イヴァン・リギーニ

イタリアのフィギュアスケート選手
イヴァン・バリエフから転送)

イヴァン・リギーニイタリア語: Ivan Righini1991年4月16日 - )は、ロシア(当時ソビエト連邦)・モスクワ出身、イタリアフィギュアスケート選手(男子シングルスケーティング)。ロシア名はイヴァン・ヴァジモヴィチ・バリエフロシア語: Иван Вадимович Бариев[1])。

イヴァン・リギーニ
Ivan Righini
選手情報
生年月日 (1991-04-16) 1991年4月16日(32歳)
出生地 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国モスクワ
身長 177 cm
コーチ スヴェトラーナ・ソコロフスカヤ
ダニイル・グレイヘンガウス
元コーチ フランカ・ビアンコニ
ミヒャエル・フース
イゴール・パシケビッチ
オレグ・ワシリエフ
ニコライ・モロゾフ
マリナ・クドリャフツェワ
振付師 ロスティスラフ・シニツィン
イヴァン・リギーニ
パオラ・メッツァドリ
バーバラ・リボルディ
元振付師 ジェフリー・バトル
アレクサンドル・ズーリン
セルゲイ・ペチュホフ
イヴァン・リギーニ
ダニイル・グレイヘンガウス
アッラ・カプラノワ
リュドミラ・ウラソワ
ニコライ・モロゾフ
所属クラブ Forum Assago
ISUサイト バイオグラフィ
ISU パーソナルベストスコア
合計スコア 236.36 2016 欧州選手権
ショート 82.23 2016 欧州選手権
フリー 154.13 2016 欧州選手権
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イタリアフィギュアスケート選手権優勝4回。

経歴 編集

2007-2008シーズン、ISUジュニアグランプリハルギタ杯で2位、クロアチア杯で2位となりJGPファイナルに初進出する。JGPファイナルでは7位となる。ロシアJr.選手権で優勝し、世界ジュニア選手権に出場し7位となる。

2008-2009シーズン、JGPチェコスケートで2位、JGPクロアチア杯で2位となり2年連続でJGPファイナルに進出を果たす。ファイナルでは4位となる。

2009-2010シーズン、怪我のためにシーズン全ての試合を欠場[2]

2011-2012シーズン、ゴールデンスピンで3位となり、シニアの国際大会で初めてのメダルを獲得。ロシア選手権では自己最高の6位。

2012-2013シーズン、国際大会に2試合に出場した後は国内大会を含め試合には出場をしなかった。2013年5月16日、イタリアへの移籍がロシアフィギュアスケート連盟に正式に承認された。なおニース杯に出場し、他国へ移籍して12ヶ月間は試合に出場できないという国際スケート連盟のルールに抵触するため、ソチオリンピックの最終予選であるネーベルホルン杯には出場できない[3]

2013-2014シーズン、登録名をバリエフから母親の姓であるリギーニに変更。メラーノ杯でイタリア代表としてデビューし5位。初出場したイタリア選手権では初優勝。しかし、イタリアのオリンピック代表は国際大会2つとイタリア選手権のフリースケーティングの総合スコアで選考されるため、ポール・ボニファシオ・パーキンソンが代表に決まった[4]世界選手権では13位に入った。シーズンオフにはコーチをミヒャエル・フースに変更し、練習拠点をドイツオーベルストドルフに移した[5]

2014-2015シーズン、グランプリシリーズに出場。初出場の欧州選手権では8位に入るも、世界選手権では25位で、FS進出を逃した。

2015-2016シーズン、疲労骨折の影響でネーベルホルン杯の出場を取り止めた。ニース杯はSPの6分練習中にブレードが割れた。SPは演技を行い8位に入るがFSは棄権した。欧州選手権では6位入賞。

2017年5月16日にコーチと練習拠点の変更を発表した。イタリアからロシアモスクワに移り、スヴェトラーナ・ソコロフスカヤに師事する。

主な戦績 編集

  • 2012-2013シーズンまではロシア所属
  • 2013-2014シーズンからはイタリア所属
大会/年 2007-08 2008-09 2010-11 2011-12 2012-13 2013-14 2014-15 2015-16 2016-17 2017-18
世界選手権 13 25 12
欧州選手権 8 6 13
イタリア選手権 1 1 1 1
ロシア選手権 7 9 6
GPフランス杯 11
GP NHK杯 11 辞退
GPロステレコム杯 11 8
GP中国杯 10
CSアイススター 4
CS ロンバルディア杯 11
CSフィンランディア杯 10
CSワルシャワ杯 6
CSゴールデンスピン 3 3 7 5
CSネーベルホルン杯 8 8
冬季ユニバーシアード 棄権 5
ババリアンオープン 1 1
ニース杯 5 棄権
チャレンジカップ 6 4 1
メラーノ杯 5
アイスチャレンジ 4
NRW杯 8
世界Jr.選手権 7
ロシアJr.選手権 1 1
JGPファイナル 7 4
JGPスケートサファリ 2
JGPチェコスケート 2
JGPクロアチア杯 2
JGPハルギタ杯 2

