プレーヤーズゲーム

プレーヤーズゲーム、またはプレイヤーズゲーム (Players Game、略称PG) は、BDプレーヤーなどのメディアプレーヤーや光ディスク再生機能を備えたゲーム機などで動作するコンピュータゲームの総称[1][2]DVD規格のDVDプレーヤーズゲーム (Digital Versatile Disc Players Game、略称DVDPG)、BD規格のBDプレーヤーズゲーム (Blu-ray Disc Players Game、略称BDPG)、UMD規格のUMDプレイヤーズゲーム (Universal Media Disc Players Game、略称UMDPG)が存在する。ここでは、これら3つを規格ごとにわけて解説する。

DVDPG編集

日本ではパイオニアビデオが発売元として1998年7月10日にテレビゲームソフト『時空探偵DD~幻のローレライ~』の移植作を発売している。1998年8月15日にはオリジナル作品として『プロポーズ大作戦』も発売された。開発はどちらもINNER BRAIN。この当時はこの規格に対する決まった呼び方は特になかった。

成人向けアドベンチャーゲームとしては、当時実写のアダルトDVD販売会社に在籍していた現イーアンツの有田昭久の発案により2000年4月21日にNOISEから『コレクター 檻の中の美少女達』が発売された[3]。その後アダルトゲームアダルトビデオのメーカー各社が発売するようになり、2001年コンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)主導でこの統一名称が使われるようになった。略称はDVDPG

なお、アメリカでは「DVD TV games」の呼称が一般的で、日本とは全く異なり主に玩具メーカーが低年齢層向け作品を発売しているが、ドラゴンズレアなど、レーザーディスクゲームの移植版もある。近年ではヒラメキインターナショナルの『AnimePlay』シリーズを初め、日本のDVDPGをそのまま、或いは日本の家庭用ゲームをDVDPG化して発売するケースも見られる。

DVD-Video規格に準拠したDVD-ROMを利用しているため、DVDプレイヤーのリモコンやPlayStation 2などのゲーム機(DVD再生機能付き)用コントローラで行う。DVD-Videoのマルチストーリー機能をストーリーの分岐に使用することでゲームを成立させており、コマンド選択式アドベンチャーゲームであれば、それなりに通用する。一般的なパソコンゲームと違ってインストールなどの手間がかからず手軽にゲームを楽しめる反面、前述のマルチストーリー機能以外で分岐させることができないため、高度なフラグ管理は不可能。途中で自由にセーブすることもできないが、これについてはコントローラのテンキーからのパスワード入力などで代用していることが多い。

アダルトゲームとは無関係の一般向け作品の場合、「インタラクティブDVD」などの名称が用いられる。ただし、この名称の場合は必ずしもゲームであるとは限らず、インタラクティブ(双方向)機能を利用したマルチストーリーのドラマアニメ、アミューズメントディスクのようなものなども含んでいる。

ソフ倫がこの呼称を提唱した背景には、PCを持っていないユーザーに対応することによってアダルトゲームの裾野を広げたい、という期待があった。初期には『誰ひとり~常世の里~』『訪問者』『夏迷宮~サマーラビリンス~』『夢魔 -Succubus-』などのDVDPGオリジナル作品もあったが、現在はほとんどがPC用の移植作品である。

初期は『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』(デジターボ)のようにアダルトゲームの原作から性描写を削除した作品も見られたが、近年では発売されているタイトルのほとんどがアダルトゲームである。その多くがPC版のCGやキャラクターボイスなどの流用であり、『水月』などボイスを新規収録する作品は少ない。

PC用の移植作品もあればアダルトビデオ系メーカーが発売する実写タイトルもあり、PC用のアダルトゲームとは異なる客層を形成している。主な顧客は、「PCを持っておらず、アダルトゲームのためにパソコンを買うわけにもいかない」という、どっちつかずの成人向けゲームユーザーとされている。もっとも、開発意図は顧客のためというより、メーカーが持っている「データの再利用」を主な目的としているのであり、低コストで作っているのが現状である。

PC版ではDVD-ROM1枚に収録されている作品が多いのに対し、DVDPGでは(メーカーにもよるが)DVD-ROM2枚かそれ以上の枚数を使って収録されることも珍しくない。中には、上下巻や別ルートによる分割で1本の原作から2本以上の移植作を作られることもある。

