荒井正昭
日本の実業家。オープンハウスグループ創業者兼代表取締役社長
荒井 正昭(あらい まさあき、1965年10月29日 - )は、日本の実業家。オープンハウスグループ創業者兼代表取締役社長。群馬県太田市出身。
あらい まさあき 荒井 正昭 | |
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生誕 |
1965年10月29日(58歳) 日本、群馬県新田郡藪塚本町(現太田市) |
出身校 | 群馬県立桐生南高等学校 |
職業 | 実業家 |
著名な実績 | オープンハウスグループ創業 |
肩書き | オープンハウスグループ代表取締役社長 |
栄誉 | 紺綬褒章 |
経歴 編集
- 1965年10月29日、群馬県新田郡藪塚本町(現太田市)で生まれる。群馬県立桐生南高等学校卒業後、東京都でアルバイト生活を送る[1]。父親も地元で不動産会社を経営していた。
- 1987年10月、ユニハウス入社。10年間営業を担当。
- 1997年9月、オープンハウスを東京都渋谷区に設立、代表取締役社長就任。
- 1997年10月、「株式会社センチュリー21・ジャパン」とフランチャイズ契約を締結
- 2001年2月、自社新築一戸建住宅の販売開始
- 2001年8月、一級建築士事務所登録[東京都知事登録第46671号]
- 2001年9月、創建ビルド有限会社の全出資持分を取得し100%子会社化(2002年7月に株式会社に組織変更、2004年8月に株式会社泊ビルドに商号変更)
- 2006年10月、株式会社泊ビルドを株式会社オープンハウス・ディベロップメントに商号変更
- 2007年8月、イトーピアビジネスネット株式会社の全株式を伊藤忠商事株式会社より購入し、100%子会社(取得後67%持分とし、2010年9月に100%取得)とし、株式会社アイビーネットに商号変更
- 2008年10月、株式会社オープンハウス・ディベロップメントがマンションの販売開始
- 2010年9月、米国カリフォルニア州にOpen House Realty & Investments, Inc.を設立
- 2010年9月、中国上海市に旺佳建築設計諮詢(上海)有限公司を設立
- 2011年10月、東京都千代田区丸の内に株式会社OHリアルエステート・マネジメントを設立
- 2012年9月、「株式会社センチュリー21・ジャパン」との間のフランチャイズ契約を解約
- 2013年1月、本社を東京都千代田区丸の内に移転。
- 2013年9月、東京証券取引所第一部に上場。
- 2019年6月、地元のプロバスケットボールクラブ、群馬クレインサンダーズ会長に就任[2]。
- 2020年5月、株式会社プレサンスコーポレーションの株式を取得し持分法適用関連会社化
- 2023年10月、株式会社三栄建築設計の発行済み株式の約93%を10月5日付で取得し子会社化
人物 編集
人柄
- 一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻(ICS)教授の楠木建は、荒井について、久々に現れた戦国大名、非常にアグレッシブな経営者と評しており、「織田信長と豊臣秀吉と徳川家康を足して、3で割らないタイプ」と語っている[3]。
- オープンハウスを創業する際に、心に決めたこととして、3つのことを挙げている。
- 会社に一番最初に出社をして、一番最後まで働く
- 仕事が順調に行ったとしてもお酒を飲みに行かない、ゴルフに行かない
- 付き合う人を選ぶ というもの。これは同じ不動産業を営む父親がアンチテーゼになっていると語ってる。また、部下のマネジメント方法の秘訣として、「自分にできることしか社員には要求しない」「トップの人間がそこまでやるという覚悟を見せる」の2つが要点であると述べている。これは、自身が会社員時代に、上司に対して「それなら自分でやってみろ」という思いをよく抱いていたことに起因している。
寄付
- 2021年11月、自身の出身地である太田市へ5億円の寄付を行っている。また、太田市の他にも県など複数の自治体にも5億円の寄付を行った[4]。この寄付は、「球都桐生プロジェクト」に1億5000万円、子どもの就学援助制度に5000万円に分配される。これらの資金は、野球を中心とした地域活性化や教育支援に使われる予定。
- 群馬県や太田市各地の自治体への寄付が中心となっており、これまで行ってきた寄付総額は20億円を超えている。 2023年時点の主な取り組みは「太田市新アリーナプロジェクト」「みなかみまちづくりプロジェクト」「桐生南高校跡地活用プロジェクト」「群馬クレインサンダーズ」「オープンハウスの森プロジェクト」。
- 群馬県や太田市各地の自治体への寄付が中心となっており、2023年2月時点の主な取り組みは「太田市新アリーナプロジェクト」「みなかみまちづくりプロジェクト」「桐生南高校跡地活用プロジェクト」「群馬クレインサンダーズ」「オープンハウスの森プロジェクト」となっています。
問題
詳細は「オープンハウスグループ#不祥事・事件・トラブル」を参照
資産 編集
- 2019年、フォーブスの日本の富豪49位。資産は1,030億円[5]。
- 2020年、フォーブスの日本の富豪37位。資産は1,120億円[5]。
- 2020年、東洋経済の『配当含む「年収1億円超」経営者ランキング500』で、配当収入や役員報酬合わせた額が30億2,400万円であることが報じられた。これは、ファーストリテイリングの柳井正、ソフトバンクの孫正義に次いで国内3位にあたる金額であった[6]。
- 2021年、フォーブスの日本の富豪23位。資産は2,530億円[5]。
- 2022年、フォーブスの日本の富豪24位。資産は2,460億円[5]。
- 2023年、フォーブスの日本の富豪24位。資産は2,810億円[5]。
役員報酬 編集
- 2016年9月期 - 1億6,200万円(従業員平均年収:655万円)
- 2017年9月期 - 1億9,800万円(従業員平均年収:654万円)
- 2018年9月期 - 2億4,000万円(従業員平均年収:635万円)
- 2019年9月期 - 3億円(従業員平均年収:642万円)
- 2020年9月期 - 3億3,200万円(従業員平均年収:655万円)
- 2021年9月期 - 3億9,600万円(従業員平均年収:644万円)
- 2022年9月期 - 4億5,600万円(従業員平均年収:697万円)
- 2023年9月期 - 5億7,300万円(従業員平均年収:732万円)
※上記は役員報酬のみであり、配当収入は含めていない。
受賞歴 編集
関連項目 編集
脚注 編集
- ^ 桐生法人会 社会貢献活動「税を考える週間」協賛事業 桐生法人会
- ^ [2019.06.18] 株式会社群馬プロバスケットボールコミッション 新経営体制について
- ^ ポーター賞 受賞企業インタビュー 株式会社オープンハウス戸建事業部
- ^ オープンハウス社長、群馬県太田市に5億円寄付
- ^ a b c d e Forbes.com
- ^ 配当含む「年収1億円超」経営者ランキング500
- ^ 『官報』第388号、令和2年12月7日