BMW・M4
M4(エムフォー)はドイツの自動車メーカーであるBMWが製造・販売しているクーペ/カブリオレタイプのスポーツカーである。
開発はBMWのレース部門、モータースポーツ関連研究開発子会社であるBMW Mによって行われる。
同車は4シリーズをベースにBMW Mがチューニングした高性能スポーツモデル(兼ツーリングカーレース用ベース車両モデル)として生産される。
初代(2014年-2020年)F82/F83編集
BMW・M4 F82, F83 | |
---|---|
F82 M4 Coupe LCI | |
概要 | |
販売期間 | 2014年 - 2020年 |
ボディ | |
乗車定員 | 4(F82/F83) |
ボディタイプ |
2ドアクーペ 2ドアカブリオレ |
駆動方式 | FR |
パワートレイン | |
エンジン | 3.0L直列6気筒ガソリン |
変速機 | 7DCT / 6MT |
サスペンション | |
アダクティブMサスペンション | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,810mm |
全長 | 4,685mm |
全幅 | 1,870mm |
全高 |
1,385mm(ベースモデル) 1,390mm(Competition) |
車両重量 | 1610kg |
系譜 | |
先代 | M3(E92/E93) |
後継 | M3セダン(G80),M4クーペ(G82) |
BMWのラインナップ再編によってクーペ系が偶数シリーズとなったことに伴い、M3クーペ(E92)/カブリオレ(E93)の後継モデルとして発売された。
日本での販売編集
- 2014年2月19日、M4クーペがBMW JAPANにより発売開始。
- 2015年1月26日、DTMシリーズ・チャンピオンを記念した特別限定車「BMW M4 DTM Champion Edition」を発売。世界限定23台(日本割り当て5台)となり、同日から同年2月末までに購入希望者の予約受付実施。同年3月に抽選が行われ購入当選者を決定した。納車は2015年5月を予定と発表している。 特別装備として、マルコ・ヴィットマン選手がDTMで戦ったレース・カーの外観をモチーフとしたフィルムによるラッピングが行われた他、M Performanceアクセサリーによる架装が行われている。また、インテリアトリムとドア・シルには、マルコ・ヴィットマン選手のサインが入っている[1]。
- 2015年9月10日、特別仕様車「M4 Coupe M Performance Edition」(限定17台)と「M4 Coupe Individual Edition」(限定10台)を発表した[2]。
- M4 Coupe M Performance Editionは、M Performanceアクセサリーによる架装として、カーボン製フロント・スプリッター、リヤ・ディフューザー、リヤ・トランク・スポイラー等の外装、スポーツ・ステアリング・ホイールIIなどが装備された。
- M4 Coupe Individual Editionは、Individual仕様にて装備可能な、メリノ・レザー(オパール・ホワイト)、レザー・フィニッシュ・ダッシュボードの他、harman/kardonサラウンド・サウンド・システム等が装備された。
- 2016年4月15日、M4GTSがBMW JAPANにより正式発表。世界限定700台(日本割り当て30台)で販売された。革新的なウォーター・インジェクション・システムを組み合わせ、最高出力500馬力とした専用エンジンを搭載した他、専用のインテリア・トリムやホイール、サスペンションなどを装備。リア・シートは装備されておらず、専用ロールバーが装備される。ロールバーには4点式シートベルトのアタッチメントも装備されている。また、有機LEDを採用したテールランプを装備する[3]。
- 2016年11月14日、2016年DTMシリーズ・チャンピオンを記念した特別限定車 「BMW M4 DTM Champion Edition」の発売を発表。2017年4月から納車開始とした。 2014年の特別仕様車と同様に、マルコ・ヴィットマン選手がDTMで優勝したことを記念した特別仕様車。前回との差異は、レース・カーの外観をモチーフにしたフィルム等は装備されなかったものの、専用のMストライプが装備される他、エンジン及び外装の仕様などは、M4GTSと同等の装備となった。なお、フロントスポイラーなど細かな点でGTSとは異なるパーツが装着される。[4]
尚、本国仕様ではカーボンファイバー製ボンネットが装備されているが、日本正規輸入仕様は通常モデルと同等のボンネットフードに変更されている[5]。
- 2016年4月18日、M3セダン・M4クーペ共通のオプション追加として、「コンペティション・パッケージ」がオプション追加が発表された。エンジン出力が450馬力に引き上げられた他、専用DSC及びディファレンシャルセッティング、専用シートなどが装備される[6]。
- 2016年11月14日、2016年DTMシリーズ・チャンピオンを記念した特別限定車 「BMW M4 DTM Champion Edition」の発売を発表した。世界限定200台(日本割り当て25台)となり、2017年4月から納車を開始した。BMW M4 GTSと同様に、革新的なウォーター・インジェクション・システムを組み合わせ、最高出力500馬力とした専用エンジンを搭載した、専用エアロパーツ、チタンマフラーの他、M4GTS同様に有機LEDのテールランプなどが装備された[7]。
LCI編集
