エージー・コーポレーション
株式会社エージー・コーポレーションは、かつて東京都品川区に存在した企業[2]。日本でサンドイッチチェーン「サブウェイ」を運営する日本サブウェイ合同会社のフランチャイジーとして「サブウェイ」の店舗を経営していた[1][3]。そのほか、ステーキチェーンのフランチャイズ店などの飲食店も出店していた[1]。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒140-0014 東京都品川区大井1丁目22-5[1] |
本店所在地 |
〒140-0014 東京都品川区大井7丁目4-24[1][2] |
設立 | 2001年(平成13年)4月17日[1] |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 3010701017446 |
事業内容 | フランチャイズによる飲食店等の経営[1] |
代表者 | 破産管財人 相羽利昭[1] |
決算期 | 3月[1] |
関係する人物 | 森岡篤史(破産時点での社長)[1] |
特記事項:2019年1月16日付で破産開始決定[1][3]、2020年2月25日付で清算結了[2] |
歴史
編集2001年4月17日に会社設立[1]。かつては日本サブウェイの大手フランチャイジーとして[4]、首都圏を中心に[1]、基幹店舗の六本木ヒルズ店のほか[4]、最盛期にはサブウェイを約20店舗展開していた[1][4]。
2011年12月22日、赤羽駅西口のショッピングセンター「ビビオ (Bivio) [5]」1階に赤羽西口店[6]を開店した[7]。
2012年3月14日、府中駅前の再開発ビル「くるる」1階にくるる府中店[8]を開店した[9][10][11]。くるる府中店の開店により、日本サブウェイの店舗数は336店となった[9]。
2013年4月19日、六本木ヒルズノースタワー地下1階に六本木ヒルズ店[12]を開店した[13]。六本木ヒルズ店の開店により、日本サブウェイの店舗数は438店となった[13]。
同社は日本サブウェイの代表的フランチャイジーとして[4]、北関東エリアでは「エリアサポート代理店」も担当した[4]。また同社の店舗は、日本サブウェイの店舗別年間売上1位を複数回記録したこともあった[4]。2018年の決算では、同社の過去最高となる約17億4,900万円の売上高を上げた[4]。
しかしその後、サブウェイ事業の業績不振により[1][4]、新業態としてチーズケーキチェーン店、牛タン専門店、猫カフェなどに業態を拡大したものの、新規出店や人件費などの経費増大によりさらなる経営悪化を招いた[1]。
そのため不採算店の閉鎖を行い、2019年1月までにサブウェイ店舗を9店舗まで縮小した[1]。この間に、くるる府中店(2018年3月31日閉店)などが閉鎖されている。なお、サブウェイの「ドリンク回数券」は発行店舗でのみ6か月間有効だが[14]、くるる府中店閉店の際には、同店で購入したドリンク回数券は返金に応じるほか「姉妹店の六本木ヒルズ店・赤羽西口店で引き続き使用できます」と店頭の貼り紙で告知された。
不採算店の大量閉店にもかかわらず業績は回復せず、資金繰りが限界に達したことから[1]、同年1月16日付で東京地方裁判所から破産開始決定を受けるに至った[1][3]。負債総額は約11億6,400万円(平成30年3月期決算時点)[1][3]。
日本サブウェイの広報によれば、同社が破産開始決定を受けた同日午後時点で、同社運営のサブウェイ9店舗については全店一時休業の措置を取った。その時点で残っていた店舗には、六本木ヒルズ店、赤羽西口店などがあったが、のちに閉店した。六本木ヒルズノースタワーにあった基幹店の六本木ヒルズ店は、2019年(令和元年)11月1日をもって閉店している[15]。
経営破綻の影響
編集日本サブウェイはサントリー子会社として設立されたが、2016年3月末でフランチャイズ契約が切れることから、サントリーは日本サブウェイ株式の65%をサブウェイのオランダ法人に売却した[16]。その後は日本国内の展開についてはサブウェイ本社の直轄となっていたが、サントリーも飲料の納入等での関与を続けるため株式の一部保有は続け、出向している経営陣も一部残留していた[17]。
しかし2018年3月に残りの株式も全て売却し、サントリーは日本サブウェイの経営から完全に撤退した[18]。サントリーの撤退により、日本全国でサブウェイの閉店ラッシュが発生し、2018年5月時点で過去4年間に約170店を閉店[18]、2019年6月時点で過去4年半の間に約200店を閉店[19]していたことが報じられた。2019年12月下旬には店舗数はピーク時から半減し、221店にまで落ち込んだ[20](なお、2014年6月時点の店舗数は約480店であった)。
