オーヴァーキル (バンド)

アメリカ合衆国のスラッシュメタルバンド

オーヴァーキルOverkill) は、アメリカ合衆国出身のスラッシュメタルバンド

オーヴァーキル
Overkill
Overkill, 2024

バンド ロゴ
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州オールド・ブリッジ・タウンシップ
ニューヨーク州ブロンクス
ジャンル スラッシュメタル[1]
スピードメタル
グルーヴ・メタル
ヘヴィメタル[1]
活動期間 1980年 - 現在
レーベル メガフォース・レコード
アトランティック・レコード
CMCインターナショナル
スピットファイア・レコード
リゲイン・レコード
Bodog
ニュークリア・ブラスト
Entertainment One Music
共同作業者 アンスラックス、メタル・アリージェンス、BPMD、ヴァイオレンス
公式サイト wreckingcrew.com
メンバー ボビー・エルズワース (Vo)
D.D.ヴァーニ (B)
デイヴ・リンスク (G)
デレク・テイラー (G)
ジェイソン・ビットナー (Ds)
旧メンバー 別記参照

米東海岸を代表するスラッシュメタル・バンドとして、同地域の「アンスラックス」らと並び黎明期から活動する先駆者的グループ[2]

概要

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初期はNWOBHMの影響を受けつつも、パンク・ロック出身のメンバーによるスピードとアグレッシブが加えられ、パワー・メタルからスラッシュメタルへ移行し、同シーンの確立に大きく寄与した。

多くのスラッシュメタル・バンドが、1990年代初頭を境に路線変更や解散を余儀なくされる中、当バンドも1993年発表の6thアルバム『I Hear Black』で、スピードを抑えたグルーヴ路線に変更。しかしその後は、再びスラッシュメタル路線に回帰。以来、コンスタントに活動を続けている[3]

略歴

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USA.ロサンゼルス公演 (2005年9月)
 
ドイツ・ベルリン公演 (2010年)
 
ドイツ・ゲルゼンキルヒェン公演 (2015年5月)
  • 1982年、D.D.ヴァーニ(B)とラット・スケイツ(Ds)が在籍していたパンク・ロックバンドLUBRICUNTSにボビー“ブリッツ”エルズワース(Vo)、ボビー・ガスタフソン(G)が加入し、オーヴァーキルと改名し、1983年にデモ・テープ『Point in Black』を制作、その後『Metal Massacre V』などのコンピレーションに参加する。
  • 1984年、アズラ・レコードよりEP『Overkill』をリリース。
  • 1985年、メガフォース・レコードより、1stアルバム『Feel the Fire』でアルバム・デビューを行う。
  • 1987年、アトランティック・レコードよりメジャー・デビューとなる、2ndアルバム『Taking Over』をリリース。
  • 1988年、3rdアルバム『Under the Influence』をリリース。
  • 1989年、テリー・デイトのプロデュースによる4thアルバム『The Years of Decay』をリリース。
  • 1990年、5月に初来日公演を行う(ウドー音楽事務所が招聘)。オリジナル・ギタリストのボビー・グスタフソンが脱退し、後任に元フェイス・オア・フィアーのメリット・ギャントとロブ・キャナヴィーノが加入し、ツイン・ギター編成となる。
  • 1991年、9月に再びテリー・デイトのプロデュースによる5thアルバム『Horrorscope』をリリース。
  • 1992年、ボブ“シド”ファルクが脱退し、後任としてティム・マレアーが加入。
  • 1993年、6thアルバム『I Hear Black』をリリース。
  • 1994年、7thアルバム『W.F.O.』をリリース。
  • 1995年、ライブアルバム『Wrecking Your Neck』をリリース。
  • 1996年、8thアルバム『The Killing Kind』をリリース。
  • 1997年、9thアルバム『From The Underground And Below』をリリース。
  • 1999年、10thアルバム『Necroshine』及びカバー集『Coverkill』をリリース。
  • 2000年、11thアルバム『Bloodletting』をリリース。
  • 2001年、2月に来日公演を行う。
  • 2002年、ライブアルバム『Wrecking Everything』をリリース。
  • 2003年、コリン・リチャードソンのプロデュースによる12thアルバム『Killbox 13』をリリース。
  • 2004年9月、日本の音楽フェス「THRASH DOMINATION 04」出演で来日し、デス・エンジェルフロットサム・アンド・ジェットサムと共演を行った。
  • 2005年、セルフ・プロデュースによる13thアルバム『ReliXIV』をリリース。ドラムスのティム・マレアーが脱退し、後任としてロン・リップニッキが加入。
  • 2007年、14thアルバム『Immortalis』をリリース。
  • 2010年、15thアルバム『Ironbound』をリリース。「THRASH DOMINATION」出演の来日公演[4]
  • 2012年、16thアルバム『The Electric Age』をリリース[5]
  • 2014年、17thアルバム『White Devil Armory』をリリース[6]。翌年に「THRASH DOMINATION」出演の来日公演[7]
  • 2016年、ロン・リップニッキ(Ds)が脱退。
  • 2017年、18thアルバム『The Grinding Wheel』をリリース[8]。ジェイソン・ビットナー(Ds)が加入。
  • 2018年、ライブアルバム『Live In Overhausen』をリリース。この頃アルバムの全曲再現を行うバンドが幾つかいたが、このライブアルバムは2016年4月16日にドイツのオーバーハウゼンで、1st『FEEL THE FIRE』の30周年と5thの『HORRORSCOPE』の25周年を記念し、2枚のアルバムの全曲再現を一晩で行い収録したものである。
  • 2019年、19thアルバム『The Wings Of War』をリリース。
  • 2023年、20thアルバム『Scorched』をリリース。プロデュースは2003年の『Killbox 13』以来20年ぶりにコリン・リチャードソンが担当。

