ふくふく東京号(ふくふくとうきょうごう)は、かつて東京都横浜市山口市宇部市山陽小野田市下関市を結んでいた夜行高速バス路線の愛称である。

ふくふく東京号 サンデン交通(日産ディーゼル・スペースウィング
ドリームふくふく号 中国JRバス(いすゞ・ガーラ

西日本鉄道が運行する「はかた号」(福岡市西鉄天神高速バスターミナル - 東京都新宿駅西口・京王新宿高速バスターミナル間)に次ぐ、日本で2番目に長い距離を走る夜行高速バスであった。ただし始発から終点までの所要時間の面では「はかた号」を上回り、日本で最も所要時間の長い高速バスであった。また、JRバスの最長距離路線でもあった。[要出典]

「はかた号」と同様、九州地方からの利用者も多く、特に北九州市では「はかた号」運行開始当初は停車しなかったことと、山陽本線での連絡上の関係から利用客が多かった。

JRバス側ではドリームふくふく号という路線愛称を設定していた。また、ふくふく号ふくふく号東京と案内されることもあった。

沿革編集

運行会社編集

1日1往復の運行であった。

概要編集

   
初代「ドリームふくふく号」の車両 JRバス関東(三菱ふそう・エアロキング)
初代「ふくふく東京号」の車両 サンデン交通(三菱ふそう・エアロキング)2759(→2929)
 
2代目「ドリームふくふく号」の車両 JRバス関東(ボルボ・アステローペ)

夜行高速バスとしては初めてダブルデッカー三菱ふそう・エアロキング)を投入した路線である。[要出典]

当時すでに最長距離高速バスの「はかた号」が運行されており、長距離路線ゆえに後部サロンを設置したことが話題になっていたが、この路線ではダブルデッカーの1階席を全てサロンとして設定することで、さらにフリースペースを充実させる方策をとった。

その後、JRバス関東では1996年にボルボ・アステローペを投入しているが、ダブルデッカー、アステローペともこの路線で初めて導入され、いずれもその後のJRバス関東の高速バス車両として大量導入された。

しかし車両更新時には、サンデン交通の車両は「はかた号」とほぼ同様のスーパーハイデッカー日産ディーゼル・スペースウィング)となり、サロンは縮小された。また、採算面からJRバス関東から中国JRバスへ移管され、JRバスの車両も三菱ふそう・エアロクィーンIに変更され、この際にJRバス担当便ではサロンも廃止された。末期はJRバスではいすゞ・ガーラSHDも使用されていた。

多客期には、季節直行便「ノンストップスーパーふくふく号」「スーパーふくふく号」「ドリームふくふく3・4号」が運行されていた。山口県内は下関駅以外無停車の臨時便で、中国自動車道下関IC経由で、山口県内で一般道を経由しないため通常便より所要時間が1時間ほど短縮されていた。

2005年4月20日の改正で、季節直行便の廃止や運賃の見直し、東京側の拠点に横浜駅YCAT)を加えるなどの収支改善策を施してきたが、いずれも採算面での抜本的な改善策にはならず、2006年11月30日出発便限りで廃止となった。廃止直前の東京駅 - 下関駅のふくふく東京号の運賃は、片道13,000円/往復23,000円であった。

路線廃止の背景には、2006年3月16日開港の北九州空港東京国際空港を結ぶ新規航空会社スターフライヤーの存在があった。スターフライヤーは早朝から深夜までの運航ダイヤを取っており、運賃もふくふく東京号と遜色ないことから競争が激化した。

また、燃料費の高騰や車両更新の時期が迫っていたこと、さらには旅行会社が企画するツアーバスの参入もあった。サンデン交通自身もオリオンツアーハーヴェストホールディングス主催のツアーバスの運行に携わっていた。オリオンツアーとの契約解除後は、多客期に限り自社でツアーバス「サンデンライナー」(運行はサンデン観光バス)を催行していたが、2013年8月1日からの新高速乗合バス制度移行の影響により同年7月末をもって終了した。

なお、「ふくふく東京号」廃止前年の2005年には、東京 - 下関間の寝台特急あさかぜ」が廃止されている。

路線廃止後は、東京 - 山口間の夜行高速バスは防長交通の「萩エクスプレス」、ツアーバスから新高速乗合バスへ移行した「O.T.B.ライナー」(天領バスが運行)の2路線が代替する形となっている。

サンデン交通の車両は、初代車両の登録番号は「山口22う2759」と「山口22う2790」の2台だったが、当時はまだまだ希望ナンバー制度がなかったため、1993年に登録記載事項変更により登録番号を「山口22う2929」(ふくふく)と「山口22う2934」(ふくさし)に変更した[1]。末期にはご当地ナンバー導入により下関ナンバーに変更した車両を運行していた。

路線編集

路線廃止直前の運行経路。太字は停車停留所。山口県内のみの利用不可。

脚注編集

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  1. ^ 『バスラマ・インターナショナル 16』p.98、ぽると出版

参考文献編集

関連項目編集