座標: 北緯35度43分49.04秒 東経139度42分32.67秒 / 北緯35.7302889度 東経139.7090750度 / 35.7302889; 139.7090750

豊島区立池袋西口公園(としまくりついけぶくろにしぐちこうえん)は、東京都豊島区にある区立公園池袋駅西口バスターミナルに隣接する。英語名はIkebukuro Nishiguchi Park。愛称は池袋西口公園 GLOBAL RING。

池袋西口公園
Ikebukuro Nishiguchi Park
Ikebukuro West Exit Park
2019年の改装前の公園
分類 都市公園
所在地
面積 3123.19m²[1]
前身 東京府豊島師範学校
開園 1970年4月
設計者 三菱地所設計・ランドスケープ・プラスJV[1]
運営者 豊島区、としま未来財団(野外劇場運営)プロントコーポレーション(カフェ運営)[1]
現況 開園時間は5時~翌1時
設備・遊具 舞台棟、カフェ棟、パーゴラ(グローバルリング)、噴水[1]
アクセス 池袋駅2a出口より徒歩1分
事務所所在地 豊島区南池袋二丁目45-1
豊島区都市整備部公園緑地課公園管理グループ
備考 大成建設(施工者)[1]
公式サイト 池袋西口公園
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歴史編集

この地には1908年東京府豊島師範学校が設置され、1911年には附属小学校も開校した。太平洋戦争後、学校の周囲に闇市ができ、戦災で焼失した豊島師範の後身である東京第二師範学校1946年に小金井町(現:小金井市)に移転後も、附属国民学校は残置された。

学制改革で東京第二師範は、都下のほかの師範学校3校と統合し、1949年東京学芸大学として発足する。附属小学校は東京学芸大学東京第二師範学校豊島附属小学校となるが、東京第二師範の廃止を受け、1951年に東京学芸大学附属豊島小学校と名称を改めた。

昭和30年代に入ると西口では駅前の区画整理問題が学芸大附属小移転とも絡んで浮上し[2]1963年に大学は学芸大附属小を翌年3月で廃校すると決め、1969年に校舎は取り壊された[3]。跡地の一部をつかって池袋西口公園が1970年に開園するが[4]、広い空き地のような状態が続き、夜は薄暗く、決して雰囲気は良くなかった。

しかし、長らく進展を見なかった学芸大附属小や国鉄所有地である芝浦工業大学高等学校跡地等の再開発計画が決定し、ここからほど近い国鉄官舎跡地に建てられたホテルメトロポリタン1985年に開業[5]、さらに5年後には待望久しい東京芸術劇場が学芸大附属小跡に開業し[6]、これに併せ公園も劇場の前庭公園として再整備された[4]。なお、芝浦工大高跡地にはメトロポリタンプラザ1992年に開業している。

2002年9月には、音楽の演奏会などで利用可能な幅11.8メートル、奥行き5.4メートルの野外ステージも併設された。これは、地元の立教大学卒業生と、池袋西口商店街連合会の働きかけにより、区内の商工団体などで構成された『元気な豊島をつくる会』によって建設され、区に寄贈されたもの。2004年3月には同会によって開閉式ルーフも寄贈され、雨天でも催しを行うことが可能になった。

野外劇場 グローバルリング シアターを設置編集

区は2015年3月に「国際アート・カルチャー都市構想」を策定し、その一環で、池袋駅周辺の4つの公園を「アート・カルチャー・ハブ」に位置付け、各エリアの特性に応じ整備を進め、池袋西口公園は、南池袋公園(2016年)、中池袋公園(2019年)に続くリニューアルが計画された。それに基づき、2017年に実施のプロポーザル三菱地所設計・ランドスケープ・プラスJVを設計者に選定。公園のリニューアルの基本設計から実施設計までを手掛け[7]、提案した「グローバルリンク」を愛称として採用し[7]2019年11月16日、リニューアルオープンした[8][9]

リニューアルによって、かつてこの地にあった丸池をデザインモチーフにした大地のエネルギーが湧き上がる躍動感をらせん状に巻きあがるリングで表現した、6本の柱が支える五重リングのパーゴラ(グローバルリング)が設置され[7]、その下の円形広場に沿って舞台棟やカフェ棟がつくられ、中央には噴水も設けられた。舞台棟には演奏音を50%だけ反射する反射板などを用いて、屋外では難しいとされるクラシックの生コンサートを可能にしたほか、大型サイネージや1万個以上のLED照明スピーカーライブカメラを備え、様々なアクティビティにも対応する[1]。このほか、カフェ棟の運営事業者にはプロントコーポレーションが選ばれ[10]、外国人向け観光案内所を兼ねたカフェを運営する[11]

2020年の東京五輪開催時には、公式ライブサイトとしてパブリックビューイングが行われる予定だった[12]

作品の舞台として編集

1997年オール讀物推理小説新人賞を受賞した石田衣良作の小説『池袋ウエストゲートパーク』が、2000年4月からTBSテレビドラマ化された際、ロケ地として使われた[11]。なお、「池袋ウエストゲートパーク」および「IWGP」なる名称は作中での呼称であり、公式名称ではない。

脚注編集

  1. ^ a b c d e f 日経アーキテクチュア 2020, p. 68.
  2. ^ 豊島区史 通史編 四 1992, p. 3.
  3. ^ 豊島区史 通史編 四 1992, p. 364 - 370.
  4. ^ a b 「池袋西口公園を劇場化 豊島区 19年秋オープン計画」『読売新聞』都民版 2018年2月13日
  5. ^ 豊島区史 通史編 四 1992, p. 448.
  6. ^ 豊島区史 通史編 四 1992, p. 422.
  7. ^ a b c 日経アーキテクチュア 2020, p. 65.
  8. ^ 池袋西口公園 人気ドラマの舞台、再開発で野外劇場に - 毎日新聞、2017年9月7日閲覧
  9. ^ “池袋西口公園がリニューアル 野外劇場・大型ビジョン・カフェ併設の劇場型公園に”. 池袋経済新聞. (2019年11月20日). https://ikebukuro.keizai.biz/headline/2367/ 2020年6月27日閲覧。 
  10. ^ 池袋西口公園カフェ事業者を選定しました - 豊島区、2019年7月7日閲覧
  11. ^ a b 「池袋西口公園 美しく 新名称グローバルリング」『読売新聞』都民版 2019年11月17日
  12. ^ “東京2020ライブサイト等基本計画”. 東京都オリンピック・パラリンピック準備局 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会. (2019年4月11日). https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/04/11/documents/17_02.pdf 2020年6月27日閲覧。 

参考文献編集

  • 豊島区史編纂委員会編『豊島区史 通史編 四』東京都豊島区、1992年。
  • 『日経アーキテクチュア』日経BP社、2020年3月。

外部リンク編集