IRTレキシントン・アベニュー線

IRTレキシントン・アベニュー線(IRT Lexigton Avenue Line)は、ロウアー・マンハッタンからイースト・ハーレム125丁目を結ぶ、ニューヨーク市地下鉄Aディビジョンの地下鉄路線の一つである。ロウアー・マンハッタンからミッドタウンにかけての区間はニューヨークで最初に開業した地下鉄路線の一部で、ニューヨーク市地下鉄で最も古い歴史を持つ路線の一つでもある。2015年11月現在、レキシントン・アベニュー線には4系統5系統6系統の3系統が運行されている。

IRTレキシントン・アベニュー線
IRTレキシントン・アベニュー線を走行する 4、5、6系統のラインカラーは1979年からアップル・グリーンが採用されている。
IRTレキシントン・アベニュー線を走行する 456系統のラインカラーは1979年からアップル・グリーンが採用されている。
基本情報
路線網 ニューヨーク市地下鉄Aディビジョン
駅数 23駅
開業 1904年10月27日
所有者 ニューヨーク市
運営者 ニューヨークシティ・トランジット・オーソリティ
路線諸元
軌間 1,435mm(4ft8in1/2
線路数 2-4線
電化方式 直流600V第三軌条方式
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アッパー・イースト・サイド地区やスパニッシュ・ハーレム地区へ直行できる唯一の路線であることから[1]IRTイースト・サイド線(IRT East Side Line)としても知られている。またそのために全米で最も利用者が多い地下鉄路線となっており、1日あたりの平均利用者数は約130万人におよび[2]2007年2番街線の建設再開に拍車をかけることになった。

目次

運行形態編集

2015年11月現在、レキシントン・アベニュー線には456の3系統が運転されている。ラインカラーにはいずれもアップル・グリーンが採用されている。

4系統と5系統は急行系統で、日中は125丁目駅 - ブルックリン・ブリッジ-シティ・ホール駅では急行運転を行い、同駅以南では各駅に停車する。4系統は24時間運転されるが、深夜には急行運転を中止して各駅に停車し、5系統は運行区間が短縮されるためレキシントン・アベニュー線内は運休となる。

6系統は24時間運転される各駅停車系統で、終日125丁目駅 - ブルックリン・ブリッジ-シティ・ホール駅間のみで運転されている。また6系統には系統表示が通常の丸印のものとは別に、菱印のものが存在する。これはIRTペラム線内で急行運転を実施することを示すもので(便宜上<6>と表示する)、平日の日中にのみ、午前中にブルックリン・ブリッジ-シティ・ホール駅方面、午後に125丁目駅方面の電車だけが運転される。

線路は125丁目駅からブロンクス方面へはIRTジェローム・アベニュー線IRTペラム線に接続しており、4系統と5系統はジェローム・アベニュー線、6系統と<6>系統はペラム線へ直通する。またボウリング・グリーン駅からブルックリン方面へはジョレールモン・ストリート・トンネルを介してIRTイースタン・パークウェイ線に接続しており、4系統と5系統はこちらへも直通している。

なお当線のうち125丁目駅 - ブルックリン・ブリッジ-シティ・ホール駅は方向別・緩急別の複々線になっており、基本的に4系統と5系統は内側の急行線、6系統と<6>系統は外側の各駅停車線を走行する。

  運転時間 運転区間
ラッシュ時、日中 夜間、週末
深夜
  急行 各駅停車 全区間
  運休 全区間(平日)
ボウリング・グリーン駅以北(夜間、週末)
  各駅停車 ブルックリン・ブリッジ-シティ・ホール駅以北
  各駅停車 運休

歴史編集

ニューヨーク市地下鉄で最初の地下鉄路線は、インターボロー・ラピッド・トランジット(IRT)によって1900年に建設が開始された。レキシントン・アベニュー線シティ・ホール駅 - グランド・セントラル-42丁目駅[3]間は、その路線の一部として1904年10月27日に開業した。ブルックリン・ブリッジ駅(現在のブルックリン・ブリッジ-シティ・ホール駅 - フルトン・ストリート駅間は1905年1月16日フルトン・ストリート駅 - ウォール・ストリート駅間は同年6月12日に開業した。同年7月9日にはウォール・ストリート駅 - サウス・フェリー駅間が開業し、さらに1908年1月9日には最初の電車がジョレールモン・ストリート・トンネルを通ってブルックリンへ乗り入れた。

