第8回日本フットボールリーグ

2006年に開催された日本フットボールリーグのリーグ戦
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第8回日本フットボールリーグ2006年平成18年)3月19日から同12月3日にかけて行われた日本フットボールリーグ(JFL)のリーグ戦である。優勝はHonda FC(3回目)であった。

第8回日本フットボールリーグ
シーズン 2006
優勝 Honda FC
試合数 306
ゴール数 945 (1試合平均3.09)
得点王 大久保哲哉(26得点)
2005
2007

参加クラブ 編集

第8回JFLの参加クラブは以下の通りである。このうちFC琉球、ジェフ・クラブ、ロッソ熊本が前シーズンの全国地域リーグ決勝大会からの昇格クラブである。またFCホリコシがアルテ高崎へ名称変更を行い、デンソーがクラブチーム化によりFC刈谷となった。

※前年度成績=特記なきものは第7回JFL(2005年)の成績である。
呼称 正式名称 監督 主なホームゲーム会場 前年度成績 備考
YKK AP YKK APサッカー部   魚津市桃山運動公園陸上競技場 2位
アローズ北陸 北陸電力サッカー部アローズ北陸   富山県岩瀬スポーツ公園サッカー・ラグビー場
富山県五福公園陸上競技場
3位
栃木SC 栃木サッカークラブ   栃木県グリーンスタジアム 4位
Honda FC 本田技研工業株式会社フットボールクラブ   ホンダ都田サッカー場 5位
佐川急便東京SC 佐川急便株式会社東京サッカークラブ   江東区夢の島競技場 6位
ソニー仙台FC ソニー仙台フットボールクラブ   ユアテックスタジアム仙台
七ヶ浜サッカースタジアム
7位
アルテ高崎 アルテ高崎   高崎市浜川競技場 8位 名称変更(FCホリコシ)
横河武蔵野FC 横河武蔵野フットボールクラブ   武蔵野市立武蔵野陸上競技場 9位
佐川急便大阪SC 佐川急便株式会社大阪サッカークラブ   大阪市鶴見緑地球技場 10位
佐川印刷SC 佐川印刷株式会社サッカークラブ   京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 11位
SC鳥取 SC鳥取   鳥取市営サッカー場
東山運動公園陸上競技場
12位
流通経済大学 流通経済大学   ひたちなか市総合運動公園陸上競技場 13位
FC刈谷 フットボールクラブ刈谷   刈谷市総合運動公園多目的グラウンド 14位 クラブ化(デンソー)
ホンダロック 株式会社ホンダロックサッカー部   宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場 15位
三菱水島FC 三菱自動車水島FC   岡山県笠岡陸上競技場 16位
FC琉球 FC琉球   沖縄市陸上競技場
沖縄県総合運動公園陸上競技場
九州1部1位
地域決勝1位
昇格(自動昇格)
ジェフ・クラブ ジェフユナイテッド市原・千葉クラブ   市原臨海競技場 関東1部2位
地域決勝2位
昇格(自動昇格)
ロッソ熊本 ロッソ熊本   ㏍ウィング 九州1部1位
地域決勝3位
昇格(自動昇格)

レギュレーション 編集

リーグ・試合形式 編集

  • 年間2回総当り、1チーム34試合(2チーム増加により試合増、全306試合)を行い、勝ち点により順位を決定する。全34節を17節ごとに前期・後期に分け、前期の順位によって天皇杯の出場権が与えられる。
  • 試合は前後半90分で行い、決着がつかなければ引き分けとなる。勝利には勝ち点3、引き分けには勝ち点1、敗北には勝ち点0が与えられる。
  • Jリーグ準加盟クラブJリーグ加盟の成績面の条件は年間順位2位以上。その上でJリーグ臨時理事会の承認を得られれば次年度からJ2に参入することができる(この年よりJリーグに加盟するためにはJリーグ準加盟の資格を得ることが必要になった)。
  • 自動降格となるチームはなし。年間順位17位・18位のチームは全国地域リーグ決勝大会の1位・2位のチームと入れ替え戦を行う。

