'80アニメーション ザ・ベストテン
『'80アニメーション ザ・ベストテン』(はちじゅうアニメーション ザ・ベストテン)は、1980年12月20日に東映系で劇場公開された日本映画である。カラー、ビスタビジョン、上映時間53分。
'80アニメーション ザ・ベストテン | |
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Animation The Best Ten 1980 | |
監督 | 上野修(ドン・上野) |
製作 | 石川芳彰、飯島敬、徳山雅也 |
出演者 | タモリ、児島美ゆき |
撮影 | 中島芳男 |
編集 | 戸田健夫 |
配給 | 東映 |
公開 | 1980年12月20日 |
上映時間 | 53分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
キャッチコピーは「人気アニメの名場面とヒット主題歌で綴るバラエティ!!」「どんな人気アニメがとび出すか!笑いと楽しさがいっぱいのアニメの缶詰!」。
概要
編集ニッポン放送が1980年に放送もしくは劇場公開されたアニメの人気投票をリスナーに呼びかけ、それらの集計結果から導き出したランキングを劇場公開した作品[1]。
本作には、当時TBS系列局で放送されていた『ザ・ベストテン』(TBS)のパロディ要素が盛り込まれており[2]、同番組と同じ方式でランキングを発表した。司会を務めたのはタモリと児島美ゆきで、児島は黒柳徹子風の衣装を着用し、口調も真似ていた。タモリたちのほか、作品の原作者、担当声優、アニメソングの担当歌手たちも出演した。また、追っかけマンを水島裕が務め、アニメポリス・ペロから中継し、Dr.スランプのパイロットフィルムを紹介した。
本作は東映作品であるため、元が東映系でない作品についてはランキングには載せても映像公開しなかった。そのような作品の紹介時には、「あしたのジョーは減量中であるため、出演できません」などの何らかの理由を付けて映像公開を回避していた。また、本家に倣って協賛企業各社の提供クレジットとコマーシャルメッセージが挿入されていた。
タモリは本作の公開後、実際に本家『ザ・ベストテン』で久米宏の代理を務めることになる。
紹介作品とランキング
編集順位 | 作品名 |
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1 | 銀河鉄道999 |
2 | ヤマトよ永遠に |
3 | サイボーグ009(第2作) |
4 | 機動戦士ガンダム |
5 | がんばれ元気 |
6 | 宇宙海賊キャプテンハーロック |
7 | あしたのジョー(1980年劇場版) |
8 | 地球へ… |
9 | 鉄腕アトム(第2作) |
10 | トム・ソーヤーの冒険 |
その他紹介されたランキング
編集人気キャラクターのベストテン
編集- キャプテンハーロック
- メーテル
- 星野鉄郎
- シャア・アズナブール
- 古代進
- アムロ・レイ
- 島村ジョー
- 火浦健
- 森雪
- コナン
人気男性声優のベストテン
編集人気女性声優のベストテン
編集出演者
編集スタッフ
編集製作
編集企画
編集本作の企画は、当時東映映画の宣伝に関わっていた会社で、たまたまアルバイトをしていた大学生[3]。『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』などの東映のアニメーションの宣伝をやっていた会社に、東映から「『サイボーグ009 超銀河伝説』の併映作を低予算で何か作れ」と発注が来た[3]。そこで当時アルバイトをやっていた21歳の大学生・杉田薫が「『ザ・ベストテン』のアニメをやろう」という企画を出し、これが採用された[3]。杉田は製作進行としてクレジットタイトルに名前が載る[3]。タモリと児島美ゆきの司会など、キャスティングも杉田がやった[3]。また最後は監督の他、スタッフが皆逃げて、プロデューサーに頼まれ、適当に編集もやったという[3]。杉田はこの会社を1年半で辞め、東映洋画の契約社員となり、製作宣伝を担当[3]。ここも1984年に辞め、同年、映画の宣伝を業務とする「ファンハウス」を設立している[3]。
同時上映
編集脚注
編集- ^ “'80アニメーション ザ・ベストテン : 作品情報 - 映画.com”. 映画.com. 2016年8月1日閲覧。
- ^ “80アニメーション ザ・ベストテン|一般社団法人日本映画製作者連盟”. 日本映画製作者連盟. 2016年8月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 土屋茂「映画の仕事Vol.5 製作宣伝の巻・前編」『プレイガイドジャーナル』1985年8月号、プレイガイドジャーナル社、27頁。
参考資料
編集外部リンク
編集- 小黒祐一郎による解説など
- アニメ様365日[小黒祐一郎] 第47回 「'80年アニメーション ザ・ベストテン」、WEBアニメスタイル
- アニメ様の『タイトル未定』[小黒祐一郎] 345 アニメ様日記 2022年1月2日(日)、WEBアニメスタイル