[(an imitation) blood orange]
本来の表記は「[(an imitation) blood orange]」です。この記事に付けられた題名は技術的な制限または記事名の制約により不正確なものとなっています。 |
『[(an imitation) blood orange]』(アン・イミテーション・ブラッド・オレンジ)は、日本のバンド・Mr.Childrenの17枚目のオリジナルアルバム。2012年11月28日にトイズファクトリーより発売された[2]。
『[(an imitation) blood orange]』 | ||||
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Mr.Children の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
OORONG TOKYO STUDIO SONY MUSIC STUDIOS TOKYO VICTOR STUDIO SOUND CITY | |||
ジャンル |
J-POP ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | トイズファクトリー | |||
プロデュース | 小林武史 | |||
チャート最高順位 | ||||
ゴールドディスク | ||||
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Mr.Children アルバム 年表 | ||||
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『[(an imitation) blood orange]』収録のシングル | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「Marshmallow day」 「常套句」 - YouTube |
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ライブ映像(公式) | ||||
「Happy Song」 (2013) - YouTube |
概要編集
初回限定盤と通常盤の2形態で発売。初回限定盤はCD+DVD、通常盤はCDのみ。ジャケットはかねてからタッグを組んでいる丹下紘希によるもので、拡大したオレンジの表面を背景に、ゴシック体でアルバムタイトルが記されたシンプルなデザインとなっており、12thアルバム『I ♥ U』以来のアクリルケース入りとなった。発売当日には朝日新聞、読売新聞の一面に広告記事が掲載された。
前作『SENSE』から、ベスト・アルバム『Mr.Children 2001-2005 <micro>』『Mr.Children 2005-2010 <macro>』を経て約2年ぶりに発売されたオリジナルアルバム。前作以降にシングルとして発売された楽曲や、CMやドラマ主題歌など、既に発表されながらCD化されていなかった楽曲、および東日本大震災の復興支援として制作された「かぞえうた」を含む全11曲を収録。前作『SENSE』が発売までに全12曲中2曲しか公開されていなかった事とは対照的に、本作は11曲中8曲が発表済み、あるいは先行タイアップによって公開されていた。前作に引き続き雑誌への取材はほとんど受けなかったものの、テレビ出演は行われた。また、Mr.Childrenのオリジナルアルバムでは6thアルバム『BOLERO』以来収録時間が60分を切っている。
アルバムタイトルは6曲目の「イミテーションの木」から付けられた。なお、タイトルの“[ ]”には特に意味はないという[3]。桜井和寿が「震災があった時に、自分たちの音楽に対するエゴとか、探求とか、おもしろいことをやるっていうことが罪悪のように思えてたところはあって」[4]「震災で1回作り手として、自分がやられているところがあったから。みんな言うことだけど、本当に音楽なんかになんの意味があるんだろうと思ったし。……だからこそ、このアルバムは、悲しみとか苦しみを内包しないものにしたいと思ってはいましたね」[5]と語っているとおり、全体的に東日本大震災の影響を強く受けたアルバムとなっている。
ベスト・アルバムに引き続きテッド・ジェンセンがマスタリングを担当している。
チャート成績編集
2012年のオリコン年間アルバムランキングでは、集計対象が2週分の売上のみであったが8位にランクインし、オリジナルアルバムでは10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』から7作連続の年間TOP10入りとなった。また、5月にリリースしたベスト・アルバム2枚と併せて、Mr.Childrenの作品が年間TOP10に3作ランクインした。サウンドスキャン年間チャートではベスト・アルバム2枚とともに上位3位を独占した[6]。
収録曲編集
CD編集
- 全作詞・作曲:桜井和寿 / 全編曲・プロデュース:小林武史 & Mr.Children
- hypnosis [5:58]
- 弦編曲:小林武史・四家卯大
- 4th配信限定シングル。
- Marshmallow day [4:17]
- 管・弦編曲:小林武史・四家卯大
- 資生堂「MAQuillAGE」CMソング[7]。
- 仮タイトルは「Beautiful」[3]。
- ライブでは『ap bank fes '12 Fund for Japan』にて先行披露された。
- ミュージック・ビデオが制作され、桜井のみが出演している。監督は川村真司と関和亮と高橋圭。
- End of the day [5:50]
- 管・弦編曲:小林武史・四家卯大
- 34thシングル。
- 常套句 [4:05]
- 弦編曲:小林武史・四家卯大
- フジテレビ系ドラマ『遅咲きのヒマワリ 〜ボクの人生、リニューアル〜』主題歌[8]。
- 「Marshmallow day」同様ミュージック・ビデオが制作された[9]。監督は半崎信朗で、全編モノクロのアニメーションとなっている。
- ライブツアー『MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012』の5月10日・京セラドーム大阪公演では、制作途中ながら一部が披露された。
- pieces [6:33]
- 弦編曲:小林武史・四家卯大
- 34thシングル。表記はされていないが、シングルに収録された音源と異なっている。
- イミテーションの木 [5:03]
- かぞえうた [4:42]
- インマイタウン [5:18]
- 本作発売後に開催されたライブツアー『Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour』では唯一披露されなかった曲である。
- 過去と未来と交信する男 [5:22]
- Happy Song [6:05]
- 管・弦編曲:小林武史・四家卯大
- 祈り 〜涙の軌道 [5:43]
- 弦編曲:小林武史・四家卯大
- 34thシングル。
初回限定盤付属DVD編集