天皇杯への出場枠 編集

前期終了時の上位1チームに第86回天皇杯の出場権が与えられる。

強化費 編集

各試合において勝利チームに勝利チーム賞10万円を支払う。

順位表 編集

合計 ホーム アウェー 備考
1 Honda FC 83 34 26 5 3 77 36 +41 39 17 12 3 2 35 16 +19 44 17 14 2 1 42 20 +22 [1]
2 佐川急便東京SC 75 34 23 6 5 84 23 +61 33 17 10 3 4 30 10 +20 29 17 13 3 1 54 13 +41
3 佐川急便大阪SC 72 34 23 3 8 68 29 +39 43 17 14 1 2 38 14 +24 29 17 9 2 6 30 15 +15
4 YKK AP 67 34 19 10 5 68 34 +34 35 17 10 5 2 36 16 +20 32 17 9 5 3 32 18 +14
5 ロッソ熊本 66 34 20 6 8 64 39 +25 34 17 10 4 3 30 16 +14 32 17 10 2 5 34 23 +11
6 横河武蔵野FC 60 34 17 9 8 58 38 +20 31 17 9 4 4 29 14 +15 29 17 8 5 4 29 24 +5
7 栃木SC 60 34 17 9 8 50 35 +15 33 17 10 3 4 30 20 +10 27 17 7 6 4 20 15 +5
8 アローズ北陸 57 34 16 9 9 53 30 +23 29 17 8 5 4 30 19 +11 28 17 8 4 5 23 11 +12
9 ソニー仙台FC 37 34 10 7 17 48 65 -17 19 17 5 4 8 19 27 -8 18 17 5 3 9 29 38 -9
10 アルテ高崎 37 34 10 7 17 36 62 -26 18 17 5 3 9 17 33 -16 19 19 5 4 8 19 29 -10
11 SC鳥取 36 34 7 15 12 61 62 -1 22 17 5 7 5 36 29 +7 14 17 2 8 7 25 33 -8
12 ジェフ・クラブ 35 34 11 2 21 52 68 -16 16 17 5 1 11 26 34 -8 19 17 6 1 10 26 34 -8
13 FC刈谷 32 34 8 8 18 46 63 -17 17 17 5 2 10 25 35 -10 15 17 3 6 8 21 28 -7
14 FC琉球 29 34 6 11 17 29 57 -28 19 17 4 7 6 19 27 -8 10 17 2 4 11 10 30 -20
15 佐川印刷SC 29 34 7 8 19 32 61 -29 17 17 4 5 8 16 28 -12 12 17 3 11 3 16 33 -17
16 流通経済大 28 34 8 4 22 48 83 -35 17 17 5 2 10 29 42 -13 11 17 3 2 12 19 41 -22
17 三菱水島FC 27 34 7 6 21 32 74 -42 16 16 4 4 9 18 38 -20 11 17 3 2 12 14 36 -22
18 ホンダロック 22 34 5 7 22 39 86 -47 12 17 3 3 11 22 42 -20 10 17 2 4 11 17 44 -27
  1. ^ 天皇杯出場権獲得

備考

Jリーグ準加盟クラブ
Jリーグ加盟ライン
入れ替え戦ライン

個人記録 編集

得点ランキング 編集

選手名 得点 所属
1   大久保哲哉 26 佐川急便東京SC
2   新田純也 23 Honda FC
  小林陽介 横河武蔵野FC
4   北川佳男 22 アローズ北陸
5   御給匠 21 佐川急便大阪SC

個人表彰&ベスト11 編集

Pos 選手名 所属
監督  吉澤英生 Honda FC
GK  川口剛史
DF  濵野勇気 YKK AP
 石井雅之 Honda FC
DF・新人王  堀切良輔
DF  冨山卓也 佐川急便東京SC
MF  山根伸泉
 嶋田正吾 佐川急便大阪SC
 熊谷雅彦 ロッソ熊本
FW・MVP  新田純也 Honda FC
FW・得点王  大久保哲哉 佐川急便東京SC
FW  御給匠 佐川急便大阪SC
敢闘賞  清水裕之 SC鳥取