備考

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  • ニュージャージー州出身であるが、ニューヨーク州ブロンクスを拠点に活動している。
  • バンド・ロゴでは「OVER KILL」と2ワードに見えるが、正式な綴りは1ワードの「OVERKILL」である。
  • バンド名はモーターヘッドのアルバム『OVERKILL』(1979年)より命名された。
  • オーヴァーキルの前身バンドLUBRICUNTSには、短期間であるが後にアンスラックスに加入するダン・スピッツが在籍していた。
  • ボビーはインタビューで『Ironbound』、『Horrorscope』、『Feel the Fire』を特に気に入っているアルバムとして挙げている[3]

メンバー

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現ラインナップ

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旧メンバー

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ギター

  • ロバート・ピサレック (Robert "Riff Thunder" Pisarek) (1980年-1981年)
  • アンソニー・アメンドーラ (Anthony Ammendola) (1981年)
  • ダン・スピッツ (Dan Spitz) (1981年) アンスラックスに加入
  • リッチ・コンテ (Rich Conte) (1981年-1982年)
  • マイク・シェリー (Mike Sherry) (1981年-1982年)
  • ジョー (Joe) (1982年)
  • ボビー・グスタフソン (Bobby Gustafson) (1982年-1990年)
    脱退後はカナダのスクリューへ加入する。1993年頃はスレイヤーを脱退したドラムのデイヴ・ロンバードのバンドクリップ・インクに参加し、2001年から2005年にはフロリダのレスポンス・ネガティブに在籍していた。
  • ロブ・キャナヴィーノ (Rob Cannavino) (1990年-1995年)
  • メリット・ギャント (Merritt Gant (1990年-1995年)
    加入前はベイエリア・スラッシュメタルバンドのフェイス・オア・フィアーに在籍していた。
  • ジョー・コミュー (Joe Comeau) (1995年-1999年)
    オーヴァーキル脱退後、アナイアレーターにボーカルとして加入する(現在は脱退)。
  • セバスチャン・マリノ (Sebastian Marino) (1995年-2000年)

ドラム

  • ラット・スケイツ (Rat Skates aka Lee Kundrat) (1980年-1987年)
  • マーク・アーチボル (Mark Archibole) (1987年)
  • ボブ“シド”ファルク (Bob 'Sid' Falck) (1987年-1992年)
    デンマーク人。オーヴァーキル加入前は、元アイアン・メイデンポール・ディアノのバンド、バトルゾーンに在籍していた。
  • アンディ・ジョーンズ (Andy Jones) (1992年-1993年)
  • ティム・マレアー (Tim Mallare) (1993年-2005年)
  • ロン・リップニッキ (Ron Lipnicki) (2005年-2016年)

サポート・メンバー

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ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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ライブ・アルバム

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  • 『レッキング・ユア・ネック - ライヴ』 - Wrecking Your Neck (1995年)
  • Wrecking Everything - Live (2002年)
  • Extended Versions (2002年)
  • 『ライヴ・イン・オーバーハウゼン』 - Live in Overhausen (2018年)

コンピレーション・アルバム

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  • 『ファック・ユー・アンド・ゼン・サム』 - !!!Fuck You!!! and Then Some (1996年) ※EP『!!!Fuck You!!!』にライブ・トラックを追加したもの
  • Hello from the Gutter - the Best of Overkill (2002年)
  • Historikill: 1995–2007 (2015年) ※ボックスセット

デモ

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  • Power in Black (1983年)
  • Feel the Fire (1984年)
  • Rotten to the Core (1984年)

シングル

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  • "Hello from the Gutter" (1988年)
  • "Live to the core" (1992年)
  • "Infectious" (1992年)
  • "I Hear Black" (1993年)
  • "Spiritual Void" (1993年)
  • "Fast Junkie" (1994年)
  • "The Rip 'n Tear" (1997年)

参加コンピレーション・アルバム

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脚注

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外部リンク

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