- 2017年5月9日、M3と同時にマイナーチェンジとなるLCIを実施。4シリーズと同意匠のLEDヘッドライト及びテールライトを採用した。コンペティション仕様はオプション装備ではなく、モデル体系の一つとしてラインナップしている[8]。
- 2017年5月10日、限定モデルとなるM4 CSを限定60台にて販売する事を発表。専用スポイラー、ディフューザーやアロイ・ホイールの他内装はM4 GTSを彷彿とさせる軽量化仕様の専用部品となっている。本モデルにもOLED仕様のテールライトが装備される。また、エンジンは専用のチューニングが施された仕様となり、最大出力を460馬力としている[9]。
- 2017年8月28日、M4 Competitionにマニュアルトランスミッションを設定[10]。
- 2017年12月25日、BMW M3セダン/M4クーペCompetitionの限定モデル「M Heat Edition」の発売を発表した。M3/M4それぞれ15台ずつとなり、納車は2018年2月より開始と発表。BMW M3 / M4 Competitionをベースに、Individualにて設定可能な「タンザナイト・ブルー・メタリック」を装備する他、専用塗装の20インチMライト・アロイ・ホイール666M、M Performanceの外装及び内装部品を装備する[11]。
- 2018年5月24日、M4カブリオレがBMW JAPANにより発売開始を発表。納車は同年秋以降と発表した。 M4カブリオレは、Competition仕様・DCT・右ハンドルのみの設定となり、ベースモデル及びMT、左ハンドルは日本仕様として設定されない。 併せて、限定車となる「BMW M4カブリオレ30 Jahre(ドライシッヒ・ヤーレ)」を10台限定で販売すると発表した。これは、M3カブリオレの初代モデル発表から30周年を記念するモデルで、M3にて限定販売された「30 Jahre」と同等の仕様となる。専用カラーのインテリア及びエクステリアの他、専用レタリングが施されたシートなどが特別装備として装備される[12]。
- 2020年1月15日、BMW M4 Edition Heritageの発売を発表。M4 CompetitionをベースにMの3色をイメージした限定カラーと特別装備の限定仕様車で、世界で750台限定となる。そのうち日本への割り当ては30台と発表された。内訳は下表のとおり。装備は、ルーフに専用のMストライプが入る他、スカッフプレートやインテリアパネルが専用ロゴ入りとなる。 アルミホイールは、M4 Competitionに装備されている666Mだが、オービット・グレーに塗装される限定仕様の物が装備される。 シート形状はM4 Competitionと同様だが、シート表皮は個々のボディカラーに合わせてカラーリングが異なる専用シートがあしらわれる[13]。
ボディカラー | 台数 |
---|---|
ラグナ・セカ・ブルー | 15 |
ベルベット・ブルー | 10 |
イモラ・レッド | 5 |
スペック編集
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最高出力/最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | ハンドル位置 |
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M4 クーペ(6MT) | 2014年2月- | S55B30A | 直列6気筒 ツインターボ | 2,979cc | 431ps/56.1kgm | 6速 MT | 後輪駆動 | 右/左 |
M4 クーペ(7DCT) | 7速 M DCT Drivelogic | 右 | ||||||
M4 クーペ
Competition(6MT) |
2017年8月- | 450ps/56.1kgm | 6速 MT | 右/左 | ||||
M4 クーペ/カブリオレ
Competition(7DCT) |
2016年4月- | 7速 M DCT Drivelogic | 右 | |||||
M4 クーペ CS(7DCT) | 2017年 | 直列6気筒 ツインターボ
(ウォーターインジェクション) |
2,979cc | 460ps/61.1kgm | 7速 M DCT Drivelogic | 右/左 | ||
M4 GTS(7DCT) | 2016年 | 500ps/61,2kgm | 7速 M DCT Drivelogic | 右/左 |
レース仕様モデル編集
M4 GT4編集
- 2017年5月24日、M4 GT4を発表(本国)した。グループGT4規格に準拠したレーシングカーとなっており、GT4規格で開催される国際レース等に参加する事を目的としたモデルとなる。公道走行が不可能なモデルあるため、日本国内の正規ディーラーからは販売されない[14]。
- 2018年3月12日、BMW Team StudieがM4 GT4を用いてブランパン GTシリーズ・アジアに参戦を発表。同年のシリーズで、チームチャンピオンを獲得した[15]。
- 2019年3月20日、BMW Team StudieがM4 GT4を用いてブランパン GT ワールドチャレンジ・アジアに参戦を発表。同年のシリーズでは81号車単独でのレースが多く、2台体制のTeam iRace.WinのメルセデスAMGにポイントが及ばず、チームチャンピオンの獲得はできなかったが、ドライバーズチャンピオンを獲得した[16][17]。
