稲垣えみ子
日本の女性ジャーナリスト (1965-)
稲垣 えみ子(いながき えみこ、1965年 - )は、日本のジャーナリスト。朝日新聞大阪本社デスク、朝日新聞論説委員、編集委員を歴任後、2016年に50歳で依願退職しフリージャーナリストになる。
人物・経歴
編集愛知県出身。家電メーカーに務める父の仕事の都合で小学校、中学校では転校を繰り返す。1987年一橋大学社会学部を卒業し、朝日新聞社入社。高松支局、京都支局を経て、1991年から移った朝日新聞大阪本社社会部時代に、大阪府警察本部との懇親会でかつらをかぶったのを機にアフロヘアーにする。大阪本社社会部デスク、週刊朝日編集部を経て、2013年から朝日新聞論説委員として社説を担当。福島第一原子力発電所事故を受けて始めた月1000円以下に電気代を抑えるほどの徹底した節電生活を書いたコラムが話題となり、感銘を受けた古舘伊知郎キャスターからオファーを受け報道ステーションに3度出演。編集委員を経て、2016年1月に50歳を機に、死に向かい「手放すことを身に着けねばと」との思いから朝日新聞社を退社し、高級マンションから築50年のワンルームマンションに転居[1][2]。野菜を干すための最適な環境を手に入れる。2018年「もうレシピ本はいらない」が料理レシピ本大賞 in Japan エッセイ賞を受賞[3]。
著作
編集著書
編集- 『死に方が知りたくて』PARCO出版 (1995/09)
- 『震災の朝から始まった』朝日新聞社 (1999/05)
- 『魂の退社』東洋経済新報社 (2016/6/9)
- 『アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。』朝日新聞出版 (2016/6/20)
- 『寂しい生活』東洋経済新報社(2017/6/16)
- 『もうレシピ本はいらない : 人生を救う最強の食卓』マガジンハウス(2017/9/7)
- 『アフロえみ子の四季の食卓 : レシピがいらない!』マガジンハウス(2018/10/11)
- 『人生はどこでもドア : リヨンの14日間』東洋経済新報社 (2018/10/26)
- 『アフロ記者』朝日文庫(2019/12/6)
- 『一人飲みで生きていく』朝日出版社(2021/9/11)
- 『老後とピアノ』ポプラ社 (2022/1/19)
出演
編集- 情熱大陸(MBS)
- 報道ステーション(テレビ朝日)
- ラジオ深夜便(NHKラジオ第1放送、11時台ないとエッセー、平成方丈記、平成徒然草)
- 楽しく学ぶ!世界動画ニュース(テレビ朝日)
講演
編集- 『萩原慎一郎 歌集 滑走路を読む - 日常の詩学』高浜市やきものの里かわら美術館主催(2017/12/24)[4]
脚注
編集- ^ 「月々の電気代は200円!? アフロヘアの元新聞記者・稲垣えみ子に密着」毎日新聞2016年4月1日
- ^ 「ザ・コラム」朝日新聞2015年9月10日
- ^ 「食の断捨離」で生きる力 「もうレシピ本はいらない」著者・稲垣えみ子さん毎日新聞 2018/10/10 東京夕刊
- ^ “歌集『滑走路』を読むー「日常の詩学」を稲垣えみ子が語る講演会開催【12/24・愛知】”. ほんのひきだし. 2019年7月28日閲覧。
外部リンク
編集- 稲垣えみ子 - AERAdot.