サニー・レオーネ

インド系カナダ人のポルノ女優

サニー・レオーネ Sunny Leone(本名Karen Malhotra[1]カナダオンタリオ州サーニア出身、1981年5月13日 - )は、インド系カナダ人のポルノ女優。2003年のペントハウス誌のペット・オブ・ザ・イヤー。インドをルーツに持つ数少ないポルノ女優の1人である。サニーは弟の名前であり、レオーネはペントハウス誌の元オーナー、ボブ・グッチョーネによって名付けられたと主張している[2]

サニー・レオーネ
Sunny Leone
Sunny Leone
プロフィール
生年月日 1981年5月13日
現年齢 42歳
出身地 カナダの旗 カナダオンタリオ州サーニア
瞳の色 ブラウン
毛髪の色
公称サイズ([1]の時点)
身長 / 体重 163 cm / 50 kg
BMI 18.8
スリーサイズ 86 - 61 - 86 cm
カップサイズ C(米国サイズ)
外部リンク
データベース IMDb
モデル: テンプレート - カテゴリ

生い立ち 編集

インドから移住した両親のもとカナダで生まれた。父親はチベットで生まれ、デリーで育った。母親(2008年に他界[3])はヒマーチャル・プラデーシュ州のナハンという小さな町の出身である[4]。少女時代、彼女は非常に運動能力に優れ、男の子とストリートホッケーをプレーし[5]、近所の凍った湖でアイススケートを楽しみ、一日中雪の中で遊んだ後、たき火の前でホットチョコレートを飲んだ[6]

シク教徒として育ったにもかかわらず、両親はカトリックの学校に入れた。11歳で初めてのキスをし、17歳で他校のバスケットボール選手に[7]処女を捧げた[4]。そして18歳の時には自分がバイセクシャルである事に気付いた[8]。15歳の時に一家はグリーンカードを取得し[4]アメリカ合衆国に移住した。一家は最初にミシガン州フォートグラティオット、次にカリフォルニア州レイクフォレストに移り[7]、最終的にカリフォルニア州オレンジ郡に腰を落ちつけた。この地において祖父母を含めた全員が1つの場所に暮らすという夢が実現した[1]。1999年にハイスクールを卒業し、大学に進学した。

キャリア 編集

初期 編集

娯楽業界に入る前に、ジャーマン・ベーカリー[9]、ジフィー・ルーブ(フランチャイズの自動車修理屋)[7]、税金・年金管理事務所で働いた[10]

オレンジ郡で小児科の看護師になるために勉強していた時、エキゾチック・ダンサーであった同級生がエージェントのジョン・スティーブンスに紹介し、スティーブンスは更にペントハウス誌のカメラマン、ジェイ・アレンに紹介した[4]。彼女はペントハウス誌2001年3月号のペントハウス・ペットとして、続いてハスラー誌2001年ホリデー号のハスラーハニーとして、センターフォールド(中央見開きページ)を飾った。またレオーネは 「Cheri[11]、「Mystique Magazine[12]、 「ハイソサエティ」、「Swank」、「AVN Online」、「Leg World」、「Club International」、「Lowrider[13][14]などの他の多くの雑誌のグラビアページを飾り、 オンライン上でも「ModFX Models」[15]、「Suze Randall's SUZE.NET[16]、「Mac & Bumble」[17]などのサイトを彩った。

2003年、ペントハウス・ペット・オブ・ザ・イヤーに選出され[18]テラ・パトリックカイラ・コールと共にビデオ『Penthouse Pets in Paradise』に出演した。レオーネは印刷媒体の仕事に加え、ビデオ・ディレクターのエド・フォックス、プレイタイム・ビデオ社と組んでパンティストッキングのモデルも務めた。2005年、性具ポルノビデオマーケティング会社アダム&イブ (Adam & Eve) は、彼女を西海岸のインターネットセールス代表者に任命した[19]

ポルノ映画界 編集

 
2005年AVNアワードにて

2003年、ハードコアポルノの世界に入り、業界最大手のビビッド・エンターテインメントとレズビアンシーン限定の3年契約を結んだ[5]。デビュー作は『Sunny』というタイトルで2005年12月にリリースされた[20]。次の作品『Virtual Vivid Girl Sunny Leone』は、初のインタラクティブDVDで、またこの種の映画に登場した最初のビビッド・ガールにもなった[21]。わずか4日で撮影されたこの映画は[9]、レオーネにとって初のAVNアワード(最優秀インタラクティブDVD)獲得作となり、約半年で15,000本が売れた[22]。続く『Sunny loves Cher』では彼女のスクリーン上での初の潮吹きを観る事ができる。