- 2020年3月11日、BMW Team StudieがM4 GT4を用いてピレリスーパー耐久シリーズに参戦する事を発表した。なお、チームは「SS/YZ Racing with Studie」と「Teamサントメ・プリンシペwith Studie」となった。また本体制発表はCOVID-19の影響によりオンライン配信での体制発表会となった[18]。
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最高出力/最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | ハンドル位置 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
M4 GT4(7DCT) | 2017年5月- | S55B30A | 直列6気筒 ツインターボ | 2,979cc | 431ps/--
*BoPにより変動 |
7速 M DCT Drivelogic | 後輪駆動 | 左 |
M4 DTM編集
- ドイツツーリングカー選手権に参戦するために制作された車両。M4の名前を冠しており外装もM4に準じた外装となっているが、市販車のM4とは別物である。
- モノコックなどの主要部品はDTM車両専用品となり、エンジンも専用開発のエンジンが搭載される。
- 2014年から2018年まではV型8気筒自然吸気エンジン、2019年からは直列4気筒ターボエンジンが搭載されている[19]。
- 日本のSUPER GT・GT500クラスと主要部品の共通化が進められておりClass1規格車両となる予定である[20]。
グレード | 参戦年 | エンジン | エンジン形式 | 排気量 | 馬力 | 駆動方式 | ハンドル位置 | レース最高順位 | シーズン総合成績(ドライバー) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
M4 DTM NA | 2014 | V型8気筒 自然吸気 | P66 | 4000cc | 480PS | 後輪駆動 | 左 | 1位 | 1位(マルコ・ヴィットマン) |
2015 | 1位 | 4位(ブルーノ・スペングラー) | |||||||
2016 | 1位 | 1位(マルコ・ヴィットマン) | |||||||
2017 | P66/1 | 500PS | 1位 | 5位(マルコ・ヴィットマン) | |||||
2018 | 1位 | 4位(マルコ・ヴィットマン) | |||||||
M4 Turbo DTM | 2019 | 直列4気筒 ターボ | P48 | 2000cc | 610PS + 30PS | 1位 | 3位(マルコ・ヴィットマン) | ||
2020 | 580PS + 60PS | 1位 | 5位(ティモ・グロック) |
2代目(2020年-)G82/G83編集
BMW・M4 G82 | |
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G82 M4 Coupé | |
概要 | |
販売期間 | 2021年 - |
ボディ | |
乗車定員 | 4(G82) |
ボディタイプ | 2ドアクーペ |
駆動方式 | FR/AWD |
パワートレイン | |
エンジン | 3.0L直列6気筒ガソリン |
変速機 | 8AT(コンペティションモデル)/ 6MT(通常モデル) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,855mm |
全長 | 4,805mm |
全幅 | 1,885mm |
全高 | 1,395mm |
車両重量 | 1710kg(MT)/1730kg(AT) |
その他 | |
最小回転半径 | 5.2m |
燃費(WLTCモード) |
国土交通省審査値:10.1km/L 市街地(WLTC-L):6.9km/L 郊外(WLTC-M):10.4km/L 高速道路(WLTC-H):12.3km/L |
系譜 | |
先代 | M4(F82) |
G82 Coupé編集
2020年9月23日にドイツ本国にて新型M4が発表された。なお、発売開始は2021年3月(スタンダードモデル)と発表されている[21]。
2022年11月にはBMWイタリアがアルカンターラと協業でM4competitionを一台限定で製作した[22]。
モデルコードG82型となる2代目M4と初代との主な相違点(本国仕様における相違点)は以下のとおり。
G83 Convertible編集
- 2021年5月28日 M4 Competition Convertible with M xDriveを発表[23]。
先代からの相違点(本国仕様)編集
項目 | 主な変更点 |
---|---|
エンジン | エンジンはB58をベースとしたS58型直列6気筒エンジンが搭載される。ベースモデルで480馬力(F82は431馬力)、コンペティションモデルで、510馬力(F82は450馬力)を発生する。 |
トランスミッション | トランスミッションは6速マニュアルと8速オートマチックが用意される。本国仕様についてはベースモデルは6速マニュアル+FRの組み合わせ、コンペティションモデルは8速オートマチック+FR又は4WDの組み合わせとなる。F82型では全車FRとなりオートマチックの設定はなかった。2ペダル操作モデルにはF82ではデュアルクラッチトランスミッション(M DCT)が用意されていたが、G82型ではDCTモデルは設定されていない。
MxDrive搭載モデルは2021年4月19日に本国発表となっている。[24] |
