2014年オーストラリアグランプリ

2014年オーストラリアグランプリは、2014年のF1世界選手権第1戦として、2014年3月16日アルバート・パーク・サーキットで開催された。

オーストラリアの旗 2014年オーストラリアグランプリ
レース詳細
日程 2014年シーズン第1戦
決勝開催日 3月16日
開催地 アルバート・パーク・サーキット
オーストラリア メルボルン
コース長 5.303km
レース距離 57周(302.271km・エクストラフォーメーションラップにより1周減算)
決勝日天候 曇り
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:44.231
ファステストラップ
ドライバー ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ
タイム 1:32.478(Lap 19)
決勝順位
優勝
2位
3位

予選 編集

展開 編集

ハミルトンが開幕戦ポールポジションを獲得。2位にはメルセデスの牙城を崩し、レッドブルのリカルドが入った。3番手はロズベルグ、4番手にはマクラーレンのルーキーであるマグヌッセンで、トロロッソのルーキーのクビアトも8番手を獲得した。また、テストで好調だったウィリアムズ勢は9、10位に沈んだ他、バトンや、ライコネン、ベッテルなどのチャンピオン経験者がQ2で敗退した[1][2]

結果 編集

Pos. No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 Grid
1 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.699 1:42.890 1:44.231 1
2 3   ダニエル・リチャルド レッドブルルノー 1:30.775 1:42.295 1:44.548 2
3 6   ニコ・ロズベルグ メルセデス 1:32.564 1:42.264 1:44.595 3
4 20   ケビン・マグヌッセン マクラーレンメルセデス 1:30.949 1:43.247 1:45.745 4
5 14   フェルナンド・アロンソ フェラーリ 1:31.388 1:42.805 1:45.819 5
6 25   ジャン=エリック・ベルニュ トロロッソルノー 1:33.488 1:43.849 1:45.864 6
7 27   ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディアメルセデス 1:33.893 1:43.658 1:46.030 7
8 26   ダニール・クビアト トロロッソルノー 1:33.777 1:44.331 1:47.368 8
9 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズメルセデス 1:31.228 1:44.242 1:48.079 9
10 77   バルテッリ・ボッタス ウィリアムズメルセデス 1:31.601 1:43.852 1:48.147 15
11 22   ジェンソン・バトン マクラーレンメルセデス 1:31.396 1:44.437 10
12 7   キミ・ライコネン フェラーリ 1:32.439 1:44.494 11
13 1   セバスチャン・ベッテル レッドブルルノー 1:31.931 1:44.688 12
14 99   エイドリアン・スーティル ザウバーフェラーリ 1:33.673 1:45.655 13
15 10   小林可夢偉 ケータハムルノー 1:34.274 1:45.867 14
16 11   セルジオ・ペレス フォースインディアメルセデス 1:34.141 1:47.293 16
17 4   マックス・チルトン マルシャフェラーリ 1:34.293 17
18 17   ジュール・ビアンキ マルシャフェラーリ 1:34.794 18
19 21   エステバン・グティエレス ザウバーフェラーリ 1:35.117 20
20 9   マーカス・エリクソン ケータハムルノー 1:35.157 19
21 8   ロマン・グロージャン ロータスルノー 1:36.993 Pit
107%タイム: 1:37.129
22 13   パストール・マルドナド ロータスルノー No time 21

[3]

  • No.77、No.21はギアボックス交換により5グリッド降格
  • No.8はピットスタートを選択
  • No.13はQ1トップタイムの107%以内のタイムを記録できなかったがスチュワードの許可により出走[4]

決勝 編集

展開 編集

天候は前日と違い晴天だったものの、マルシャの2台がスタートが決められず周回数1週減算の上やり直しと言う波乱のスタート。再スタートも、第1コーナーで小林可夢偉(ケータハム)がブレーキトラブルで止まり切れずフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)に接触し共にリタイア、優勝最有力候補と目されたルイス・ハミルトン(メルセデス)と、セバスチャン・ベッテルがエンジントラブルで早々に離脱と言う大波乱。その後も、レギュレーションの大きな変更が起因するトラブルで泣かされたドライバーが少なくなかったものの、災難を受けなかったニコ・ロズベルグはスタートで先頭に踊り出てからは独走。後続を20秒以上突き放す圧勝でシーズン初戦を制した。なお、2位(ケビン・マグヌッセン)・3位(ジェンソン・バトン)は前年大不振に終わったマクラーレンの2台が獲得。マッサの早々の離脱や自身のタイヤトラブルと言う苦境はあったものの、バルテッリ・ボッタスがウィリアムズに5位をプレゼントすると言う大健闘[5][2]。逆に、前年のチャンピオンチームのレッドブルは、前年王者のセバスチャン・ベッテルがパワーユニットトラブルで早々のリタイア、チームメイトのダニエル・リチャルドは2位でフィニッシュしたもののレギュレーション違反(最大燃料流量違反)で失格[6]と言う散々な結果に終わった。

結果 編集

Pos. No. ドライバー チーム 周回数 タイム/リタイア Grid Pts.
1 6   ニコ・ロズベルグ メルセデス 57 1:32:58.710 3 25
2 20   ケビン・マグヌッセン マクラーレンメルセデス 57 +26.777 4 18
3 22   ジェンソン・バトン マクラーレンメルセデス 57 +30.027 10 15
4 14   フェルナンド・アロンソ フェラーリ 57 +35.284 5 12
5 77   バルテッリ・ボッタス ウィリアムズメルセデス 57 +47.639 15 10
6 27   ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディアメルセデス 57 +50.718 7 8
7 7   キミ・ライコネン フェラーリ 57 +57.675 11 6
8 25   ジャン=エリック・ベルニュ トロロッソルノー 57 +1:00.441 6 4
9 26   ダニール・クビアト トロロッソルノー 57 +1:03.585 8 2
10 11   セルジオ・ペレス フォースインディアメルセデス 57 +1:25.916 16 1
11 99   エイドリアン・スーティル ザウバーフェラーリ 56 +1 Lap 13
12 21   エステバン・グティエレス ザウバーフェラーリ 56 +1 Lap 20
13 4   マックス・チルトン マルシャフェラーリ 55 +2 Laps 17
NC 17   ジュール・ビアンキ マルシャフェラーリ 49 +8 Laps 18
Ret 8   ロマン・グロージャン ロータスルノー 43 ERS 22
Ret 13   パストール・マルドナド ロータスルノー 29 ERS 21
Ret 9   マーカス・エリクソン ケータハムルノー 27 オイルプレッシャー 19
Ret 1   セバスチャン・ベッテル レッドブルルノー 3 パワーユニット 12
Ret 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 2 エンジン 1
Ret 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズメルセデス 0 接触 9
Ret 10   小林可夢偉 ケータハムルノー 0 接触 14
DSQ 3   ダニエル・リチャルド レッドブルルノー 57 失格 2

[7]

  • No.3は2位で完走したが、規定の最大燃料流量を上回っていたため失格[6]
ラップリーダー
  • ニコ・ロズベルグ(1-57)

第1戦終了時点でのランキング 編集

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
  • [8]

脚注 編集

FIA F1世界選手権
2014年シーズン
次戦
2014年マレーシアグランプリ
前回開催
2013年オーストラリアグランプリ
  オーストラリアグランプリ 次回開催
2015年オーストラリアグランプリ