2007年1月にはデイジー・マリー、ミケイラと共演した『The Female Gardener』が発売された。3月にはXRCO殿堂入りの名作『デビー・ダズ・ダラス』をリメイクする様子を描いた擬似ドキュメンタリー『デビー・ダズ・ダラス・アゲイン (Debbie Does Dallas ... Again)』に出演した。ビビッドとの最初の契約下におけるレオーネの最後の2作品はブラジルで撮影された『It's Sunny in Brazil』と[23]モニク・アレクサンダーブレア・リンと共演した『The Sunny Experiement』で[24]、それぞれ2007年10月と12月にリリースされた。

2007年5月、新たに6本の映画のためにビビッドと再契約を結んだ際にレオーネは初めてスクリーン上で男性と性行為を演じる事に同意した。但し相手役はフィアンセであるマット・エリクソンに限定された[25]。夏に彼女は豊胸手術を受け[26]、新しい契約による最初の映画『Sunny Loves Matt』を撮った。この映画は2008年3月に発売された。2008年10月に公開された次の映画『The Other Side of Sunny』でサニーは再度エリクソンと絡んだが[27]、これが最後の共演となった。2008年8月、レオーネはエリクソンとの婚約を解消し、他の男優、トミー・ガン、チャールズ・デラ、ジェームズ・ディーンなどとハードコア・シーンを演じた事を明らかにした[28]

マルチ展開 編集

オンライン上でも公式サイトのsunnyleone.comや系列サイトのsunnysmoney.com及びsunnysfriends.comで大規模な進出を果たしている。PPPcard[29]、AdultPokerParty.com[30]、Brickhouse[31]、Flirt4Free[32]、Totemcash[33]、Imlive[34]などの会社と提携して自身のコンテンツをインターネットや他のメディアを通じて販売し、流通させることにより、オンライン上での人気を高める事に成功した。ウェブサイトと関連事業者は、彼女の会社Leone L.L.C.の下で稼働している。

映画の仕事に加え、ビビッド・コメディ・ツアーの1員となり[35]、ビビッド・フットウェア・コレクションのモデルを務めた[36]。ビビッド/クラブジェナ・ランジェリー・ボウルや[37]、ビビッド・ホット・ロッド・ナイトのようなイベントにも参加した[38]。2006年、ドク・ジョンソン・エンタープライズ[39]は彼女のから型をとったオナホールを売り出し[40]、2008年にはサニー・レオーネの名を冠したバイブレータを発売した[41]

Genesis誌の2008年度「ポルノスター・トップ100」における人気投票で2007年の41位から[42]13位に上昇した[43]。2008年3月、Danni.comのダニーガール・オブ・ザ・マンスに選ばれた[44]。同年8月、パートナーのダニエル・ウェーバーと彼女自身のスタジオ「サンラスト・ピクチャーズ」を立ち上げた事を公表した[45]。新たな挑戦として自身で脚本を書き、監督した自分のブランドのポルノ映画をビビッド・エンターテインメントを通して配給する計画を立てている[28]。新会社からの最初の発売は2009年1月1日の予定である[46]。また彼女にはサニー・ブランドのランジェリーダイヤモンドジュエリーなどの製品を販売する計画がある事も表明している[28]

一般への露出 編集

映画 編集

レオーネは2004年の映画『ガール・ネクスト・ドア』にカメオ出演している。2008年、オマーンで撮影された『Pirates Blood』という一般向アクション・アドベンチャー映画に主演していると発表した。撮影は2週間で完了し、2008年冬に公開される予定だった[47][48]。またレオーネはクリス・マリック製作によるオンライン・ポルノ産業の誕生を描く独立系映画『Middle Men』にキャスティングされた。この作品は2009年に広範囲の映画館で公開される事が決定している[49]

レオーネはインドの監督にかつてラブコールを送られ、ボリウッドでの仕事を真剣に考え、正当なギャラを提示したが、与えられた役に不満を持った[50][2]。モーヒト・スーリー (Mohit Suri) 監督は彼の映画『Kalyug』に主演してくれるようレオーネに打診したが、100万ドルのギャラを工面できず役をディーパル・ショウ (Deepal Shaw) にまわしたと言われる[51]。彼女はボリウッドで最も好きな俳優としてアーミル・カーンの名をあげている[52]

テレビ 編集

 
シビアンとアタッチメント

2005年にMTV IndiaのMTVアワードでレッドカーペットのリポーターを務めた。他にはE!の番組「Wild On!」やサンダンス映画祭の中継番組「After Dark」に出演している[53]

