TAKE YOUR PICK

ラリー・カールトンのアルバム
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TAKE YOUR PICK』(テイク・ユア・ピック)は、アメリカ合衆国ギタリストであるラリー・カールトンと、日本のギタリストである松本孝弘が「Larry Carlton & Tak Matsumoto」名義で発表したアルバム。2010年6月2日に発売された。

『TAKE YOUR PICK』
Larry Carlton & Tak Matsumotoスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
レーベル
プロデュース
  • Larry Carlton
  • Tak Matsumoto
チャート最高順位
ラリー・カールトン 年表
  • TAKE YOUR PICK
  • (2010年)
松本孝弘 年表
  • TAKE YOUR PICK
  • (2010年)
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概要

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今回の共演は、ラリーが「自分とコラボレーションしてくれるギタリスト」を探していたところ、ギブソン社から松本を紹介されたのがきっかけになっている[2]2009年4月、ラリーから松本に「来日の予定があるので、プリプロダクションを一緒にできる時間があればやりましょう」という内容のメールを送り、松本が快諾して共作が実現。プリプロダクションで3~4曲を制作後、同年9月に再び制作を再開。すでに松本は自分のパートのギターとリズムトラック収録を完了しており、それらの音源をラリーがナッシュビルにある自身のスタジオに持ち込み、自身のパートのギターを収録して完成した。最終的な楽曲は各々6曲ずつ収録され、2人ともすべての演奏に参加している。[要出典]

収録曲のうち「JAZZY BULLETS」は2010年1月~3月に開催されたB'zのライヴツアー『B'z LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic"』で、松本の未発表ソロ曲として披露されていた。また、ラリー・カールトンの代表曲をリ・レコーディングした「Nite Crawler 2010」も収録している。

アルバム発売後、ライブツアー『Larry Carlton & Tak Matsumoto LIVE 2010 "TAKE YOUR PICK"』が開催された[3]。2010年9月4日の『東京JAZZ 2010』にも出演した[4]

そして、本作は2011年2月13日(日本時間は14日)に開催された『第53回グラミー賞』で「最優秀インストゥルメンタル・ポップ・アルバム」を受賞[5]ジェラルド・アルブライトの『Pushing the Envelope』、ケニー・Gの『Heart and Soul』、ロビー・クリーガーの『Singularity』、カーク・ウェイラムの『Everything is Everything:The Music of Donny Hathaway』らの作品の中からの受賞となった[6][7][8][9][10]。グラミー賞のボーティングメンバーであるX JAPANYOSHIKIも本作に投票したと述べている[11]。また、第25回日本ゴールドディスク大賞ではジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した[12]

収録曲

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  1. JAZZY BULLETS(4:22)
    • 松本の楽曲制作の中で最後に完成した。「アルバムの1曲目に当たるようなアップテンポな曲を作る」ということで制作された。[要出典]
  2. Nite Crawler 2010(6:09)
    • ラリーが1978年にリリースしたアルバム『Larry Carlton』(邦題・夜の彷徨)収録曲「Nite Crawler」のリ・レコーディングバージョン。
  3. THE WAY WE WERE(4:58)
    • 松本は「個人的にとても気に入っている曲」としている。[要出典]
  4. Islands of Japan(4:38)
  5. Neon Blue(6:16)
  6. Tokyo Night(4:33)
    • タイトルについて松本は「コレしか思いつかなかった」としており、六本木の夜をイメージしたという。[要出典]
  7. hotalu(4:53)
    • 松本曰く「永遠の翼の続編といった感じでしょうか」とのこと。松本は「永遠の翼」制作のために訪れた鹿児島県知覧町(現・南九州市)のイメージが大きかったので、再びイメージを膨らませて制作した。[要出典]
  8. East West Stroll(5:31)
    • 楽曲制作において、ラリーから松本に対して初めて送られたデモ曲であった。[要出典]
  9. Easy Mystery(5:11)
    • 松本は「僕にはないメロディーの展開で、プレイしていて楽しい曲」と述べている。[要出典]
  10. ao(4:08)
    • タイトルの「ao」(アオ)は、ハワイ語で「雲」を意味する。
  11. Take Your Pick(4:49)
    • アルバムタイトル曲。アルバムタイトルが決まった後に、ラリーがこの楽曲のタイトルに使用した。[要出典]
  12. A girl from China(5:36)
    • この楽曲のタイトルも「コレしか思いつかなかった」という。ラリーは長らくカッティングワウを使用していなかったこともあり、冒頭のパートはすべて松本が弾いている。[要出典]

参加ミュージシャン

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脚注

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  1. ^ TAKE YOUR PICK”. ORICON STYLE. 2015年2月16日閲覧。
  2. ^ B'z松本&ラリー・カールトン、日米ギタリスト共演アルバム6/2発売”. ORICON STYLE (2010年4月9日). 2015年2月16日閲覧。
  3. ^ “松本孝弘&ラリー・カールトン、世紀のサウンドバトル開幕はもうすぐ”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2010年4月26日). https://www.barks.jp/news/?id=1000060553 2024年7月28日閲覧。 
  4. ^ “ラリー・カールトン&B'z松本、ジャズフェスに出演決定”. 日テレNEWS NNN (日本テレビ放送網). (2010年8月4日). https://news.ntv.co.jp/category/culture/302234 2024年7月25日閲覧。 
  5. ^ Past Winners Search” (English). GRAMMY.com. ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス(NARAS). 2015年2月16日閲覧。
  6. ^ “「心から感謝」B'z松本&ラリーコラボ作がグラミー賞選出”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2010年12月2日). https://natalie.mu/music/news/41497 2024年7月25日閲覧。 
  7. ^ B'z 松本さんグラミー賞受賞 ピアニスト内田さんも”. 共同ニュース. 47NEWS (2011年2月14日). 2014年2月10日閲覧。
  8. ^ B'z松本がグラミー初受賞「誇りに思う」 稲葉浩志「You are my hero」”. ORICON STYLE (2011年2月14日). 2014年2月10日閲覧。
  9. ^ B'z松本孝弘がグラミー賞受賞「たいへん光栄です」”. ナタリー (2011年2月14日). 2014年2月10日閲覧。
  10. ^ グラミー賞にいち早く反応したiTunesチャート、 松本孝弘アルバムが総合1位”. BARKS (2011年2月15日). 2014年2月10日閲覧。
  11. ^ 「3.6 YOSHIKIを破壊する!?」YOSHIKIが音楽とファッションの融合ショー開催」”. 女性自身. 光文社 (2011年2月9日). 2021年2月22日閲覧。
  12. ^ 第25回日本ゴールドディスク大賞”. 日本レコード協会 (2011年). 2015年2月16日閲覧。

外部リンク

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