- ミュージック・ビデオが収録されている。
- hypnosis
- Marshmallow day
- 常套句
- 祈り 〜涙の軌道
参加ミュージシャン編集
- Mr.Children
- 小林武史:Keyboards
- 安達練:Computer Programing
- 山本拓夫:Sax (#2, #3, #10)
- 西村浩二:Trumpet (#2, #3, #10)
- 中川英二郎:Trombone (#2, #3, #10)
- 萩原顕彰:Horn (#10)
- ナオト・インティライミ:Chorus (#3, #10)
- 四家卯大ストリングス:Strings (#1 - #5, #10, #11)
- 四家卯大:Strings (#1 - #5, #10, #11)
- 沖祥子:Strings (#1 - #5, #10, #11)
テレビ出演編集
『僕らの音楽』では桜井がコブクロの小渕健太郎と対談した[11]。
番組名 | 日付 | 放送局 | 演奏曲 |
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Music Lovers[12] | 2012年11月18日 | 日本テレビ | hypnosis |
Marshmallow day | |||
祈り 〜涙の軌道 | |||
僕らの音楽[11] | 2012年11月23日 | フジテレビ | Tomorrow never knows |
常套句 | |||
Marshmallow day | |||
日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2012[13] | 2012年11月28日 | 日本テレビ | hypnosis |
常套句 | |||
ミュージックステーション[14] | 2012年11月30日 | テレビ朝日 | hypnosis |
2012 FNS歌謡祭[15] | 2012年12月5日 | フジテレビ | Marshmallow day |
常套句 | |||
SONGS[16] | 2012年12月15日 | NHK | Marshmallow day |
花 -Mémento-Mori- | |||
常套句 | |||
hypnosis | |||
ミュージックステーションスペシャル スーパーライブ2012[17] | 2012年12月21日 | テレビ朝日 | 常套句 |
ライブ映像作品編集
曲名 | 作品名 | 備考 |
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hypnosis | 「hypnosis#ライブ映像作品」を参照
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Marshmallow day | Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour | |
Mr.Children REFLECTION {Live & Film} | 『Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION』に収録。 | |
End of the day | ||
常套句 | MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012 | 弾き語りで一部のみ演奏された。 |
Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour | ||
pieces | ||
イミテーションの木 | Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour | |
かぞえうた | 「かぞえうた#ライブ映像作品」を参照
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過去と未来と交信する男 | Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour | |
Happy Song | Mr.Children [(an imitation) blood orange] Tour | |
祈り 〜涙の軌道 |
脚注編集
- ^ “[(an imitation) blood orange] Mr.Children”. ORICON NEWS. 2014年12月30日閲覧。
- ^ “Mr.Children、2年ぶりアルバム&ライブ映像集の全貌判明”. 音楽ナタリー (2012年10月18日). 2020年9月26日閲覧。
- ^ a b c d 『FATHER & MOTHER』Mr.Childrenオフィシャルファンクラブ会報、2013年4月号、4頁
- ^ 『ROCKIN'ON JAPAN』ロッキング・オン、2015年7月号、55頁
- ^ a b 『MUSICA』FACT、2015年1月号、29頁
- ^ “2012年のCD売上は前年比2.6%増 - アーティスト別トップはミスチル”. PHILE WEB. 2014年9月5日閲覧。
- ^ “Mr.Children新曲は「hypnosis」と「Marshmallow day」”. 音楽ナタリー (2012年7月4日). 2020年8月22日閲覧。
- ^ “Mr.Children新曲が生田斗真主演フジ連続ドラマ主題歌に”. 音楽ナタリー (2012年9月28日). 2020年8月22日閲覧。
- ^ アルバムで初音源化された曲の中から、2曲以上がミュージック・ビデオ制作されたのも『BOLERO』以来となる。
- ^ “Mr.Children「めざましテレビ」新OPテーマ曲を提供”. 音楽ナタリー (2012年3月27日). 2020年8月22日閲覧。
- ^ a b “ミスチル「僕らの音楽」で珠玉の3曲、対談はコブクロ小渕”. 音楽ナタリー (2012年11月22日). 2020年12月17日閲覧。
- ^ “ミスチル「Mラバ」登場、視聴者から募った質問に答える”. 音楽ナタリー (2012年11月1日). 2020年12月17日閲覧。
- ^ “「ベストアーティスト」にミスチル、きゃりー、金爆ら30組”. 音楽ナタリー (2012年11月14日). 2020年12月17日閲覧。
- ^ “来週Mステにミスチル、コブクロ、絢香、香取×山下、AKB”. 音楽ナタリー (2012年11月23日). 2020年12月17日閲覧。
- ^ “今年も4時間超生放送「FNS歌謡祭」豪華60組一挙発表”. 音楽ナタリー (2012年11月1日). 2020年12月17日閲覧。
- ^ “「SONGS」でミスチル4人×NHK有働アナ真剣インタビュー”. 音楽ナタリー (2012年12月14日). 2020年12月17日閲覧。
- ^ “Mステ年末特番に時雨、YUKI、ラルク、桑田、B'z、セカオワ”. 音楽ナタリー (2012年11月30日). 2020年12月17日閲覧。