続サラリーマン清水港』(ぞくサラリーマンしみずみなと)は、1962年3月7日東宝系で公開された日本映画である。カラー。東宝スコープ

続サラリーマン清水港
監督 松林宗恵
脚本 笠原良三
製作 藤本真澄
出演者 森繁久彌
加東大介
小林桂樹
三木のり平
河津清三郎
東野英治郎
音楽 神津善行
撮影 西垣六郎
編集 岩下広一
配給 東宝
公開 日本の旗 1962年3月7日
上映時間 90分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 サラリーマン清水港
次作 社長洋行記
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概要 編集

『社長』シリーズ第13作。本作では、業績が傾いた「神戸屋」を、主人公・山本長五郎が立て直そうと悪戦苦闘する話となる。

前作に出演し、次作『社長洋行記』からレギュラーとなるフランキー堺は出演しないが、本作のみ河津清三郎宝田明志村喬が助演している。

ストーリー 編集

焼酎「清水湊」が邱六漢に売れ、運気も上昇して来た「株式会社清水屋」は、次のステップとして、商売敵「黒駒醸造」と都市対抗野球の静岡県代表の座を争った。だが社長の山本長五郎、監督の大柾専務、応援団長の小政工場長と石井松太郎秘書課長の奮闘空しく、最終回で逆転負けした。長五郎たちはその夜、長五郎の親友・吉良仁吉が経営する酒蔵「三州屋」で自棄酒パーティーとなった。だがふと見ると、清水屋の特級清酒「次郎長正宗」が置いていない。その事で仁吉と長五郎は大喧嘩。憤懣やるかたない長五郎は「バタフライ」へ河岸を変えた。そこで長五郎は、大阪府は灘の酒造会社「神戸屋」の若社長・神田長吉と出会う。だが長吉は、日頃長五郎が思いをかけていたマダム蝶子と婚約する事となり、長五郎大ショック!その上長五郎は長吉から融資を頼まれた。というのも、最近神戸屋は業績が悪く、地元の銀行「安濃徳銀行」から5000万円借金していたのだが、返済期日が近く、このままでは潰れてしまうのだ。その上頭取の安濃徳次郎を抱き込んで、神戸屋を手中にしようとする輩が現れた。それが何と黒駒醸造だったのだ。それを知った長五郎は、神戸屋を助ける事にした。

ところが起こった大事件!! 折からの集中豪雨で清水の工場は水浸し、早速復旧工事と相成ったのだが、資金の大半を使い果たし、神戸屋救済まで手が回らなくなった。こうなったら安濃徳銀行との直接交渉で、返済期日を延ばすしかない。長五郎と石松は大阪へ出発した。そこへ仁吉が後を追い、「その5000万円はアッシが出しましょう」と進言したが、長五郎は応じず安濃徳銀行へ出発した。

さて宿で長五郎の帰りを待つ石松だが、ガールフレンドの秘書・妙子は居候の追分に取られ、都田物産の娘・京子との恋も事故続きで空振り状態、すっかりしょげてしまう石松。そこへ京子がやって来た。しかも仁吉は京子の叔父だと言う。早速石松は一計を案ずる。やがて夜、安濃徳銀行との交渉が失敗した長五郎に、石松は「よろしくと仁吉に頭を下げて欲しい」と頼む。すると仁吉は5000万円の小切手を出した。全ては石松・京子の作戦だった。次の日長五郎は神戸屋に行くと、案の定安濃徳と黒田社長が来ている。長五郎は安濃徳に小切手を渡して2人を追い返し、勝負を決めたのであった。

スタッフ 編集

出演者 編集

同時上映 編集

旅愁の都

参考資料 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集