ジョン・フーバーJon Huber1979年12月16日 - 2020年12月26日)は、アメリカ合衆国プロレスラーニューヨーク州ロチェスター出身[1]

ブロディ・リー
ブロディ・リーの画像
プロフィール
リングネーム ブロディ・リー
ルーク・ハーパー
ハーパー
フーバーボーイ
本名 ジョナサン・フーバー
ニックネーム ライトスタッフ
スロート・ロード
荒廃の概念を覆す男
ビッグ・リッグ
高貴なる者(The Exalted One)
身長 196cm
体重 125kg
誕生日 (1979-12-16) 1979年12月16日
死亡日 (2020-12-26) 2020年12月26日(41歳没)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニューヨーク州の旗 ニューヨーク州
ロチェスター
トレーナー カービィ・マルコス
リック・マトリックス
トニー・ママルーク
デビュー 2001年
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ブロディ・リーBrodie Lee)のリングネームでChikaraJAPW(Jersey All Pro Wrestling)などのインディー団体で活動後、2012年よりWWEと契約し入団。ルーク・ハーパーLuke Harper)のリングネームで活動していた。2020年からは再びブロディ・リーのリングネームを名乗っている。

来歴 編集

インディー団体 編集

地元であるロチェスターカービィ・マルコスリック・マトリックスの下でトレーニングを積み、またトニー・ママルークにも師事した。そして2001年NWAアップステートブロディ・リーBrodie Lee)のリングネームでプロレスラーデビューを果たす。

NWA系列の団体とアメリカ北部のインディー団体で活動後、2007年3月にフーバーの知名度を一気に広がるきっかけになった団体であるChikaraに参戦。ビッグ・リッグのニックネームを持つ荒くれ者のトラック運転手ギミックでリング内外を暴れまわり、クラウディオ・カスタニョーリとの長期抗争。エディー・キングストングリズリー・レッドウッドとラフネックス(The Roughnecks)なるユニットの結成などストーリーにおいて活躍するが、タイトルには無縁であった。

Chikaraだけに留まらず様々なインディー団体に出場し、JAPW(Jersey All Pro Wrestling)ではダン・マフからJAPWヘビー級王座チャーリー・ハースからJAPWニュージャージーステート王座ネクロ・ブッチャーと規格外タッグチーム、ヒルビリー・レッキング・クルー(The Hillbilly Wrecking Crew)を結成しJAPWタッグチーム王座をそれぞれ奪取している。

2010年にはDRAGON GATE USAに参戦したことをきっかけに、12月にDRAGON GATEに参戦するため来日。以降、常連外国人としてユニットであるBlood WARRIORSにメンバー入り。主にリコシェとタッグを組む機会が多かった。

WWE 編集

FCW / NXT 編集

 
2015年

2012年3月、WWEとディベロップメント契約を結び入団。傘下団体であるFCWルーク・ハーパーLuke Harper)のリングネームでロスター入り。FCWでは主にトレーニングとハウスショーでの出場を中心としていた。FCWが新人発掘番組であるNXTと合併して新生NXTへと移行後、11月のテレビショーでデビューし、ブレイ・ワイアットがリーダーを務める怪奇派ユニット、ワイアット・ファミリーの一員として登場した。

2013年1月に初代NXTタッグ王座トーナメントに出場するが、決勝でブリティッシュ・アンビションと対戦して敗戦し、初代王者チームになれなかった。そしてNXTタッグ王座を巡ってブリティッシュ・アンビションと抗争を開始することになるが、抗争開始早々にオリバー・グレイが腕の故障により欠場することになったために試合でグレイを一方的に襲撃して長期欠場をさせるアングルが組まれた。一人になったエイドリアン・ネヴィルがグレイの代理としてボー・ダラスと組んで幾度となく対戦を繰り広げ、5月2日にNXTタッグ王座を奪取した。

WWE 編集

2013年5月、ワイアット・ファミリーのPVがRAWSmackDownなどの番組で流されるようになり、7月8日のRAWでケイン vs クリスチャンのシングルマッチにおいてケインの勝利後、ワイアット・ファミリーのメンバーと共に乱入。ケインを襲撃し、担架で搬送しての退場をさせた。

2014年10月、ブレイ・ワイアットのユニット解散の号令によりワイアット・ファミリーから独立。新たに幹部派閥であるオーソリティーにコンタクトを取り、11月17日、RAWでIC王座を保持するドルフ・ジグラーに挑戦。セス・ロリンズらの協力を得て勝利し、ベルトを奪取した。

2018年4月8日、WrestleMania 34WWEスマックダウンタッグ王座を保持するウーソズジェイ・ウーソ & ジミー・ウーソ)、ニュー・デイエグゼビア・ウッズ & コフィ・キングストン & ビッグ・E)とトリプルスレットマッチでローワンと組んで挑戦。序盤よりリング内外で暴れまわり、最後にローワンがコフィにパワーボムを仕掛けると合体技を決めて勝利。ベルトを奪取した[2]

2019年12月、WWEを退団した[3]

