金華市
金華市(きんかし)は、中華人民共和国浙江省に位置する地級市。気候は亜熱帯季節風気候に属し、四季がはっきりとしている。
中華人民共和国 浙江省 金華市 | |
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[[ファイル: | |
別称:八婺
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浙江省中の金華市の位置 | |
中心座標 北緯29度06分 東経119度39分 / 北緯29.100度 東経119.650度 | |
簡体字 | 金华 |
繁体字 | 金華 |
拼音 | Jīnhuá |
カタカナ転写 | ジンファ |
国家 | 中華人民共和国 |
省 | 浙江 |
行政級別 | 地級市 |
面積 | |
総面積 | 10,919 km² |
人口 | |
総人口(2010) | 536.16 万人 |
経済 | |
電話番号 | 0579 |
郵便番号 | 321000 |
ナンバープレート | 浙G |
行政区画代碼 | 330700 |
市樹 | クスノキ |
市花 | ツバキ |
公式ウェブサイト: http://www.jinhua.gov.cn/ |
金華ハムで名が知られている金華市は、豚のほか鶏や鴨も盛んに飼育されている。
気候
編集温暖湿潤気候(Cfa)に属し、年間平均気温は18°C。
金華市(1981-2010年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 9.5 (49.1) |
11.7 (53.1) |
15.9 (60.6) |
22.3 (72.1) |
27.2 (81) |
29.6 (85.3) |
34.3 (93.7) |
33.6 (92.5) |
29.0 (84.2) |
24.1 (75.4) |
18.4 (65.1) |
12.4 (54.3) |
22.3 (72.1) |
平均最低気温 °C (°F) | 2.6 (36.7) |
4.5 (40.1) |
8.0 (46.4) |
13.7 (56.7) |
18.6 (65.5) |
22.2 (72) |
25.7 (78.3) |
25.2 (77.4) |
21.4 (70.5) |
15.8 (60.4) |
10.0 (50) |
4.1 (39.4) |
14.3 (57.7) |
降水量 mm (inch) | 77.1 (3.035) |
92.8 (3.654) |
159.1 (6.264) |
162.0 (6.378) |
173.6 (6.835) |
253.5 (9.98) |
137.9 (5.429) |
119.9 (4.72) |
96.9 (3.815) |
57.7 (2.272) |
65.9 (2.594) |
49.3 (1.941) |
1,445.7 (56.917) |
出典:中国气象局 国家气象信息中心 2014-01-01 |
歴史
編集金華市は春秋時代は越国に属し、秦漢代は会稽郡の下に烏傷県が設置された。266年(宝鼎元年)、呉は郡名を東陽郡と改称され、金華への郡府建置はここに始まる。東陽郡は揚州に属し、その下部に長山県、烏傷県、永康県、呉寧県、豊安県、太末県、新安県、定陽県、平昌県の9県を管轄し、郡治は長山県に設置された。556年(紹泰2年)、梁は縉州を設置したが、562年(天嘉3年)に廃止、東陽郡は金華郡と改称され、金華の地名が初めて登場する。
593年(開皇13年)、隋朝は金華州を婺州に改称、607年(大業3年)には再び東陽郡が改めて設置された。621年(武徳4年)、東陽郡は婺州に改称され、信安県には衢州が新たに設置されている。742年(天宝元年)に一時婺州が東陽郡に戻されるが、758年に(乾元元年)に婺州に戻され宋元代まで沿襲された。1276年(至元13年)、州制が廃止され婺州路が設置されたが、1358年(至正18年)、朱元璋が婺州路を占拠すると寧越府と改称され、1360年(至正20年)に金華府とされた。明代では金華府は金華県、蘭谿県、東陽県、義烏県、永康県、武義県、浦江県、湯渓県の8県を管轄したことより八婺の異称を有すようになった。
1914年、中華民国は金華道を設置し、旧衢州、厳州府を管轄した。1927年に道制の廃止に伴い各県は浙江省直轄と改編された。1932年6月、浙江省県政監察専員弁事処第8区を金華に設置設置、9月には浙江省特区行政督察専員弁事処第六特区が設置された。
1949年9月、金華が中国共産党の勢力下に置かれると浙江省第八行政区が設置、翌月には金華専区と改称された。1955年3月には衢州専区が統合され、その後は杭州市、麗水市など隣接する行政区との管轄範囲の調整が実施されている。1968年4月、金華専区は金華地区に改編、1985年5月には金華地区が廃止となり、県級市であった金華市、衢州市を地級市に昇格させ、婺城区、蘭谿市、金華県、永康県、武義県、東陽県、磐安県、義烏県、浦江県の7県を管轄し、旧金華地区が管轄した竜游県、開化県、常山県、江山県は衢州市の管轄とされた。その後、義烏県、東陽県、永康県が県級市に昇格、2002年12月に金華県は金東区に改編され現在に至る。
