NEXTREAM(ネクストリーム)は、全日本プロレスで活動するプロレスユニット。コンセプトは今風。NEXTREAMは「NEXT(ネクスト)=次の」、「STREAM(ストリーム)=風」をあわせた造語。「全日本プロレスに新たな風を巻き起こすということ、新しい流れ、勢いを生み出していく」という意味がある[1]

概要 編集

2015年12月7日世界最強タッグ決定リーグ戦で優勝した宮原健斗&諏訪魔組だが、優勝セレモニーの直後に諏訪魔が宮原の差し出した握手を拒み仲間割れ。暴行を加えられた宮原を救出する形で割って入ってきたジェイク・リーが、宮原との共闘の意思を表明。その場に青柳優馬佐藤恵一もおり、青柳は宮原らとは握手せずにそのままリングを下りて、佐藤は両者と一緒に勝ち名乗りを上げたため、宮原・ジェイク・佐藤でのユニット結成になるかと思われた。しかし結局翌日の会見では佐藤は姿を現さず、宮原とジェイクだけの会見になった[2]

12月15日後楽園ホール大会「ファン感謝デー」でユニットとして正式始動。12月25日、会見でユニット名を発表[1]。翌2016年2月12日には、宮原が三冠ヘビー級王座を初戴冠する。

2016年9月19日、後楽園ホール大会で宮原&ジェイクvs野村直矢&青柳のタッグマッチが組まれ、試合後に宮原が二人を勧誘、二人も受諾し野村と青柳が加入[3]

2017年7月17日、ジェイク&野村組が世界タッグ王座に輝くも、7月29日にジェイクが足首の負傷で長期欠場に入り、タイトルも返上を余儀なくされる。

2018年4月25日、長期欠場から復帰するジェイクが、復帰前のあいさつでNEXTREAM脱退を宣言。6月5日崔領二らと新ユニット「Sweeper」を結成する。9月27日ダスキンのマスコット「ダス犬」のYouTube動画「ダス犬さんぽ」に、NEXTREAMの3人が出演[4][5]

2019年2月24日、諏訪魔相手に三冠ヘビー級王座を防衛した宮原に、野村が挑戦を表明、NEXTREAMも脱退する。翌2月25日、青柳は野村のアジアタッグ王座返上を巡る一貫しない姿勢に反発し、残留を表明[6]

2020年1月3日、三冠王座を防衛した直後の宮原を青柳が急襲、タイトル挑戦を表明[7]。さらに同月11日、青柳はNEXTREAMは自分のチームであり、一騎討ちに勝ったら宮原を追放すると宣言[8]。2月11日、三冠戦でのNEXTREAM対決は宮原が勝利し、宮原は青柳にNEXTREAMからの「卒業」を言い渡した[9][10]

宮原ひとりとなってからは新たな加入者もおらず、7月25日には黒潮"イケメン"二郎フランシスコ・アキラライジングHAYATOらとのユニット「ケントとイケメンとアキラとハヤトの大冒険」を発足させ[11]、事実上の開店休業状態となっていた。しかしチャンピオン・カーニバル終了後、青柳から歩み寄る形で宮原と関係を修復。世界最強タッグへの出場が決まり、宮原がファンから新チーム名を募集したところ、11月15日に青柳より「NEXTREAM」の名を提案され、ユニットが復活することとなった[12][13]。二人は2連敗ののち5連勝で優勝を飾り[14]、さらに翌2021年1月2日、世界タッグに挑戦。暴走大巨人を破り、世界タッグ戴冠を果たした[15]

1月10日、青柳亮生ライジングHAYATOが一騎討ちに臨み、両者KOに終わる。試合後に宮原と青柳が二人を勧誘し、揃ってNEXTREAMに加入[16]

2022年5月4日、チャンピオン・カーニバルで青柳が優勝。試合直後に青柳は決勝の相手のジェイクに共闘を求め、そのまま5月29日にNEXTREAM脱退を表明[17]。また6月19日の大田区総合体育館大会にて、試合後VOODOO-MURDERSに襲撃された優馬を亮生が救出、亮生もNEXTREAM脱退と優馬についていく旨を表明した[18]。一方、HAYATOは宮原の傍若無人な振る舞いに耐えかね「ミヤハラ卒業」を宣言[19]、8月14日の新木場1stRING大会よりイメージチェンジを図り[20]、「イケメン」「ヴィジュアル系」を前面に押し出すようになったもののNEXTREAMには残留した。

メンバー 編集

共闘メンバー 編集

元メンバー 編集

元共闘メンバー 編集

  • ヨシタツ - 自身のユニット「ヨシタツ・キングダム」結成により別離。

戦績 編集

三冠ヘビー級王座
宮原健斗(第55代、第57代、第60代、第62代、第65代、第68代)
世界ジュニアヘビー級王座
ライジングHAYATO(第68代)
世界タッグ王座
ジェイク・リー&野村直矢(第76代)
宮原健斗&ヨシタツ(第80代)
宮原健斗&青柳優馬(第88代、第96代)
宮原健斗&野村卓矢(第93代)
アジアタッグ王座
野村直矢&青柳優馬(第103代、第105代)
チャンピオン・カーニバル優勝
宮原健斗(2019年)
青柳優馬(2022年)
王道トーナメント優勝
宮原健斗(2018年、2022年)
世界最強タッグ決定リーグ戦優勝
宮原健斗&青柳優馬(2020年、2021年)
宮原健斗&野村卓矢(2022年)
プロレス大賞
2016年度プロレス大賞 殊勲賞(宮原健斗)
2017年度プロレス大賞 新人賞(青柳優馬)
2019年度プロレス大賞 殊勲賞(宮原健斗)
2022年度プロレス大賞 殊勲賞(宮原健斗)

