若林真
若林 真(わかばやし しん、1929年4月3日 - 2000年3月14日)は、日本のフランス文学者・作家・翻訳家・批評家。慶應義塾大学名誉教授。
新潟県佐渡島生まれ。慶應義塾大学仏文科卒。同窓に山川方夫、田久保英夫がおり『三田文学』で批評をおこなう。 のち慶應義塾大学教授。1972年「海を畏れる」を『新潮』に掲載し小説も書いた。1995年定年退任、名誉教授。 カトリック信者。
著書
編集翻訳
編集- 『蠱惑の夜』(ジョルジュ・バタイユ、大日本雄弁会講談社) 1957、のち改題『C神父』(二見書房、ジョルジュ・バタイユ著作集) 1971
- 『小説の時代』(G・ブレー,M・ギトン、佐藤朔共訳、紀伊国屋書店、現代文芸評論叢書) 1959
- 『ロベルトは今夜』(ピエール・クロソウスキー、遠藤周作共訳、河出書房新社) 1960、のち河出文庫 2006
- 『ジル』(ドリュ・ラ・ロシェル、集英社、世界文学全集、20世紀の文学10) 1968
- 『ジル』上・下(国書刊行会、1945:もうひとつのフランス1) 1987.7
- 『快楽の館』(アラン・ロブ=グリエ、河出書房新社、今日の海外小説) 1969 、のち河出文庫 2009
- 『ロンドンの夜 / 聖遺骨』(アンリ・トマ、田中倫郎共訳、白水社、現代フランス小説) 1971
- 『背徳者』(ジッド、講談社文庫) 1971
- 『イザベル』(ジッド、講談社、世界文学全集) 1974
- 『キリスト教文学の世界 1 (J・グリーン / ジッド)』(主婦の友社) 1977.3
- 『内部』(エレーヌ・シクスス、新潮社、新潮・現代世界の文学) 1978.2
- 『夢の貨幣』(マルグリット・ユルスナール、集英社、世界文学全集24 ユルスナール) 1978
- 『夢の貨幣』(マルグリット・ユルスナール、白水社、ユルスナール・セレクション) 2001.10
- 『さようなら、友よ』(パトリック・ベッソン、読売新聞社) 1982.4
- 『癩者への接吻 ほか』(モーリヤック、春秋社、モーリヤック著作集1) 1982
- 『歓待の掟』(ピエール・クロソウスキー、永井旦共訳、河出書房新社) 1987.10
- 「アンドレ・ジッド代表作選」全5巻(アンドレ・ジッド、慶應義塾大学出版会) 1999.6
- 第1巻『詩的散文』
- 「アンドレ・ワルテルの手記」
- 「アンドレ・ワルテルの詩」
- 「ナルシス譚」
- 「ユリアンの旅」
- 「愛の試み」
- 「地の糧」
- 「新しい糧」
- 第2巻『ソチ』
- 「パリュード」
- 「鎖が解けたプロメーテウス」
- 「法王庁の抜け穴」
- 第3巻『レシ 第1部』
- 「背徳者」
- 「放蕩息子の帰宅」
- 「狭き門」
- 「田園交響楽」
- 「汝も亦……」
- 第4巻『レシ 第2部』
- 「エル・ハジ」
- 「イザベル」
- 「女の学校」
- 「ロベール」
- 「ジュヌヴィエーヴ」
- 「テセウス」
- 第5巻『ロマン』
- 「贋金つかい」
- 「贋金つかいの日記」
- 第1巻『詩的散文』
参考
編集- 『日本近代文学大事典』(日本近代文学館編、講談社)