2007年の映画『デビー・ダズ・ダラス・アゲイン』では映画の撮影に加え、映画の制作と出演スターの私生活を詳述するショウタイムの同名のドキュメンタリー番組にも出演している。またハワード・スターンの番組には3回出演しているが、2008年の1月にはジョアンナ・エンジェルと出演し、シビアン英語版(騎乗タイプの女性用オナニーマシン)に跨がった[54]

ポルノ女優の1群が投資に関する講習と訓練を受け、実業界における成功を競い合うフォックスリアリティ番組My Bare Lady」第2シーズン (2008年) の出場者だった[55]

ミュージック・ビデオ 編集

ジャ・ルールの「Livin It Up」やキッド・スキリーのミュージック・ビデオにも出演した[56]

雑誌・書籍 編集

2005年、フォーブス誌のビビッド・エンターテインメントに関する記事で言及されている[57]

ロン・フレンド、ロブ・ヒル、マイケル・グレコ(写真)が2007年10月に出した大型豪華本『Naked Ambition: An R-rated Look at an X-rated Industry (ISBN 978-0979331404)』に登場している[58]

政治的活動 編集

2004年にブッシュ大統領に抗議して陰毛("bush" は女性の陰毛を意味する俗語でもある)を剃り落した数人の人気ポルノ女優からなる「ノーモア・ブッシュ・ガールズ」の1員であった[59]。2008年5月、18-29歳を対象とした非営利・無所属の選挙人登録キャンペーン「Declare Yourself」[60]のプロモーションビデオに出演した[61]

イベント・その他 編集

レオーネは2002年のSEMAインターナショナル・オート・サロン、2002年のエクストリーム・オートフェスト・ポモナ、ラスベガスで開催された2006年のワールド・シリーズ・オブ・ポーカーなどのイベントに出演した[62]

2007年、彼女はタイムズスクエア48丁目西と7番街において他のビビッド・ガールと一緒に高さ48フィート(約15m)の壁面広告看板に登場した[63]。レオーネはPlayStation Portableのゲーム「Pocket Pool」に出演したペントハウス・ペットの1人である。

私生活 編集

2006年6月、アメリカの国民になったが[9]、カナダとの二重国籍者になる予定である[64]両性愛ではあるが、男性を好むと語っている。余暇には抽象画、乗馬、読書、World of Warcraftのプレイ[65]ザ・シンプソンズディスカバリーチャンネルの視聴を楽しんでいる[66]。カリフォルニアの女子サッカーリーグチームでプレイしている[5]。休暇を過ごす好きな場所はハワイ[9]、好きな料理はイタリアンである[66]

複数のインタビューにおいて、10年の内には結婚して家族を持ちたいと思っており、30歳になる頃には多分引退しているだろうと語った[64]。サニーはプレイボーイエンタープライズのマーケティング担当副社長マット・エリクソンと婚約していたが[67]、2008年に破局した。2008年12月現在、ビジネスパートナーであり、テラ・パトリックの夫エヴァン・サインフェルドがリーダーを務めるバンド「スパイダーズ」のギタリストでもあるダニエル・ウェーバーと交際している。カリフォルニア州ハリウッドに猫と共に住み、愛車アウディ・A5を駆ってドライブを楽しんでいる[7]

受賞 編集

映画 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b Marc Weisblott (2008年7月4日). “Sunny Leone's America” (英語). Eye Weekly. 2008年7月4日閲覧。
  2. ^ a b Adult Film Database (2006年6月11日). “Adultfilmdatabase Interviews: Sunny Leone Interview - 11/06/2006” (英語). AFDB. 2006年6月11日閲覧。
  3. ^ Joanne Cachapero (2008年7月30日). “SunnyLeone.com Relaunches With Party This Weekend” (英語). XBIZ. 2008年7月2日閲覧。
  4. ^ a b c d Luke Ford. “Interview” (英語). lukeisback.com. 2007年5月13日閲覧。
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  6. ^ Rabbits Review (2005年12月15日). “Rabbits Porn Blog: Sunny Leone Interview” (英語). Rabbits Review. 2005年12月15日閲覧。
  7. ^ a b c d Ambush Interviewl (2006年10月8日). “Ambush Interview #97” (英語). Ambush Interview. 2006年10月8日閲覧。
  8. ^ Men's Fitness (2007年2月1日). “Meet The Girl: Sunny Leone” (英語). en:Men's Fitness. 2007年2月1日閲覧。
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外部リンク 編集