遙かなる影 (アルバム)

カーペンターズのアルバム

遙かなる影』(はるかなるかげ、原題:Close to You)は、カーペンターズ1970年8月28日に発表したアルバムである。現在は『涙の乗車券』と呼ばれている前作アルバムの日本盤に「遥かなる影」が追加収録され、アルバムの邦題も『遙かなる影/カーペンターズ・デビュー』とされた事情から、このアルバムの発売当初の邦題は『愛のプレリュード』とされた。

遙かなる影
カーペンターズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1970年
ジャンル ロック
時間
レーベル A&M
プロデュース ジャック・ドーアティー
専門評論家によるレビュー
カーペンターズ アルバム 年表
涙の乗車券
1969年
遙かなる影
(1970年)
カーペンターズ
1971年
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ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』において、175位にランクイン[1]

収録曲 編集

Side 1 編集

  1. 愛のプレリュード(原題:We've Only Just Begun
    作詞ポール・ウィリアムズ作曲ロジャー・ニコルス
  2. ラヴ・イズ・サレンダー(原題:Love Is Surrender
    作詞・作曲:ラルフ・カーミッシェル
  3. メイビー・イッツ・ユー(原題:Maybe It's You
    作詞:ジョン・ベティス、作曲:リチャード・カーペンター
  4. リーズン・トゥ・ビリーヴ(原題:Reason to Believe
    作詞・作曲:ティム・ハーディン
  5. ヘルプ(原題:Help
    作詞・作曲:ジョン・レノンポール・マッカートニー
  6. 遙かなる影(原題:(They Long to Be) Close to You
    作詞:ハル・デヴィッド、作曲:バート・バカラック

Side 2 編集

  1. ベイビー・イッツ・ユー(原題:Baby It's You
    作:マック・デヴィッド、バート・バカラック、バリー・ウィリアムス
  2. 恋よさようなら(原題:I'll Never Fall in Love Again
    作詞:ハル・デヴィッド、作曲:バート・バカラック
  3. クレセント・ヌーン(原題:Crescent Noon
    作詞:ジョン・ベティス、作曲:リチャード・カーペンター
  4. ミスター・グーダー(原題:Mr. Guder
    作詞:ジョン・ベティス、作曲:リチャード・カーペンター
  5. 愛しつづけて(原題:I Kept on Loving You
    作詞:ポール・ウィリアムズ、作曲:ロジャー・ニコルス
  6. アナザー・ソング(原題:Another Song
    作詞:ジョン・ベティス、作曲:リチャード・カーペンター

アルバムの特徴 編集

「ラヴ・イズ・サレンダー」と「愛しつづけて」の2曲でリチャード・カーペンターがリードボーカルを務めている。

このアルバムで2人はバート・バカラックをハーブ・アルパートに紹介されたのだが、当時リチャードはバカラック・サウンドを甘ったるいと感じており、彼の曲を歌ったらいきなりヒットチャートを登りつめるか、まったく無視されるかのどちらかと考えていた。熟考の末、「遙かなる影」のピアノ伴奏にグリッサンド(鍵盤の上を指で急速に滑らせる奏法)を用いることを条件にリチャードは編曲全てを担当する権利を得たという。(バカラック「スウィート・メロディース」解説より)

売上 編集

最高は全米1位であった。

脚註 編集