ウィリアム・ウェイン・"ビリー"ブランクス(William Wayne "Billy" Blanks、1955年9月1日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州出身のエアロビクスインストラクター格闘家俳優。身長181cm、体重86kg、体脂肪率6%。

ビリー・ブランクス
Billy Blanks
ビリー・ブランクス(2017年)
生誕 (1955-09-01) 1955年9月1日(68歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ペンシルベニア州
職業 エアロビクスの指導者
格闘家
俳優
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独自のトレーニング「タエ・ボー」(Tae Bo)の考案者である。日本においてエクササイズDVDソフト『ビリーズブートキャンプ』で一躍、時の人となった[1]

日本の「ビリーズブートキャンプ」実行者のコミュニティではビリー隊長の愛称で親しまれている[1]

現在は大阪府茨木市在住である。また、ロサンゼルスでジムを経営している。

2006年

プロフィール 編集

1955年、ペンシルベニア州エリーにて15人兄弟の三男として生まれる。

11歳から格闘技の研究を始め、7度の空手世界チャンピオン、テコンドーの8段所持者となり、そのほか7種の武術で黒帯を取得。

1980年代、アメリカアマチュア空手チームのメンバーであり、アメリカ空手の殿堂であるアスリート・オブ・ザ・イヤーに選出。また、俳優としてのキャリアも歩み始め、テレビドラマ「ERシリーズ」などにも出演。

2008年、1974年に結婚した女性と離婚。前妻との間に2人の子供がおり、娘(前妻との結婚当時養女とした)のシェリーは、「ビリーズブートキャンプ」にも出演、父と共に来日も果たしている。息子はエアロビクスインストラクターのビリー・ブランクス・ジュニア[2]

2009年1月、通訳をしていた14歳年下の日本人女性と再婚、2008年11月には長女が誕生している。

2009年6月に大阪市内で挙式と披露宴を行い、7月に大阪市心斎橋にエクササイズスタジオ「ビリー・ブランクス インターナショナルスタジオ」を開設。2021年時点で、大阪府茨木市在住である。

2010年、ビリーの財務管理をしていた2名が、2007年から2010年にかけて、約9,500万円をビリーが承認していない送金や引出しを70回以上行っていた事が発覚し、金を持ち逃げされたとして、2名に対して、訴訟を起こした[3]

タエ・ボー 編集

1980年代後半、マサチューセッツ州クインシーで空手道場を開いていた頃にムエタイや空手、テコンドーの型を基にタエ・ボー・トレーニングを考案。「タエ・ボー(Tae Bo)」という名前はテコンドーボクシングを組合わせたもの。彼はこの新しいフィットネストレーニングを広めるためにロサンゼルスに自らのフィットネスセンターを開き、ポーラ・アブドゥルなどのクライアントを持つことに成功。このエクササイズの人気は急速に高まっていった。

ビリーズブートキャンプ 編集

その後、陸軍の練兵軍曹としての経験を生かし「ビリーズブートキャンプ」を発案、アメリカ国内に紹介する。そして近年日本にも紹介され、一大ブームを起こしている。詳細は「ビリーズブートキャンプ」の項目を参照。

ビリーブランクスPT24/7 編集

ブートキャンプで日本で一躍時の人となったビリーだが、アメリカンスタイルのエクササイズが日本人に合わないことを考え、日本での暮らしを生かし、日本人にも好まれるエクササイズとしてPT24/7を発案。特徴である専用グローブは大阪の箕面の竹林でのトレーニング中に考えついたとされている。

ビリーと日本 編集

 
2006年、横須賀市にて

逸話 編集

  • 失読症であることを公表している。
  • 日本での販売権をもつオークローンマーケティングのハリー・A・ヒル社長とは武道経験者(ヒルは少林寺拳法)という縁から交友が深い。
  • ビリーは軍隊では新兵教育インストラクターであったため軍務経験はなく、「ビリーズブートキャンプ」のプロモーションビデオ撮影の際に軍用ヘリコプターに乗るシーンで初めて軍用ヘリに乗った。
 
2002年1月、ラ・サール (ドック型輸送揚陸艦)にて
  • 2007年9月、日本でのヒットをきっかけに、ビリーを撮りに訪れた日本人女性と知り合い日本語を教えて欲しいとビリーが頼み、日本語の講師となった。それが2009年に再婚した日本人女性であった[9]

出演作品(映画) 編集

  • キング・オブ・キックボクサー - The King of the Kickboxers (1990、カーン)
  • ライオンハート - Lionheart (1990、アフリカ軍兵士 )
  • ラスト・ボーイスカウト - The Last Boy Scout (1991、ビリー・コール)
  • ビリー・ブランクス in ヴィクトリィィーッ!!!! キング・オブ・ドラゴン - Talons of the Eagle (1992、タイラー・ウィルソン)
  • 未来警察 TC2000 - TC 2000 (1993、ジェイソン・ストーム)
  • ショウダウン - Showdown (1993、ビリー・グラント)
  • バック・イン・アクション - Back in Action (1993、ビリー)
  • サイバー・ウォーズ - Expect no Mercy (1995、ジャスティン)
  • ビリー's GUN&FIGHT! - Tough and Deadly (1995、ジョン・ポートランド)
  • ビリー's KARATE MAN - Balance of Power (1996、ニコ)

出演作品(テレビドラマ) 編集

テレビ出演 編集

CD・音楽配信 編集

シングル
2007年8月30日、着うた着うたフルで先行配信。2007年9月19日、CD発売。2007年10月10日、DVD付きCD発売。
「Team Bootcamp featuring Commander Billy」名義。ビリーはラップを披露。
『ビリーズブートキャンプ』テーマソング。
レコチョクランキングで2007年9月度月間17位(総合)[10] オリコン週間最高167位[11]
アルバム
  • BILLY’S BOOTCAMP SERIES 1「入隊せよ! RECRUIT」(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
  • BILLY’S BOOTCAMP SERIES 2「限界に挑戦せよ! FALL IN」(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
  • BILLY’S BOOTCAMP SERIES 3「腹を割れ! LISTEN UP」(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
  • BILLY’S BOOTCAMP SERIES 4「諦めるな! SOUND OFF」(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
以上の4作は、2007年9月19日に同時発売。

脚注 編集

  1. ^ a b 「ビリーズブートキャンプ」が大ヒット ビリー隊長の今は|あの人は今こうしている”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2020年1月27日). 2020年4月9日閲覧。
  2. ^ ビリー・ブランクスJr.の“ダンス・ウィズ・ミーダイエット
  3. ^ ビリーズ・ブートキャンプのビリー隊長激怒!財務管理者に約1億円を持ち逃げされたと訴訟[1]
  4. ^ Eyes on the Fleet(Navy news Service 、2006年4月7日)
  5. ^ Eyes on the Fleet(同、2006年4月7日)
  6. ^ Eyes on the Fleet(同、2006年4月11日)
  7. ^ Eyes on the Fleet(同、2006年4月11日)
  8. ^ 2009年9月8日 FM802THE NAKAJIMA HIROTO SHOW 802 RADIO MASTERS』より
  9. ^ ビリー隊長、日本人と再婚…心斎橋でスタジオ開校へ:芸能:芸能・社会:スポーツ報知大阪版
  10. ^ レコ直♪トータルダウンロードランキング(集計期間: 2007/09/01〜2007/09/30)インターネットアーカイブのキャッシュ)
  11. ^ ビリーズ・ブートキャンプ オフィシャル・テーマソング ブン・ブン・ワンダーランド、ORICON NEWS - 2019年6月11日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集