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計呂地駅(けろちえき)は、かつて北海道網走支庁紋別郡湧別町字計呂地に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)湧網線廃駅)である。電報略号ケロ。湧網線の廃線に伴い、1987年(昭和62年)3月20日に廃駅となった。

計呂地駅
けろち
Kerochi
所在地 北海道紋別郡湧別町字計呂地
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 湧網線
キロ程 16.5km(中湧別起点)
電報略号 ケロ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1935年昭和10年)10月20日
廃止年月日 1987年昭和62年)3月20日
備考 湧網線廃線に伴い廃駅
仮乗降場との距離は実キロ
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1977年の計呂地駅と周囲約500m範囲。右下が網走方面。右にサロマ湖に注ぐ計呂地川河口の湿地帯が広がる。ホームは中湧別側にずれて設置されている。貨物及び荷物取扱い廃止5年後の姿で、駅裏のかつてのストックヤードには防風雪林が植栽されているが、林業盛んな頃はここに木材が野積みされた事もあった。駅裏の副本線は撤去されずに残されていた。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

目次

歴史編集

駅構造編集

廃止時点で、1面2線の島式ホームを有する地上駅で、列車交換が可能な交換駅であった[1]。駅舎側(東側)が下り線、外側(西側)が上り線となっていた(番線表示なし)。そのほか、上り線の外側に側線副本線)を1線有していた[1]

職員配置駅となっており、駅舎は構内の南東側に位置しホーム南側とを結ぶ構内踏切で連絡した[1]。ホームは砂利敷きであった[1]

当駅では、手作りの帆立貝殻付きの入場券が発売されていた[2]

駅名の由来編集

当駅が所在していた地名より。地名は、アイヌ語の「ケイ・ラツ」(サケの皮で作ったを忘れた所)、「ケレオチ」(非常に削られた所)など、由来には諸説ある[3]

利用状況編集

  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は32人[1]

駅周辺編集

駅跡編集

 
旧・計呂地駅舎(2009年5月)
 
操作盤も残されている(2009年5月)
 
旧駅構内の様子 車両が展示されている(2015年4月)

旧駅構内は1989年(平成元年)5月から、湧別町により「湧別町計呂地交通公園」として整備された[5]。駅舎、レール、ホームが保存され、ホームに横付けする形でC58形蒸気機関車C58 139号機[6]、それに連結して国鉄の旧型客車であるスハ45形スハ45 6オハ62形客車オハ62 91静態保存・展示されている[7]。車輌は1999年(平成11年)時点では野ざらしだったが[7]2010年(平成22年)時点では車輌が保存されている部分には屋根が設けられており[8]、保存状態は良い[9]。スハ45は車内がカーペットが敷きに改装され、宿泊施設となっている[5]

駅舎は現役当時のまま[5]で、鉄道資料室及び公園管理棟となっている。舎内に駅名標行先標閉塞器、通標、備品、乗車券時刻表などの湧網線関連資料が保存・展示されている[5]。駅横には湧網線開通の経緯が記載された「鉄道記念碑」が建立されている[9]。なお、敷地内には現役当時は存在しなかった跨線橋が設置されている[5]

以上は2010年(平成22年)時点[8]2011年(平成23年)時点でも同様の状況であった[9]

また、2011年(平成23年)時点では当駅跡から浜床丹仮乗降場方の、計呂地川までの線路跡には土留め用にレールや枕木が再利用されていた築堤が残存していた[9]

隣の駅編集

日本国有鉄道
湧網線
芭露駅 - <志撫子仮乗降場> - 計呂地駅 - <浜床丹仮乗降場> - 床丹駅

脚注編集

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  1. ^ a b c d e f g h 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』宮脇俊三原田勝正小学館、1983年7月、160頁。ISBN 978-4093951012
  2. ^ 工藤裕之『北海道廃止ローカル線写真集 追憶の鉄路』北海道新聞社、2011年12月、163頁。ISBN 978-4894536197
  3. ^ 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、168頁。ISBN 978-4893915498
  4. ^ a b c d 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、19頁。
  5. ^ a b c d e 『全国保存鉄道III 東日本編』白川淳、JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、1998年10月、56頁。ISBN 978-4533030963
  6. ^ 日比政昭『蒸気機関車完全名鑑』166、廣済堂出版廣済堂ベストムック〉、2011年1月、ビジュアル改訂版、42頁。ISBN 978-4331801697
  7. ^ a b 『鉄道廃線跡を歩くVI』宮脇俊三、JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、1999年3月、31-32頁。ISBN 978-4533031502
  8. ^ a b 『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』今尾恵介、JTBパブリッシング、2010年3月、52-53頁。ISBN 978-4533078583
  9. ^ a b c d 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、100頁。ISBN 978-4894536128

関連項目編集

外部リンク編集