南江戸4~空港通2 延長約1.0km)ならびに松山市(中央2~南江戸4 延長約2.0km)に移管される。移管後の路線名はそれぞれ「主要地方道18号」(県道18号)、「市道松山環状線西部」となる[2]

主な橋梁 編集

  • 湯渡橋
  • 和泉大橋

重複区間・別名 編集

  • 国道33号 - 小坂交差点〜天山交差点
  • フライブルク通り - 空港通2交差点〜中央2交差点

交差する放射状道路および鉄道 編集

※起点から時計回りの順に記載。

 
朝生田西交差点
 
南江戸3丁目交差点

脚注 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集