砂川文次
日本の小説家
砂川 文次(すなかわ ぶんじ、1990年4月1日 - )は、日本の小説家、元自衛官、地方公務員[1][2]。大阪府吹田市生まれ[3]。
砂川 文次 (すなかわ ぶんじ) | |
---|---|
誕生 |
1990年4月1日(34歳) 日本 大阪府吹田市 |
職業 | 小説家、地方公務員 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士 |
最終学歴 | 神奈川大学 |
活動期間 | 2016年 - |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 「ブラックボックス」(2021年) |
主な受賞歴 |
文學界新人賞(2016年) 芥川龍之介賞(2022年) |
デビュー作 | 「市街戦」(2016年) |
経歴・人物
編集神奈川大学卒業[3]。陸上自衛隊に入隊しAH-1Sの操縦士として勤務する[4]。退職後は都内の区役所に就職した[3]。
陸曹航空操縦学生であった2014年秋頃に書き上げた「市街戦」で、2016年に第121回文學界新人賞を受賞しデビュー[5]。
2019年に「戦場のレビヤタン」で第160回芥川賞候補、2021年に「小隊」で第164回芥川賞候補になり、2022年に「ブラックボックス」で第166回芥川賞受賞。
作品リスト
編集単行本
編集- 『戦場のレビヤタン』(文藝春秋、2019年1月)
- 戦場のレビヤタン(初出:『文學界』2018年12月号)
- 市街戦(初出:『文學界』2016年5月号)
- 『臆病な都市』(講談社、2020年7月)
- 臆病な都市(初出:『群像』2020年4月号)
- 『小隊』(文藝春秋、2021年2月 / 文春文庫、2022年5月)
- 小隊(初出:『文學界』2020年9月号)
- 戦場のレビヤタン(文庫版のみ、『戦場のレビヤタン』から再録)
- 市街戦(文庫版のみ、『戦場のレビヤタン』から再録)
- 『ブラックボックス』(講談社、2022年1月 / 講談社文庫、2024年2月)
- ブラックボックス(初出:『群像』2021年8月号)
- 『越境』(文藝春秋、2024年7月)
- 越境(初出:『文學界』2023年1月号 - 2024年3月号)
単行本未収録
編集小説
編集- 「熊狩り」 - 『文學界』2016年11月号
- 「バベルの褒賞」 - 『文學界』2017年11月号
- 「乱気流」 - 『文學界』2019年7月号
- 「99のブループリント」 - 『文學界』2022年3月号
- 「決裁」 - 『新潮』2023年4月号
- 「オートマタ・シティ」 - 『群像』2024年5月号
エッセイなど
編集- 「トカゲのしっぽ」 - 『群像』2019年3月号
- 「私はなぜ「感染症」小説を書いたのか。」[6] - 『本』2020年8月号
- 「〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉アンケート」 - 『文藝』2020年冬季号
- 「羽田圭介『Phantom』を追う 待ちに待った終末」 - 『文學界』2021年9月号
- 「規則正しい生活」[7] - 『群像』2022年3月号
- 「ウクライナ義勇兵を考えた私」 - 『文藝春秋』2022年6月特別号
- 「妖怪でるけんでられんけん」 - 『新潮』2022年11月号
- 「幸福の門」 - 『すばる』2023年1月号
- 「読書日録」- 『すばる』2023年10月号 - 12月号
- 「空っぽの正しさ」(羽田圭介『タブー・トラック』書評) - 『群像』2024年11月号
インタビュー・対談
編集- 「受賞者インタビュー「うるせえ、ゴン!」で解決」 - 『文藝春秋』2022年3月号
- 「芥川賞作家・砂川文次さんはもと陸自AH-1Sコブラのパイロット」 - 『航空ファン』2022年7月号
- 「超マニアック戦争論」(小泉悠との対談) - 小泉悠『ウクライナ戦争の200日』(文春新書、2022年9月)
- 初出:『文藝春秋』2022年7月号[4]
- 「戦争のリアリティを求めて」(宮嶋茂樹との対談) - 『月刊WiLL』2022年10月号
- 「徹底討論 防衛費論争の急所」(高橋杉雄との対談) - 『文藝春秋』2023年2月号
- 「小説は経験で書くもの?」(鴻池留衣との対談)[8]
- 「インタビュー 芥川賞作家×メッセンジャー『ブラックボックス』対談」[9] - 『cycle』 summer 2023(2023年7月)
脚注
編集- ^ 『群像』2020年4月号(講談社)「執筆者一覧」より。
- ^ 日本放送協会. “第166回芥川賞は砂川文次さんの「ブラックボックス」”. NHKニュース. 2022年1月19日閲覧。
- ^ a b c 『戦場のレビヤタン』文藝春秋、2019年、著者略歴より。
- ^ a b 小泉悠,砂川文次. “「火力調整会議が荒れるんです」「ロシアの尖兵中隊って強いな」小泉悠と元自衛官・作家の砂川文次が“ロシア軍のリアル”を語る”. 文春オンライン. 2022年6月27日閲覧。
- ^ 「〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉アンケート」『文藝』2020年冬季号、338頁。
- ^ “私はなぜ「感染症」小説を書いたのか。『臆病な都市』著者エッセイ”. 講談社 (2020年8月21日). 2024年2月17日閲覧。
- ^ 『群像』エッセイ集|規則正しい生活/砂川文次|tree
- ^ “純文学のナゾを解け 酒場で書き手に色々聞いちゃいました 第4回 小説は経験で書くもの?(ゲスト/砂川文次)”. イミダス (2023年6月9日). 2024年2月25日閲覧。
- ^ インタビュー 芥川賞作家✕メッセンジャー『ブラックボックス』対談 | cycle