第15回先進国首脳会議

1989年にフランスのラ・デファンスで開催された先進国首脳会議

第15回先進国首脳会議(だい15かいせんしんこくしゅのうかいぎ)は、1989年7月14日から16日まで、フランスパリ郊外で開催された先進国首脳会議。会場がラ・デファンス地区のグランダルシュだったため、「アルシュ・サミット」「グラン・アルシュ・サミット[1]」「Summit of the Arch[2]」「(le) Sommet de l'Arche[3]」とも呼ばれる。

第15回先進国首脳会議
アルシュ・サミット
(Summit of the Arch)
超高層ビル群があるのがラ・デファンス地区。写真中央のグランダルシュにて開催。
開催国 フランス
日程 7月14日-16日
会場 グランダルシュ(新凱旋門ビル)
都市 イル=ド=フランス地域圏オー=ド=セーヌ県ピュトーラ・デファンス地区)
前回 第14回先進国首脳会議(トロント・サミット)
次回 第16回先進国首脳会議(ヒューストン・サミット)

概要 編集

フランス革命記念日(パリ祭)にあたる7月14日)から16日)まで、パリの歴史軸上にあるラ・デファンス地区にパリ大改造計画(グランプロジェ英語版)を象徴する建造物の1つとして新築されたグランダルシュ(新凱旋門ビル)にて、同計画を主導したミッテラン大統領をホストに開催された。並行してフランス革命200周年記念行事が開催され、これに参加する開発途上国首脳が多数パリを訪問し、15回会議に参加した。

東欧革命(1989年革命)が進行する中での開催であり、同年11月10日にはベルリンの壁が崩壊し、同年12月3日にはマルタ会談にて冷戦の終結が宣言された。

日本にとっては、平成(1989年1月8日 - 2019年4月30日)に入って最初のサミットであり、昭和天皇の闘病中から続いた自粛ムード2月24日大喪の礼をもって終息に向かい、バブル景気の絶頂期に向かっていた。

出席首脳 編集

 
首脳集合写真

サミットに参加した首脳は以下の通り[4]:

議題 編集

  • 国際経済情勢
  • 国際通貨動向と調整
  • 経済の効率性の向上
  • 貿易問題
  • 開発の一般的な問題
  • 最貧国の状況
  • 債務国向けの新債務戦略
  • 環境問題
  • 薬物問題
  • エイズに対する国際協力

脚注 編集

  1. ^ フランス語のGrande Archeはアンシェヌマンにより「グランダルシュ」と発音するのが原音により近い。日本の外務省では「グランド・アルシュ」と表記されている。
  2. ^ 英語発音: [ˈsʌmɪt əv ði ɑː(r)tʃ] ミッタヴジーチ
  3. ^ フランス語発音: [(lə) sɔmε də laʁʃ] (ル)ソメドゥラルシュ
  4. ^ (英語) MOFA:List of Summit Meetings”. 外務省(英語サイト). 2014年1月2日閲覧。

関連項目 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集