駆動方式 | トランスミッションの項でも記載の通り、マニュアルトランスミッション車はFRのみ。オートマチック車はFR又は4WD(MxDrive)となる。 |
タイヤ・ホイール | 前後異径ホイールが設定される。標準装備はフロント9.5Jx18(275/40ZR18)・リヤ10.5Jx19(285/35ZR19)。F82型は前後同径(18インチ、19インチ、20インチが仕様により設定)だった。 |
ボディサイズ | 引き続きDセグメントとなるが、F82型と比較して全体的にサイズアップとなる。F82型(全長4685mm/全幅1870mm/全高1385mm/ホイールベース2810mm)に対し、G82型(全長4794mm(+109mm)/全幅1887mm(+17mm)/全高1393mm(+8mm)/ホイールベース2857mm(+47mm)) |
デザイン | デザイン面では、F82型同様4シリーズクーペのデザインを踏襲している。フロントグリルはMダブルバーのグリルが搭載されるが、縦格子(F82)から横格子(G82)とグリルの格子方向が変化している。 また、内装についてもG22型4シリーズを踏襲するが、メーターやステアリングパドル、シートなどは専用装備となる。 |
スペック編集
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最高出力/最大トルク | 変速機 | 駆動方式 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
M4 Coupé(6MT) | 2021年3月- | S58B30B | 直列6気筒 ツインターボ | 2992cc | 480ps/550Nm | 6速 MT | 後輪駆動 |
M4 Coupé Competition(8AT) | S58B30A | 510ps/650Nm | 8速Mステップトロニック(Drivelogic付) | ||||
M4 Coupé Competition M xDrive(8AT) | 2021年4月- | 4輪駆動 | |||||
M4 Convertible Competition M xDrive (8AT) | 2021年5月- |
日本仕様編集
BMW JAPANはG82型M4の日本正規導入モデルを、G80型M3と併せて2021年1月26日に発表した。[25]
日本導入モデルとしての特徴は下記の通り。(本国仕様と変更の無い点については本国仕様の項を参照)
項目 | 主な特徴 |
---|---|
駆動方式 | 駆動方式は全車FR(後輪駆動)となっている。また4輪駆動(xDrive)モデルについては2021年9月3日に追加導入を発表。同年9月末以降順次納車としている。[26] |
トランスミッション | トランスミッションは6速MTと8速ステップトロニック(トルクコンバータ式オートマチック)となるが、上記の通りステップトロニック仕様にもFRが導入される。 |
グレード構成 | サーキット走行などを見据え、一部の運転支援装備を非装着とし、代わりにMカーボン・セラミック・ブレーキ、Mカーボン・バケット・シートなどを装備する、トラック・パッケージが用意される。 |
その他 | ステアリングは左/右どちらのポジションも選択可能となる。(クーペのみ) |
日本での販売編集
- 2021年1月26日 Mハイ・パフォーマンス・モデル「BMW M3」および「BMW M4」が誕生[27]
- 2021年9月3日 Mハイ・パフォーマンス・モデル「BMW M3セダン」および「BMW M4クーペ」に4輪駆動モデルが誕生[28]
- 2021年9月10日 M4 Cabriolet Competition M xDriveを発表。同日より発売を開始した。[29]
- 2022年7月以降、CompetitionのFRモデルが販売終了、M4、M4 Competition M xDriveおよびM4 Competition M xDrive Track Packageのラインアップに変更された。
スペック(日本仕様)編集
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最高出力/最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | ハンドル位置 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
M4 クーペ | 2021年3月- | S58B30B | 3.0直列6気筒 ツインターボ | 2992cc | 480ps/550Nm | 6速 MT | 後輪駆動 | 右/左 |
M4 クーペ Competition | 2021年3月-2022年6月 | S58B30A | 510ps/650Nm | 8速 M Steptronic | ||||
M4 クーペ Competition Track Package | ||||||||
M4 クーペ Competition M xDrive | 2021年9月- | 四輪駆動 | ||||||
M4 クーペ Competition M xDrive Track Package | ||||||||
M4 カブリオレ Competition M xDrive | 右 |
レース仕様編集
M4 GT3編集