そして、日本サブウェイの大手フランチャイジーであったエージー・コーポレーションが経営破綻したことで、日本サブウェイの業績低迷と大量閉店について注目されることとなった[4][19]。経済雑誌『プレジデント』によれば、2018年5月時点で過去4年間に約170店を閉店[18]、『ダイヤモンド』によれば、2019年6月時点で過去4年半の間に約200店を閉店[19]していたことが報じられた。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s (株)エージー・コーポレーション~首都圏で「サブウェイ」等のFC店を運営~ 東京商工リサーチ、2019年1月16日、2022年9月16日閲覧。
- ^ a b c d 株式会社エージー・コーポレーションの情報 法人番号公表サイト、国税庁、2022年9月16日閲覧。
- ^ a b c d 【全国】倒産情報(株)エージー・コーポレーション(東京) NetIB-News、データ・マックス、2019年1月16日、2022年9月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 【真相】閉店が相次ぐ「サブウェイ」に何が起こっているのか? 栄枯盛衰の経済学、NewsPicks×帝国データバンク、2019年2月28日、2022年9月16日閲覧。
- ^ パルロード2・ビビオ 新都市ライフホールディングス、2022年9月16日閲覧。
- ^ 【閉店】サブウェイ 赤羽西口店 食べログ、2022年9月16日閲覧。
- ^ 【開店】サブウェイ 赤羽西口店 2011年12月22日(木)オープン 開店閉店.com、2011年12月23日、2022年9月16日閲覧。
- ^ 【閉店】サブウェイ くるる府中店 食べログ、2022年9月16日閲覧。
- ^ a b サブウェイ「くるる府中店」オープンのお知らせ 日本サブウェイ合同会社 トピックス&プレスリリース、2012年3月2日、2022年9月16日閲覧。
- ^ サブウェイくるる府中店 2012年3月14日(水)オープン 開店閉店.com、2012年3月15日、2022年9月16日閲覧。
- ^ “サブウェイくるる府中店 (@subwayfuchu)”. Twitter. 2022年9月16日閲覧。 “野菜のサブウェイくるる府中店です!2012年3月14日にオープン致しました。”
- ^ 【閉店】サブウェイ 六本木ヒルズ店 食べログ、2022年9月16日閲覧。
- ^ a b 新店舗情報 - サブウェイ「六本木ヒルズ店」オープンのお知らせ 日本サブウェイ合同会社 トピックス&プレスリリース、2013年4月10日、2022年9月16日閲覧。
- ^ サブウェイ公式サイト「キャンペーン ドリンク回数券特別販売」に「ドリンク回数券は、発行店舗のみ6ヶ月間有効です。」とある。
- ^ 【閉店】サブウェイ六本木ヒルズ店 2019年11月1日(金)閉店 開店閉店.com、2019年11月20日、2022年9月16日閲覧。
- ^ サントリーHD、サブウェイ株の65%を欧州本社に売却へ ロイター、2016年1月21日
- ^ サントリーHD、日本サブウェイ株65%売却 産経ニュース、産業経済新聞社、2016年1月21日、2022年9月16日閲覧。
- ^ a b c サブウェイが4年で170店舗も閉めた理由 コンビニおにぎりにはかなわない プレジデントオンライン、プレジデント社、2018年5月23日、2022年9月16日閲覧。
- ^ a b c サブウェイ、バーガーキングに続く「大量閉店」危惧チェーン店はどこか ダイヤモンド・オンライン、ダイヤモンド社、2019年6月3日、2022年9月16日閲覧。
- ^ サブウェイ、店舗数半減で経営危機…マックと真逆、“何にも適さない”という致命的弱点 Business Journal、2020年1月、2022年9月16日閲覧。
関連項目
編集- サブウェイ#日本サブウェイ
- 六本木ヒルズ - サブウェイ店舗を出店
- くるる (東京都府中市) - サブウェイ店舗を出店
- ビーエーエス (国立市の企業) - 東京都に現存する日本サブウェイのフランチャイジー
外部リンク
編集- TSR速報(大型倒産情報・注目企業動向)-(株)エージー・コーポレーション - 東京商工リサーチ
- サブウェイくるる府中店 (@subwayfuchu) - X(旧Twitter)