42丁目以北の区間は、当初の計画では42丁目以南でもレキシントン街アーヴィング・プレイスを通り、9丁目からは今日のBMTブロードウェイ線のルートを通ることになっていた。この路線の建設契約は、1911年ニューヨーク市ブルックリン・ラピッド・トランジット(BRT)との間で締結された。しかしIRTの提案により1917年に市とIRT、BRTの間で「デュアル・コントラクト」と呼ばれる新しい契約が結ばれたため建設が中止され、さらに42丁目以北もIRTが建設、運営することになった。グランド・セントラル-42丁目駅 - 125丁目駅間は1918年7月17日に開業した。しかし42丁目以南と以北の直通運転が開始されたのは同年8月1日からで、それまではグランド・セントラル-42丁目駅と167丁目駅 (IRTジェローム・アベニュー線)|との間で折り返し運転が行われていた。

1991年8月21日には、14丁目-ユニオン・スクエア駅の北側で4系統が脱線し死者5人負傷者215人を出す事故が発生した。それ以降。ニューヨーク市地下鉄ではCBTC導入を含む信号システムの改良が進められることとなった。

駅一覧編集

駅名 4 5 6 <6> 乗り換え・備考 所在地
この先IRTジェローム・アベニュー線IRTペラム線に接続
125丁目駅 メトロノース鉄道ハーレム125丁目駅 スパニッシュ・ハーレム
116丁目駅  
110丁目駅  
103丁目駅  
96丁目駅   アッパー・イースト・サイド
86丁目駅  
77丁目駅  
68丁目-ハンター・カレッジ駅  
59丁目駅 FNQR系統 ミッドタウン・イースト
51丁目駅 EM系統
グランド・セントラル-42丁目駅 7系統42丁目シャトルメトロノース鉄道
33丁目駅   マレー・ヒル
28丁目駅   ローズ・ヒル
23丁目駅   グラマシー・パーク
18丁目駅 1948年11月7日廃止
14丁目-ユニオン・スクエア駅 LNQR系統 ユニオン・スクエア
アスター・プレイス駅   イースト・ヴィレッジ
ブリーカー・ストリート駅 BDFM系統 ノーホー
スプリング・ストリート駅   ソーホー
キャナル・ストリート駅 JNQRZ系統 チャイナタウン
ワース・ストリート駅 1962年9月1日廃止 シヴィック・センター
ブルックリン・ブリッジ-シティ・ホール駅 JZ系統
シティ・ホール駅 1945年12月31日廃止。現在は6系統の折り返し用ループ線として使用されている。
フルトン・ストリート駅     23ACJZ系統 フィナンシャル・ディストリクト
ウォール・ストリート駅      
ボウリング・グリーン駅      
この先ジョレールモン・ストリート・トンネルを経てIRTイースタン・パークウェイ線に接続
サウス・フェリー駅     1977年2月12日廃止。現在は5系統の折り返し用ループ線として使用されているが、駅自体は1系統の駅として営業中である。 フィナンシャル・ディストリクト

脚注編集

  1. ^ かつては2番街3番街に高架鉄道(IRT2番街線IRT3番街線)が存在したが、2番街線は1942年、3番街線は1955年に廃止された。西隣のパーク街にはメトロノース鉄道が通っているが、駅は42丁目のグランド・セントラル駅ハーレム125丁目駅のみで、また両駅間のみの利用が認められていない列車も多い。
  2. ^ http://www.mta.info/press-release/mta-headquarters/mta-statement-lexington-ave-line-crowding MTAプレスリース"MTA Statement on Lexington Ave. Line Crowding"2008年11月19日付
  3. ^ ただし当時の駅は現在の42丁目シャトルのホームであり、現在のレキシントン・アベニュー線のホームは1918年に設置された。

外部リンク編集