2019年12月6日にM6 GT3に次ぐ新型のグループGT3車両としてM4 GT3が発表された。2022年シーズンのレース参戦に向けて開発を進める旨の発表がされている[30][31]。2022年からはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが、ユナイテッド・スポーツカー選手権のGTD ProクラスにM4 GT3で参戦。2023年からはチームWRTもBMW陣営に加わり、インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパにM4 GT3で参戦する[32]。
日本のレーシングチームでは、BMW Team Studieが2022年のSUPER GTからM4 GT3で参戦し[33]、第3戦鈴鹿300kmレースでクラス優勝している。
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最高出力/最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | ハンドル位置 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
M4 GT3(Xtrack 6速) | 2022年 | P58 | 直列6気筒 ターボ | 2,993cc | 590ps/--
*BoPにより変動 |
Xtrac 6-speed gearbox | 後輪駆動 | 左 |
M4 GT4編集
先代のM4 GT4に次ぐ新型のGT4車両として2023年シーズンのレース参戦に向けて開発を進める旨の発言がBMWのモータースポーツのディレクターからされている[34]。
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最高出力/最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | ハンドル位置 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
M4 GT4(ZF 7速) | 2022年 | P58 | 直列6気筒 ターボ | 2,993cc | 550ps/66.2kgf・m
*BoPにより変動 |
ZF 7-speed gearbox | 後輪駆動 | 左 |
脚注編集
- ^ “DTMシリーズ・チャンピオンを記念した特別限定車「BMW M4 DTM Champion Edition」を発売” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “二つのBMW M4クーペ特別仕様車が誕生” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “BMW M社が誇る革新的なレーシング・テクノロジーを集約した究極のコンペティション・モデル「BMW M4 GTS」を発売” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “2016年DTMシリーズ・チャンピオンを記念した特別限定車 「BMW M4 DTM Champion Edition」を発売” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2020年7月8日閲覧。
- ^ “BMW M4 GTS” (日本語). 鈴木BOB康昭 公式ブログ. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “BMW M3セダンおよびM4クーペの圧倒的なパフォーマンスを更に引き上げる「コンペティション・パッケージ」をオプション設定” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “2016年DTMシリーズ・チャンピオンを記念した特別限定車 「BMW M4 DTM Champion Edition」を発売” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “新型BMW M3ならびに新型BMW M4を発表” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “サーキット走行におけるパフォーマンスに磨きをかけた BMW M4 CSを導入” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “新型BMW M4 Competitionにマニュアル・トランスミッション搭載モデルを追加” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “サーキットで卓越した走行性能を発揮するBMW M3セダン/M4クーペCompetitionの限定モデル「M Heat Edition」を発表” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “BMW M4カブリオレを導入” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “全世界750台限定生産モデルBMW M4 Edition Heritage発売” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2020年3月27日閲覧。
