鹿島灘
茨城県海岸中部の大洗岬から千葉県犬吠埼までの太平洋沿岸海域
鹿島灘(かしまなだ)は、茨城県東部の大洗岬〜千葉県東部の犬吠埼に広がる太平洋の海域。
鹿島灘 | |
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![]() 利根川河口と鹿島灘 | |
鹿島灘(およその位置) | |
座標 | 北緯36度5分 東経140度50分 / 北緯36.083度 東経140.833度座標: 北緯36度5分 東経140度50分 / 北緯36.083度 東経140.833度 |
海洋 | 太平洋 |
国 |
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主な沿岸自治体 | 鹿嶋市、神栖市、銚子市など |
概要 編集
海底は水深140 mまで沈み込む大陸棚が続き、また太平洋から流れ込む日本海流(黒潮)と三陸沖から流れ込む千島海流(親潮)がぶつかり合う潮目となり、一帯は水産資源が豊富。サンマ、イワシ、イカ、ハマグリなどが獲れ、大洗、鹿嶋、波崎、銚子に漁港がある(銚子漁港は日本有数の漁港)。また大洗町近辺では、アンコウが冬の味覚として知られており、アンコウ料理の店が多い。
ハマグリについては、2010年代までに鹿島灘沿岸の漁獲高が激減しており、茨城県海面漁業調整規則によって採取道具の制限(柄の長さ50cm未満、爪の長さ5cm未満など)、3cm以下の稚貝採取が禁止されている[1]。
海上保安庁が発行する日本の水路図誌(海図)にも掲載されている[2]。灘と地名が付く日本周辺の14海域の中では、最も東にある。
大洗町から神栖市までの沿岸は砂浜が続くが、ダム建設の影響で、那珂川や利根川からの砂の供給が減少し砂浜の浸食が著しい。このため、ヘッドランドの整備が進められている。
鹿島の地は、古くから鹿島神宮の聖域として知られ、境内に自然の砂浜が残る。大規模な掘込式港湾で、鹿島臨海工業地帯の根幹を成す鹿島コンビナートは、その南方にある。
周辺自治体 編集
海浜・公園 編集
- 大洗海岸(大洗町)
- 大洗サンビーチ海水浴場(大洗町)
- 大竹海岸鉾田海水浴場(鉾田市)
- 鹿島灘海浜公園(鉾田市)
- 下津海水浴場(鹿嶋市)
- 平井海水浴場(鹿嶋市)
- 日川浜海水浴場(神栖市)
- 波崎海水浴場(神栖市)
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大洗海岸
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大洗サンビーチ海水浴場
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大竹海岸鉾田海水浴場
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鹿島灘海浜公園
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下津(おりつ)海水浴場
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平井海水浴場
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日川浜(にっかわはま)海水浴場
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波崎海水浴場
港湾 編集
脚注 編集
- ^ “鹿島灘特産ハマグリ 規則違反の採取相次ぐ 茨城海保、パトロール強化”. 毎日新聞 (2020年5月1日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ 「海の相談室 FAQ 灘ってなに?」、海上保安庁 海洋情報部、2017年9月10日閲覧