ハットトリック 編集

JFL
選手 所属 対戦相手 試合結果 日付 出典
大久保哲哉4 佐川急便東京SC 前期 2節 FC刈谷 6 - 0 (A) 3月26日 [1]
石橋直希 アローズ北陸 前期 4節 ホンダロックSC 5 - 0 (A) 4月9日 [2]
町田多聞 ロッソ熊本 前期 7節 三菱水島FC 4 - 0 (A) 4月30日 [3]
岸田裕樹 YKK AP 前期 9節 佐川印刷SC 5 - 1 (H) 5月7日 [4]
黒田福太郎 FC琉球 流通経済大学 3 - 0 (H) [5]
大久保哲哉(2) 佐川急便東京SC 前期 16節 FC琉球 5 - 0 (H) 6月25日 [6]
河野将吾 ジェフクラブ 後期 5節 SC鳥取 4 - 3 (A) 8月5日 [7]
御給匠5 佐川急便大阪SC 後期 7節 ジェフクラブ 6 - 0 (H) 8月9日 [8]
石田英之 佐川印刷 後期 6節 ジェフクラブ 3 - 0 (A) 8月13日 [9]
北川佳男 アローズ北陸 後期 8節 ソニー仙台FC 4 - 2 (H) 9月9日 [10]
加藤知弘 FC刈谷 流通経済大学 5 - 1 (H) [11]
北川佳男(2) アローズ北陸 後期 13節 ホンダロックSC 4 - 1 (H) 11月11日 [12]
大久保哲哉(3)4 佐川急便東京SC 後期 14節 流通経済大学 8 - 0 (A) 11月18日 [13]
新田純也 Honda FC 後期 15節 FC琉球 5 - 1 (A) 11月23日 [14]
堀健人 佐川急便東京SC 後期 26節 6 - 0 (A) 11月26日 [15]
Note: 5 1試合5得点 4 1試合4得点 (H) – ホーム (A) – アウェイ

入れ替え 編集

JFLからJ2への昇格 編集

準加盟クラブであるロッソ熊本に対して12月4日Jリーグ臨時理事会で審議が行われたが、成績面での不備によりJリーグ加盟は見送られた。

JFLと地域リーグの入れ替え 編集

当初は「年間順位17位・18位のチームは全国地域リーグ決勝大会の1位・2位のチームと入れ替え戦を行う」というレギュレーションであったが、9月14日に佐川急便東京SC佐川急便大阪SCの合併の報道が正式リリースされ、次年度より「佐川急便SC」としてJFLに参加することとなったことを踏まえ、JFLと地域リーグ間の昇降格のレギュレーションが以下のように変更された。

順位 チーム 変更前 変更後
JFL17位 三菱水島FC 入れ替え戦(vs地域決勝2位) JFL残留
JFL18位 ホンダロック 入れ替え戦(vs地域決勝1位) 入れ替え戦(vs地域決勝2位)
地域決勝1位 TDK 入れ替え戦(vsJFL18位) JFL自動昇格
地域決勝2位 FC岐阜 入れ替え戦(vsJFL17位) 入れ替え戦(vsJFL18位)

これにより、第30回全国地域リーグ決勝大会1位のTDKがJFLへ自動昇格となった。

入れ替え戦 編集

レギュレーション変更により、JFL18位のホンダロックと地域決勝2位のFC岐阜が入れ替え戦を行う事となった。入れ替え戦の実施は第5回大会(2003年)以来となる。

  • ホーム・アンド・アウェー方式で2試合行う。
  • 各試合ごとに勝利チームに勝点3、引分の場合は両チームに勝点1を与え、2試合の勝点合計が多いチームを勝利チームとする。
  • 2試合の勝点で並んだ場合は得失点差の多いチームを勝利チームとする。
  • 得失点差でも並んだ場合は第2戦終了後に15分ハーフの延長戦を行い、それでも勝敗が決しない場合はPK戦で勝利チームを決定する(アウェーゴールルールは採用されない)。

2006年12月17日
13:00
第1戦
ホンダロック
(JFL18位)
0 - 4 FC岐阜
(地域決勝2位)
公式記録 (PDF) 中尾康二   48分
片桐淳至   63分
北村隆二   74分
森山泰行   89分
都農町藤見総合運動公園陸上競技場
観客数: 1,117人
主審: 今村亮一

2006年12月23日
13:00
第2戦
FC岐阜 4 - 1 ホンダロック
片桐淳至   24分61分
小島宏美   82分
伊藤哲也   85分
公式記録 (PDF) 水永翔馬   89分

この結果、2戦2勝としたFC岐阜がJFLへ昇格、ホンダロックは地域リーグ(九州サッカーリーグ)降格が決定した。

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集