詳細 編集

2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年12月6日-9日 ISUチャレンジャーシリーズ ゴールデンスピンザグレブ 2
79.68
8
145.85
5
225.53
2017年10月26日-29日 ISUチャレンジャーシリーズアイススターミンスク 10
67.39
2
152.22
4
219.61
2017年9月14日-17日 ISUチャレンジャーシリーズロンバルディアトロフィーベルガモ 13
61.64
11
126.76
11
188.40
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年1月31日-2月5日 ユニバーシアード冬季競技大会アルマトイ 5
82.28
5
153.19
5
235.47
2017年1月25日-29日 2017年ヨーロッパフィギュアスケート選手権オストラヴァ 14
69.96
11
140.19
13
210.15
2016年12月14日-17日 イタリアフィギュアスケート選手権エーニャ 1
79.08
1
145.53
1
224.61
2016年11月25日-27日 ISUグランプリシリーズ NHK杯札幌 - 辞退
2016年11月11日-13日 ISUグランプリシリーズ フランス杯パリ 10
68.42
11
117.39
11
185.81
2016年10月6日-9日 ISUチャレンジャーシリーズ フィンランディア杯エスポー 9
61.73
9
130.08
10
191.81
2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年3月26日-4月3日 2016年世界フィギュアスケート選手権ボストン 9
81.17
13
147.35
12
228.52
2016年2月17日-21日 2016年ババリアンオープンオーベルストドルフ 1
84.47
3
132.85
1
217.32
2016年1月25日-31日 2016年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ブラチスラヴァ 6
82.23
5
154.13
6
236.36
2015年12月16日-19日 イタリアフィギュアスケート選手権トリノ 1
81.68
1
149.25
1
230.93
2015年11月26日-29日 ISUチャレンジャーシリーズ ワルシャワ杯ワルシャワ 4
67.76
5
134.76
6
202.52
2015年11月20日-22日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 9
68.90
8
135.26
8
204.16
2015年11月6日-8日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 10
68.98
11
132.00
10
200.98
2015年10月14日-18日 2015年ニース杯ニース 8
60.32
- 棄権
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年3月23日-29日 2015年世界フィギュアスケート選手権上海 25
63.05
- 25
2015年2月19日-22日 2015年チャレンジカップハーグ 1
73.47
1
153.48
1
226.95
2015年1月26日-2月1日 2015年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ストックホルム 11
67.45
5
143.30
8
210.75
2014年12月20日-21日 イタリアフィギュアスケート選手権トリノ 1
75.32
1
131.48
1
206.80
2014年12月4日-7日 ISUチャレンジャーシリーズ ゴールデンスピンザグレブ 5
71.79
7
129.01
7
200.80
2014年11月28日-30日 ISUグランプリシリーズ NHK杯門真 6
70.27
10
125.95
10
196.22
2014年11月14日-16日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 11
69.74
10
125.33
11
195.07
2014年9月24日-27日 ISUチャレンジャーシリーズ ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 8
62.18
7
115.71
8
177.89
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年3月24日-30日 2014年世界フィギュアスケート選手権さいたま 14
69.43
12
143.66
13
213.09
2014年3月6日-9日 2014年チャレンジカップハーグ 3
74.03
3
140.35
4
214.38
2014年1月29日-2月2日 2014年ババリアンオープンオーベルストドルフ 1
62.67
1
139.54
1
202.21
2013年12月18日-21日 イタリアフィギュアスケート選手権メラーノ 1
74.68
2
124.81
1
199.49
2013年12月5日-8日 2013年ゴールデンスピンザグレブ 3
66.52
4
121.81
3
188.33
2013年11月14日-17日 2013年メラーノ杯メラーノ 4
61.84
5
115.81
5
177.65
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年10月24日-28日 2012年ニース杯ニース 8
58.27
4
142.44
5
200.71
2012年9月27日-29日 2012年ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 11
60.05
6
136.49
8
196.54
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年3月8日-11日 2012年チャレンジカップハーグ 5
75.97
5
137.42
4
213.39
2011年12月24日-28日 ロシアフィギュアスケート選手権サランスク 10
69.56
4
150.31
6
219.87
2011年12月8日-10日 2011年ゴールデンスピンザグレブ 3
71.86
3
138.57
3
210.43
2011年11月1日-6日 2011年アイスチャレンジグラーツ 3
60.92
5
120.17
4
181.09
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2011年1月30日-2月5日 ユニバーシアード冬季競技大会エルズルム 6
62.11
- 棄権
2010年12月26日-29日 ロシアフィギュアスケート選手権サランスク 12
62.67
7
130.94
9
193.61
2010年11月30日-12月5日 2010年NRW杯ドルトムント 9
55.59
8
112.77
8
168.36
2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年1月28日-31日 ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(サランスク 3
70.58
1
140.80
1
211.38
2008年12月11日-14日 2008/2009 ISUジュニアグランプリファイナル高陽 5
63.75
5
116.90
4
180.65
2008年10月8日-12日 ISUジュニアグランプリ スケートサファリケープタウン 4
60.08
1
129.04
2
189.12
2008年9月17日-21日 ISUジュニアグランプリ チェコスケートオストラヴァ 2
61.09
1
126.38
2
187.47
2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年2月25日-3月2日 2008年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ソフィア 10
58.39
7
116.67
7
175.06
2008年1月30日-2月2日 ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(ロストフ・ナ・ドヌ 4
60.64
1
132.26
1
192.90
2008年1月3日-7日 ロシアフィギュアスケート選手権サンクトペテルブルク 10
57.55
4
119.32
7
176.87
2007年12月6日-9日 2007/2008 ISUジュニアグランプリファイナルグダニスク 8
55.98
7
100.75
7
156.73
2007年9月27日-30日 ISUジュニアグランプリ クロアチア杯ザグレブ 3
52.27
1
119.73
2
172.00
2007年9月6日-9日 ISUジュニアグランプリ ハルギタ杯ミエルクレア=チュク 2
56.30
3
110.62
2
166.92

