鳴門市文化会館
徳島県鳴門市にある文化施設
鳴門市文化会館(なるとしぶんかかいかん)は、徳島県鳴門市撫養町南浜にある多目的ホールを中心とした文化施設。公共建築百選・日本におけるモダン・ムーブメントの建築選定。
鳴門市文化会館 | |
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情報 | |
正式名称 | 鳴門市文化会館 |
完成 | 1982年 |
開館 | 1982年5月15日 |
収容人員 | 1,600人 |
客席数 | 1,480 |
延床面積 | 7,525.4m² |
用途 | コンサート会場等 |
運営 | 鳴門市 |
所在地 |
〒772-0003 徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜24番地7 |
位置 | 北緯34度10分12.8秒 東経134度36分40.3秒 / 北緯34.170222度 東経134.611194度座標: 北緯34度10分12.8秒 東経134度36分40.3秒 / 北緯34.170222度 東経134.611194度 |
アクセス | JR鳴門駅より徒歩15分。 |
外部リンク | [1] |
沿革
編集- 1982年(昭和57年)5月15日 - 市制35周年の記念事業として鳴門市文化会館を建築。京都大学の増田友也研究室が設計した。増田友也の遺作。同日開かれた落成記念演奏会ではベートーヴェンの交響曲「第九」が演奏された[1]。鳴門市は「第九」の日本初演の地とされており[2]、以降、鳴門市文化会館は「第九の殿堂」として知られるようになる。毎年6月に開かれる第九演奏会には全国から合唱団が集まる。
- 1998年(平成10年)9月25日 - 公共建築百選に選定される。
- これまでにGLAY・タッキー&翼・サザンオールスターズ・いきものがかり・山下達郎・ゴスペラーズ・関ジャニ∞等といったアーティストのコンサートが催された。
- 2015年(平成27年)4月 - よしもとクリエイティブ・エージェンシーが指定管理会社となり、吉本新喜劇の公演などが催されるようになった。
- 2018年 - モダニズム建築の記録・保存を行う国際学術組織DOCOMOMO日本支部 により、「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に隣接する旧勤労青少年ホーム、旧老人福祉センター(いずれも増田友也による設計)とともに選定される。[3]
- 2019年5月 - 耐震性不足を受け、鳴門市は今後の在り方を検討する庁内組織を発足させ、非公開での議論を開始した。[4]
- 2019年12月 - 鳴門市は市議会で、耐震改修して存続させる方針を示した。2021年4月から休館して調査に入る。意匠を損なわずに耐震化できるかが注目されている。[5]徳島新聞は9日の社説で免震レトロフィット工法による耐震化を提案している。[6]
施設
編集- ホール
- 展示・会議室
- 特別会議室
- リハーサル室 (A)
- リハーサル室 (B)
- リハーサル室 (C)
交通
編集- JR鳴門駅より徒歩15分。
- 徳島バスより鳴門本線「鳴門市役所前」または「市役所北」バス停より徒歩約10分。
- 鳴門市勤労青少年ホーム隣り。
関連人物
編集- 増田友也 - 設計者(1914-1981年)。元京都大学工学部教授。建築について哲学的思索を深めたことでも知られる。鳴門市に19の公共建築を残した。鳴門市文化会館は遺作。
- 吉田武司 - 館長。吉本興業元社員で、吉本新喜劇元チーフ。福岡吉本の初代所長。
- ずばり!タコ介 - 鳴門市文化会館専属芸人。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。
脚注
編集- ^ “連載「保存か解体か鳴門に残る増田建築」▶11 文化会館(下)命削った「壮大な墓」|文化・芸能|PICKUPニュース|徳島新聞”. 徳島新聞Web. 2020年1月3日閲覧。
- ^ “第九永遠なり~鳴門初演100年|徳島新聞”. 徳島新聞Web. 2020年1月3日閲覧。
- ^ “鳴門市文化会館など3棟 ドコモモ選定建築に|徳島の話題|徳島ニュース|徳島新聞”. 徳島新聞Web. 2020年1月3日閲覧。
- ^ “鳴門市文化会館の在り方検証する庁内組織が発足、初会合|徳島の話題,文化・芸能,政治・行政|徳島ニュース|徳島新聞”. 徳島新聞Web. 2020年1月3日閲覧。
- ^ “鳴門市文化会館を耐震化 「増田建築」存続へ 調査のため2021年4月から休館、県内大ホールに空白期間生じる 県内大ホール一時消滅 文化衰退を懸念する声|徳島の話題,文化・芸能|徳島ニュース|徳島新聞”. 徳島新聞Web. 2020年1月3日閲覧。
- ^ “【社説】鳴門市文化会館 免震工法で休館の回避を |社説|徳島新聞”. 徳島新聞Web. 2020年1月3日閲覧。