ウインクで乾杯』(ウインクでかんぱい)は、東野圭吾推理小説祥伝社から1988年に『香子の夢―コンパニオン殺人事件』の題名でノン・ノベル(新書)版が刊行され、1992年にノン・ポシェット(現祥伝社文庫)版が刊行された際に改題された。

香子の夢―コンパニオン殺人事件
著者 東野圭吾
発行日 1988年10月
発行元 祥伝社
ジャンル ミステリー推理小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 新書
コード ISBN 4-396-20275-X
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ウインクで乾杯
著者 東野圭吾
発行日 1992年6月1日
発行元 祥伝社
ジャンル ミステリー推理小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 文庫本
コード ISBN 4-396-32263-1
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あらすじ

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パーティコンパニオンの小田香子には大きな夢がある。800万円ぐらいの品物を、カボチャを購入するような気軽さで、「ポンと買いたい」のだ。そのためには、玉の輿に乗らねばならない。資産家との出会いが多いこの仕事は、彼女の夢を叶えるに、お誂え向きの条件を整えていた。

チャンスをうかがう相手、不動産会社御曹司である高見からの誘いを受け、狂喜する香子。だが、望ましい展開には至らなかった。同僚の牧村絵里が、遺体となって発見されたためである。絵里は、ホテルの一室で、青酸化合物の入ったビールを飲んで息絶えていた。現場が密室状態であったことから、警察自殺と判断するが、捜査陣の一員である芝田は釈然としない印象を持ち、独自の調査を開始する。

そんな中、新たな事件が発生した。絵里の親友が、自宅マンションで、扼殺死体となって発見されたのである。

登場人物

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コンパニオンと関係者

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小田香子
主人公、パーティコンパニオン「バンビ・バンケット」に勤務する。24歳。
米沢
香子が所属する「バンビ・バンケット」の営業社員。
牧村絵里
「バンビ・バンケット」勤務、香子の同僚。ホテルの一室で、青酸カリによる中毒死体となって発見。
江崎洋子
「バンビ・バンケット」のチーフコンパニオン。
浅岡綾子
「バンビ・バンケット」勤務・香子の同僚。
真野由香利
フリーのパーティコンパニオン、絵里の友人。
角野文江
「バンビ・バンケット」勤務。
丸本久雄
「バンビ・バンケット」の社長。

高見不動産

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高見雄太郎
高見不動産の元社長。名古屋で伊瀬耕一に殺害された。
高見礼子
雄太郎の娘。
高見康司
雄太郎の実弟。兄の没後、高見不動産の社長に就任。
高見俊介
高見不動産の専務。

華屋

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西原正夫
日本全国に支店を持つ宝石店「華屋」の社長。
西原昭一
正夫の長男。華屋の副社長。
西原健三
正夫の三男。

警察関係者

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芝田
警視庁捜査一課刑事。30歳前後で、背が高くて色黒。香子の住むマンションの隣に引っ越してきたが、多忙で荷物の整理が進まない。
直井
警視庁捜査一課の刑事。芝田より年上で、妻子持ち。
坂口
警視庁捜査一課の係長。あだ名は「豆狸」。
松谷
警視庁捜査一課の警部。芝田・直井の上司。
加藤
築地警察署の刑事。

その他の人物

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牧村規之
牧村家の長男。絵里の兄。
伊瀬耕一
画家。名古屋で絵里と恋仲だったが、3年前に高見雄太郎を殺害して自身も自殺した。

テレビドラマ

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香子の夢 コンパニオン殺人事件
ジャンル テレビドラマ
原作 東野圭吾
企画 小坂敬
脚本 佐伯俊道
演出 田中芳樹
出演者 賀来千香子
川野太郎 ほか
エンディング 竹内まりやシングル・アゲイン
製作
制作 日本テレビ
放送
放送国・地域  日本
放送期間1989年12月5日
放送時間21:03 - 22:52
放送枠火曜サスペンス劇場
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1989年12月5日に日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」枠で、単発2時間ドラマとして放送された。

キャスト

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スタッフ

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日本テレビ系列 火曜サスペンス劇場
前番組 番組名 次番組
からくり人形の女
(1989.11.28)
香子の夢 コンパニオン殺人事件
(1989.12.5)
狙われて
(1989.12.12)