プログラム使用曲 編集

シーズン SP FS EX
2017-2018 リバーダンス
作曲:ビル・ウィーラン
ロード・オブ・ザ・ダンス
作曲:ローナン・ハーディマン
振付:ダニイル・グレイヘンガウス、イヴァン・リギーニ
2016-2017 ユー・レイズ・ミー・アップ
ボーカル:ジョシュ・グローバン
振付:イヴァン・リギーニ
好きにならずにいられない
スチームローラー・ブルース
おしゃべりはやめて
ボーカル:エルヴィス・プレスリー
振付:パオラ・メッツァドリ、バーバラ・リボルディ、イヴァン・リギーニ
2015-2016[6] 誰も寝てはならぬ 歌劇『トゥーランドット』より
作曲:ジャコモ・プッチーニ
ボーカル:ポール・ポッツ
振付:イヴァン・リギーニ、ロスティスラフ・シニツィン

ユー・レイズ・ミー・アップ
ボーカル:ジョシュ・グローバン
振付:イヴァン・リギーニ
クレイジー・ダイアモンド
マネー
曲:ピンク・フロイド
振付:ジェフリー・バトル
スリラー
ビリー・ジーン
曲:マイケル・ジャクソン
振付:イヴァン・リギーニ
2014-2015[7] スリラー
ビリー・ジーン
曲:マイケル・ジャクソン
振付:イヴァン・リギーニ
マイ・ウェイ
作曲:クロード・フランソワ
ボーカル:フランク・シナトラ

L-O-V-E
作曲:ベルト・ケンプフェルト
ボーカル:ナット・キング・コール

君の瞳に恋してる
作曲:ボブ・クルー、ボブ・ゴーディオ
ボーカル:フランク・シナトラ
振付:アレクサンドル・ズーリン
マンボNo.5
ボーカル:ルー・ベガ
2013-2014 ボレロ
作曲:モーリス・ラヴェル
振付:イヴァン・リギーニ、ダニイル・グレイケンガウス
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』より
作曲:エンニオ・モリコーネ
振付:アレクサンドル・ズーリン
2012-2013 パガニーニの主題による変奏曲
作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー
ミュージカル『オペラ座の怪人』より
作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー
2011-2012 トッカータとフーガニ短調
作曲:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
2010-2011 マイケル・ジャクソンメドレー ポエタ
作曲:ビセンテ・アミーゴ
2008-2009 カノン モダンアレンジ
作曲:ヨハン・パッヘルベル
2007-2008 ヴァイオリン協奏曲
作曲:ニコロ・パガニーニ

脚注 編集

  1. ^ ロシア語ラテン翻字: Ivan Vadimovich Bariev
  2. ^ Un nuovo acquisto dalla Russia per l'Italia?
  3. ^ Федерация фигурного катания России разрешила Бариеву выступать за Италию
  4. ^ Ultimo Ranking parziale maschile (21/12/2013)
  5. ^ «Обыграть российских фигуристов – идея-фикс». Зачем Иван Бариев взял фамилию Ригини и выступает за Италию
  6. ^ 公式サイト
  7. ^ Righini finds skating rebirth after switching to Italy

参考文献 編集