- ^ “Sales launch for the newly-developed BMW M4 GT4.” (英語). www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “「BMW Team Studie」が新たにBlancpain GTアジア・シリーズに「BMW M4 GT4」で参戦”. www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “「BMW Team Studie」がBlancpain GT World Challenge Asiaに「BMW M4 GT4」で参戦”. www.press.bmwgroup.com. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “GT4 Drivers | Standings” (英語). Blancpain GT World Challenge Asia. 2019年11月7日閲覧。
- ^ “BMW Team Studieが2020年はスーパーGTとピレリスーパー耐久シリーズに参戦” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2020年3月27日閲覧。
- ^ “DTM:BMW、クラス1準拠の新型4気筒ターボエンジン『P48』公開。1969年の4気筒ターボと比較 | 海外レース他 | autosport web” (日本語). AUTO SPORT web (2019年4月26日). 2020年6月11日閲覧。
- ^ “DTMとスーパーGTが統一規定の完成版を公開! 待望の日独交流戦は最終段階に” (日本語). CARSMEET WEB (2018年6月26日). 2020年6月11日閲覧。
- ^ “The new BMW M3 Sedan and BMW M3 Competition Sedan. The new BMW M4 Coupé and BMW M4 Competition Coupé.” (英語). www.press.bmwgroup.com. 2020年9月24日閲覧。
- ^ “BMWイタリアとアルカンターラ社が、一台限定の特別仕様車「BMW M4 Competition」を発表│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報” (日本語). jikayosha.jp. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “The new BMW M4 Competition Convertible with M xDrive.” (英語). www.press.bmwgroup.com. 2021年9月13日閲覧。
- ^ “High performance with added variety: M xDrive makes its debut in the BMW M3 and BMW M4.” (英語). www.press.bmwgroup.com. 2021年9月6日閲覧。
- ^ “Mハイ・パフォーマンス・モデル「BMW M3」および「BMW M4」が誕生” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2021年1月28日閲覧。
- ^ “Mハイ・パフォーマンス・モデル「BMW M3セダン」および「BMW M4クーペ」に4輪駆動モデルが誕生” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2021年9月3日閲覧。
- ^ “Mハイ・パフォーマンス・モデル「BMW M3」および「BMW M4」が誕生” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2021年9月3日閲覧。
- ^ “Mハイ・パフォーマンス・モデル「BMW M3セダン」および「BMW M4クーペ」に4輪駆動モデルが誕生” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2021年9月3日閲覧。
- ^ “BMW M4 Cabriolet Competition M xDrive誕生” (日本語). www.press.bmwgroup.com. 2021年9月13日閲覧。
- ^ “New icon for BMW M Customer Racing: BMW M4 GT3 to take to the track in 2022.” (英語). www.press.bmwgroup.com. 2021年9月13日閲覧。
- ^ “BMW M4 GT3 | BMW M Motorsport” (英語). www.bmw-motorsport.com. 2021年9月13日閲覧。
- ^ BMW陣営に加わるチームWRT、2023年の“ダブルプログラム”が確定。公式デビューはバサースト12時間 - オートスポーツ・2022年12月9日
- ^ “買ったよwww|鈴木BOB康昭|note” (日本語). note(ノート). 2021年9月13日閲覧。
- ^ Dagys, John. “New BMW M4 GT4 in Development for 2023 – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2021年10月14日閲覧。
関連項目編集
- BMW
- 4シリーズ
- M3
- BMW M
- Need for Speed: Payback - M4 GTSが収録されている
- BMW M4 DTM (自然吸気)
- BMW M4 ターボ DTM
- BMW M4GT3
外部リンク編集
- BMW Japan
- BMW Team Studie - 2018年/2019年にM4GT4でBrancpainGTシリーズに参戦