株式会社鈴丹(すずたん、: SUZUTAN CO., LTD.) は、かつて存在していた日本のヤングレディースカジュアル衣料・ファッション雑貨の小売りチェーンである。

株式会社鈴丹
SUZUTAN CO., LTD.
種類 株式会社
市場情報
東証1部 8193
2012年(平成24年)2月16日上場
名証1部 8193
1982年(昭和57年)4月26日[1] - 2012年(平成24年)2月16日
本社所在地 日本の旗 日本
466-0854
名古屋市中区3-15-37[2]

愛知県名古屋市昭和区広路通2-5
設立 1953年昭和28年)8月5日
(株式会社鈴丹洋装店)
業種 小売業
事業内容 カジュアル衣料・ファッション雑貨の販売。
代表者 代表取締役社長 吉田馨
資本金 5億500万円
1982年(昭和57年)4月26日[2]

14億1420万円
(2012年2月期)
発行済株式総数 1100万株
1982年(昭和57年)4月26日[2]

1121万5678株
(2012年2月期)
売上高 268億7106万円
1981年(昭和56年)8月期)[1]

連結144億84百万円
(2012年2月期)
営業利益 連結4億18百万円
(2012年2月期)
純利益 5億2696万円
1981年(昭和56年)8月期)[1]

連結-2億38百万円
(2012年2月期)
純資産 連結3億32百万円
(2012年2月期)
総資産 連結61億59百万円
(2012年2月期)
従業員数 1,061名[2]

143名
他1,010名、契約社員・パートタイマー等社員換算
(2012年2月期)
決算期 2月20日
主要株主 ユニー(株) 60.6%
(2012年2月期)
主要子会社 鈴丹ビックス(株) 100%
(2012年2月期)
外部リンク 閉鎖
特記事項:2012年平成24年)2月21日、存続会社を株式会社パレモとする吸収合併により消滅
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概要 編集

名古屋地区発祥のヤングレディース店としては老舗であり、ヤングに焦点を絞った商品構成と店舗戦略で、同じ名古屋が本拠のリオチェーンをライバルとした。バブル期に全国展開し、三愛鈴屋ともどもレディースアパレルチェーン御三家のひとつであった。当時の女子中高生が大人になる過程で、「一度は通る鈴丹」とまで言われ、1986年には鈴屋を抜き業界1位となり、1992年には年間売上高1,000億円を越えるなどの隆盛を極めた。[要出典]

社名の由来は、創業者の姓名から一字取った“”と、丹精を込めるとの意をこめた“”の組み合わせとなっている。[要出典]

その後、ユニー連結子会社となったが、2012年2月、同グループのパレモ吸収合併され企業名としては消滅した。なお、主力ブランドの「SUZUTAN」をはじめ、店舗ブランドは合併後も引き続き展開されることになっている。[要出典]

鈴丹洋装店の創業した6月に日本ガイシホールでSUZUTAN創業祭(大バーゲンセール)が行われていたが、合併後はパレモが創業祭として開催を継承する。しかし、2012年6月を最後に取り止めとなった。[要出典]

かつての本社跡地には、分譲マンション「ローレルコート御器所広路通」が建っている。[要出典]

沿革 編集

店舗 編集

下記は、吸収合併時点のデータのままを記載する。

レディース関係のみを扱い全国に220店舗を出店(併設は1店として計上、2012年2月20日時点)。

LADIES 編集

併設は1店として計上、2011年2月20日時点

LargeサイズLADIES 編集

これら2系列の一部は他の系列店舗に併設される。

  • su*pu*re(スプル)- 単独店14店舗
  • COVELY(カブリ)- 単独店7店舗

かつて存在した店舗ブランド 編集

かつてあったメンズ事業は2010年6月末までに撤退している。[要出典]

LADIES 編集

MEN'S 編集

事件 編集

1997年、当時の会社会長(創業者)が、同社の子会社の破綻に伴う損失等の発生(重要事実)を知り、公表前に同社株券を売り抜いたことによるインサイダー事件が発生している。翌年、同社の元役員らに名古屋簡裁および名古屋地裁より略式命令による罰金や執行猶予のついた有罪判決を受けた[4]

それらを発端とし、その後の売上げの減少や、バブル期大量出店の不動産投資で抱えていた含み損の処理のため、債権放棄を金融機関に申し入れるなどを経て、2004年2月に地元財界から説得を受けたユニーにより、同社を引受先として15億円の第三者割当増資を受け、ユニーの子会社となる遠因となった[5]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k “名証第2部に上場 ファッションの「鈴丹」”. 中部財界 1982年5月号 (中部財界社) (1982年5月).pp88
  2. ^ a b c d e “おかげさまで4月26日名証第二部上場(鈴丹広告)”. 中部財界 1982年5月号 (中部財界社) (1982年5月).pp40
  3. ^ パレモ、鈴丹/合併、存続会社はパレモ - 流通ニュース:2011年6月28日閲覧[リンク切れ]
  4. ^ インサイダー取引で有罪・違法とは思わず株式売却 - 日経ビジネス閲覧
  5. ^ 『鈴丹を引き取ったユニーの本当の理由』 - 中部財界社2004年1月閲覧

外部リンク 編集