BDPG編集

BDプレーヤー/レコーダー用にBDを用いたBDPG2006年以降に登場している[4]。操作方法はDVDPGそのままに、DVD以上の画質や音質でゲーム内容を楽しめる。

BD-J(Blu-ray Disc Java)を使うことにより、DVDPGでは不可能だったPCゲームにより近い複雑な内容も実現可能である。ただし、BDプレーヤー/レコーダーの性能によっては動作が重くなることもある。

アダルトゲームに関してはDVDPGが広く定着していたため長らく開発されなかったが、2010年5月21日にはmintsより『After... BDPG』と『真章 幻夢館 BDPG』がアダルトゲーム初のBDPGとして同時発売された。これらには、DVDPG版では不可能だったセーブ機能なども実装されている。

アダルトゲームメーカーのビジュアルアーツは、『あそべる!BD-GAME』シリーズ第1弾として『Kanon』など6タイトルを2011年12月16日に発売した。これら6タイトルはあそBDの動作環境において、PCではPowerDVD11以降やTotalMedia_Theatreでもプレイ可能と表記されている[5]。しかし、2012年前半までに発売された初期8作品以外についてはこれらを含むPC上でのプレイはサポート対象外となっている[6]。サポートページやスペック情報ページにてBD-Liveを使用していることが明記されている[7][6]

UMDPG編集

PSP用にUMDを用いたUMDPG2005年以降に登場している。UMD自体は一般規格であるが、現状ではUMDを再生可能な機器がPSP(PSP-1000/2000/3000型)しかないため、UMDPGは事実上「PSP用アダルトゲーム」となっていた。

レインソフトウェアなど他社は共同でPalaceを立ち上げ意欲的にUMDPGを販売していた。また、UMDPGのほとんどは18禁であるが、JIN企画のオリジナル作品は、(CEROやソフ倫などから審査は受けておらず)自主規制の一環として「15歳〜18歳以上推奨」となっていた。

Players Gameメーカー一覧編集

現存編集

現存するメーカーは以下[8]

活動休止編集

撤退編集

Players Gameオリジナル作品編集

実写作品は除く。

DVDPG
  • 夢魔 SUCCUBUS (2002年、D.V.S)
  • 誰ひとり~常世の里~(2002年、千歳)
  • トロイメライ~服従~(2002年、SAKURADO・R2Corp)
  • 訪問者(2003年、ファボライト)
  • JAN 凌虐の野球拳(2003年、ソシエッタ)
  • DOUBLE RONDE DVDPG - MAHJONG & QUIZ -(2003年、BLACKRAINBOW)
  • WATCH!封印の妖精(2003年、雅王)
  • エロポリー マーシーを探せ!(2003年、ソシエッタ)
  • もういちど…~close your eyes~(2004年、雅王)
  • 縛ってポン!(2004年、ソシエッタ)
  • 夏迷宮~サマーラビリンス~(2004年、ブロードゲーム)
  • エロリンピック婦人軽官・保母・ビーチバレー選手編(2004年、プチチェリー)
  • エロリンピック人妻・英会話講師・女子校生編(2004年、プチチェリー)
BDPG
  • クドわふたー あそBD(2013年、あそべる!BD-GAME)[10]
UMDPG
  • 遠野の屋形 第一章 「契約」(2008年、ソシエッタ)

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ TSUTAYA R18
  2. ^ HMV&BOOKS ONLINE
  3. ^ Galge.com - 特集 - 「メーカー訪問:イーアンツ編」”. web.archive.org (2007年12月31日). 2021年2月2日閲覧。
  4. ^ ゲベット、BDビデオ初の恋愛アドベンチャーゲームを発売”. av.watch.impress.co.jp. 2021年2月2日閲覧。
  5. ^ スペック情報(2011年発売タイトル)”. あそべる! BDゲーム『あそBD』公式サイト. 2021年2月2日閲覧。
  6. ^ a b スペック情報”. あそべる! BDゲーム『あそBD』公式サイト. 2021年2月2日閲覧。
  7. ^ あそBD 2011年発売タイトル サポートページ”. bd-game.product.co.jp. 2021年2月2日閲覧。
  8. ^ PlayersGame・ブランド一覧”. www.getchu.com. 2021年2月2日閲覧。
  9. ^ 動作環境HUBLOTS
  10. ^ クドわふたー あそBD 【BDPG】

関連項目編集

外部リンク編集