AEW 編集

2020年3月、AEWと契約し、ダークオーダーのボスとして登場。

5月に行われたダブル・オア・ナッシングで、ジョン・モクスリーのAEW世界ヘビー級王座に挑戦。パラダイムシフトを返すが、リアネイキッドチョークに耐え切れず、レフェリーストップで敗北。 その後、コーディ・ローデスの持つTNT王座に挑戦し、見事勝利を収め、第二代TNT王者となる。その際コーディを病院送りにするまで痛めつけ、抗争を強める。 戴冠後はコーディの復帰を受けて、ドッグカラーマッチを要求。その試合においてコーディに敗北し、TNT王座を受け渡すこととなる。

12月26日(現地時間)、肺の疾患(特発性肺線維症)により、フロリダ州ジャクソンビル市内の病院で死去したことが妻のアマンダとAEWから発表された。それに伴い、初代のTNT王座ベルトは永久にブロディ・リーのものとなり、その後は新しいデザインのベルトとなった。(最初にコーディが巻いていたTNTベルトはコロナの為に完成に至らなかった"仮"のベルトであった。その"仮のベルト"はコーディを病院送りにした際にブロディが粉々に砕いている。初代のベルトはその後に改めてデザインされたものなので、巻いたのはブロディが最初だった。)[4][5]。41歳没。

29日、AEW Dynamiteにてブロディ・リー追悼興行を開催。最後には家族をリングに招いてシューズを置きアメリカ国旗をかけて10カウントゴングが鳴らされた。

死去後、息子はダークオーダーのマイナス1(ネガティブ1)として度々登場することとなる。

得意技 編集

 
ブロディ・ボム
 
ビッグブーツ
 
スーサイド・ダイブ

フィニッシュ・ホールド 編集

ディスカス・クローズライン
メインのフィニッシャー。
スピニング・クローズライン。
ブロディ・ボム
インディーで使用しているフィニッシャー。
ランニング・シットアウト・パワーボム

投げ技 編集

スープレックス
スーパープレックス
トランク・ストップ
スピニング・サイドスラム。
NXTデビュー当時のフィニッシャー。
現在も繋ぎ技として使用している。
みちのくドライバー
走ってきた相手へのカウンターとして使用。
ゲーター・ロール
変型ネックブリーカー
パッケージ・パイルドライバー
ガットレンチ・パワーボム
チョークスラム
リバース・フルネルソン・ベリー・トゥー・スープレックス
バックドロップ
ハーフネルソン・スープレックス

打撃技 編集

エルボー
エルボー・スタンプ
ヨーロピアン・アッパー
バックエルボー
バックハンド・チョップ
ヘッドバット
クローズライン
ビッグ・ブート
通常、ランニング・ビッグ・ブート、カウンターの3種類を使用する。
スーパーキック
ナックルパンチ
通常のパンチ、地獄突き気味のパンチ2種類を使用。
ハンマー・パンチ

飛び技 編集

スーサイド・ダイブ
トペ・アトミコ

入場曲 編集

  • You Got It (The Right Stuff)
  • God's Gonna Cut You Down
  • Live in Fear
  • Swamp Gas
  • Brotherhood
  • He Is Exalted

その他 編集

獲得タイトル 編集

 
JAPWヘビー級王座とJAPWタッグ王座の二冠
 
WWEスマックダウンタッグ王座
WWE
w / ブレイ・ワイアット & ランディ・オートン
w / ローワン
w / エリック・ローワン
AEW
JAPW(Jersey All Pro Wrestling)
  • JAPWヘビー級王座 : 1回
  • JAPWニュージャージーステート王座 : 1回
  • JAPWタッグ王座 : 1回
w / ネクロ・ブッチャー
RPW / NWAアップステート / NWAニューヨーク
  • NWAアップステート / NWAニューヨーク・ヘビー級王座 : 3回
  • RPWタッグ王座 : 1回
w / フレディ―・ミッドナイト
  • RPW / NWAアップステートTV王座 : 1回
  • NWAアップステート・ケイフェーブ王座 : 1回
NWAエンパイア
  • NWAエンパイア・ヘビー級王座 : 1回
A1W
  • A1ゼロ・グラビティー王座 : 1回
NEW
  • NEWヘビー級王座 : 1回
SCW
  • 2CWヘビー級王座 : 2回
WHW
  • WHW US王座 : 3回

脚注 編集

  1. ^ Luke Harper”. Online World of Wrestling. 2016年9月4日閲覧。
  2. ^ WrestleMania 34 Results – 4/8/18 (Reigns vs. Lesnar, Styles vs. Nakamura, Rousey debut)”. Wrestleview.com. 2018年4月8日閲覧。
  3. ^ Luke Harper, Sin Cara and Konnor and Viktor of The Ascension released”. wwe.com (2019年12月8日). 2020年2月1日閲覧。
  4. ^ Huber, Amanda (2020年12月26日). “My best friend died today.”. Instagram. 2020年12月26日閲覧。
  5. ^ RipBrodieLee
  6. ^ Figure Four Daily with Brodie Lee”. f4wonline.com. 2010年8月10日閲覧。

外部リンク 編集