中国地名の変遷 | |
建置 | 1985年 |
使用状況 | 金華市 |
三国 | 東陽郡 |
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西晋 | 東陽郡 |
東晋十六国 | 東陽郡 |
南北朝 | 東陽郡 縉州 金華郡 |
隋 | 婺州 東陽郡 |
唐 | 婺州 東陽郡 婺州 |
五代 | 婺州 |
北宋/遼 | 婺州 |
南宋/金 | 婺州 |
元 | 婺州路 寧越府 金華府 |
明 | 金華府 |
清 | 金華府 |
中華民国 | 金華道 |
現代 | 第八行政区 金華専区 金華地区 金華市 |
行政区画
編集金華市の地図 |
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年表
編集金華地区
編集- 1949年10月1日 - 中華人民共和国浙江省金華専区が成立。永康県・武義県・義烏県・浦江県・金華県・東陽県・湯渓県・磐安県・蘭谿県が発足。(9県)
- 1949年12月20日 (2市9県)
- 金華県の一部が分立し、金華市が発足。
- 蘭谿県の一部が分立し、蘭谿市が発足。
- 1950年4月3日 - 建徳専区建徳県・淳安県・寿昌県・遂安県を編入。(2市13県)
- 1950年5月15日 (13県)
- 金華市が金華県に編入。
- 蘭谿市が蘭谿県に編入。
- 1951年8月 - 蘭谿県の一部が寿昌県に編入。(13県)
- 1951年9月12日 - 金華県の一部が分立し、金華市が発足。(1市13県)
- 1952年1月19日 - 麗水専区縉雲県を編入。(1市14県)
- 1953年1月21日 - 諸曁県、臨安専区桐廬県・分水県を編入。(1市17県)
- 1953年5月21日 - 金華市が省直轄県級行政区となる。(17県)
- 1953年7月 - 衢州専区開化県の一部が遂安県に編入。(17県)
- 1954年11月15日 (18県)
- 1955年3月 (18県)
- 竜游県の一部(生塘徐村など5カ村)が蘭谿県に編入。
- 蘭谿県の一部(兌門江村など5カ村)が竜游県に編入。
- 1956年10月30日 - 金華県の一部が金華市に編入。(18県)
- 1957年9月23日 - 諸曁県が寧波専区に編入。(17県)
- 1958年2月21日 - 金華市を編入。(1市17県)
- 1958年4月11日 - 宣平県が武義県、温州専区麗水県に分割編入。(1市16県)
- 1958年9月5日 - 湯渓県が金華県・蘭谿県・竜游県に分割編入。(1市15県)
- 1958年10月18日 - 江山県の一部が江西省上饒専区玉山県に編入。(1市15県)
- 1958年11月 - 蘭谿県・竜游県の各一部が金華県に編入。(1市15県)
- 1958年11月21日 (1市11県)
- 磐安県が東陽県に編入。
- 武義県が永康県に編入。
- 松陽県が遂昌県に編入。
- 常山県が衢県に編入。
- 1958年12月22日 - 建徳専区桐廬県・開化県・建徳県・淳安県を編入。(1市15県)
- 1960年1月7日 (1市13県)
- 浦江県が義烏県・蘭谿県に分割編入。
- 竜游県が衢県に編入。
- 1960年8月15日 - 桐廬県が杭州市富陽県と合併し、杭州市桐廬県となる。(1市12県)
- 1961年12月15日 (1市14県)
- 1962年12月22日 - 金華市が金華県に編入。(14県)
- 1963年5月9日 (10県)
- 遂昌県・縉雲県が麗水専区に編入。
- 建徳県・淳安県が杭州市に編入。
- 1966年12月22日 - 義烏県の一部が分立し、浦江県が発足。(11県)
- 1978年9月16日 - 金華専区が金華地区に改称。(11県)
- 1979年9月10日 (2市11県)
- 金華県の一部が分立し、金華市が発足。
- 衢県の一部が分立し、衢州市が発足。
- 1981年1月14日 (2市9県)
- 金華県が金華市に編入。
- 衢県が衢州市に編入。
- 1983年7月13日 - 東陽県の一部が分立し、磐安県が発足。(2市10県)
- 1983年9月13日 - 衢州市・金華市の各一部が合併し、竜游県が発足。(2市11県)
- 1985年5月15日
- 金華市が地級市の金華市に昇格。
- 衢州市が地級市の衢州市に昇格。
- 永康県・武義県・東陽県・磐安県・義烏県・浦江県・蘭谿県が金華市に編入。
- 竜游県・開化県・常山県・江山県が衢州市に編入。
金華市
編集交通
編集伝統行事
編集- 犬肉祭り: 毎年10月に金華市で行われる行事で600年続く歴史と伝統がある。新華社による報告では、行事は1980年代に近代的なものに変わったが、犬肉を食す文化は伝統として根付いているとのこと。また数年前からは、犬肉が新鮮かつ安全であることを示すため、公衆の面前で犬を解体することも行われていたという。しかし、残酷だとの批判を受けて2011年に中止になった。