脚注 編集

  1. ^ a b 2016年の全日本プロレスに新しい風を吹かせる!宮原&ジェイクのチーム名が『NEXTREAM』に決定”. バトル・ニュース (2015年12月25日). 2019年3月12日閲覧。
  2. ^ なお佐藤は翌月「家庭の事情」により、全日本プロレスを退団する。
  3. ^ 9・19 全日本後楽園大会 諏訪魔vsケンドー・カシン 秋山準vsゼウス 【GAORA TV王座】ビリーケン・キッドvs中島洋平”. バトル・ニュース (2016年9月20日). 2019年3月12日閲覧。
  4. ^ meets 全日本プロレス 犬がヘッドロック?!|ダス犬さんぽ12 - YouTube
  5. ^ meets 全日本プロレス 宮原・青柳・野村が素朴な疑問に答える!|ダス犬さんぽ番外編 - YouTube
  6. ^ 2/25【全日本】青柳が怒りの野村糾弾 ノムヤギ返上でアジアタッグ王座決定トーナメント3・21名古屋…”. プロレス格闘技DX (2019年2月25日). 2019年2月25日閲覧。
  7. ^ 1/3【全日本】宮原がジェイクの連続挑戦退け三冠最多防衛タイ記録に王手、青柳が裏切りの?挑戦表明”. プロレス格闘技DX (2020年1月3日). 2020年2月12日閲覧。
  8. ^ 1/11【全日本】青柳宣言 三冠初挑戦・初戴冠で「宮原健斗をNEXTREAMから追放だ」”. プロレス格闘技DX (2020年1月11日). 2020年2月12日閲覧。
  9. ^ “【全日本】宮原が3冠王座V10で川田に並ぶ 諏訪魔「これ以上更新させるわけにはいかねえ」”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社). (2020年2月11日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/181253 2020年2月12日閲覧。 
  10. ^ 2/11【全日本】宮原が12周年記念日に三冠V10で最多防衛タイ、諏訪魔が挑戦状「俺が止める」”. プロレス格闘技DX (2020年2月11日). 2020年2月12日閲覧。
  11. ^ 7/25【全日本】聖地初登場・宮原軍のユニット名が「ケントとイケメンとアキラとハヤトの大冒険」に決定、宮原&イケメンは世界タッグ挑戦表明”. プロレス格闘技DX (2020年7月25日). 2020年7月26日閲覧。
  12. ^ 宮原健斗 (2020年11月15日). “NEXTREAM”. 宮原健斗オフィシャルブログ「IT'S MY LIFE」. Ameba. 2020年11月17日閲覧。
  13. ^ “【全日本】宮原 18日開幕「世界最強タッグ決定リーグ戦」で復活宣言”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社). (2020年11月17日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/212828 2020年11月17日閲覧。 
  14. ^ “【全日本】宮原組が世界最強タッグ制覇! 青柳は5冠王宣言”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社). (2020年12月8日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/215102 2021年1月3日閲覧。 
  15. ^ “全日本・宮原&青柳が世界タッグ奪取!ネット一部の声に「ファンが悲しむこと言うな」”. デイリースポーツ. (2021年1月3日). https://www.daily.co.jp/ring/2021/01/03/0013979962.shtml 2021年1月3日閲覧。 
  16. ^ 1/10【全日本】亮生とHAYATOがNEXTREAMに電撃加入 熱戦ドローで握手”. プロレス格闘技DX (2021年1月10日). 2021年1月10日閲覧。
  17. ^ attack_on_yuma [@青柳優馬] (2022年5月29日). "後楽園大会ご来場いただきありがとうございました。いろいろあってお伝えし忘れてましたが、青柳優馬NEXTREAMやめます。お世話になりました。". X(旧Twitter)より2022年6月20日閲覧
  18. ^ 6/19【全日本】青柳が近藤に屈辱敗戦も 亮生救出で青柳兄弟復活”. プロレス格闘技DX (2022年6月19日). 2022年6月20日閲覧。
  19. ^ ライジングHAYATO [@EPW_RISING8810] (2022年8月11日). "ネクストリームは自由、それが改めて今日わかった。". X(旧Twitter)より2022年9月21日閲覧
  20. ^ 全日本プロレス/alljapan [@alljapan_pw] (2022年8月14日). "💥大会開催中💥ライジングHAYATO選手に劇的な変化が‼️なんかめっちゃチャラいぞ⁉️". X(旧Twitter)より2022年9月21日閲覧

外部リンク 編集