キウェテル・イジョフォー

イギリスの俳優

キウェテル・イジョフォー(Chiwetel Ejiofor, CBE1977年7月10日 - )は、イギリス出身の俳優。『Radio Times』は「CHOO-it-tell EDGE-ee-oh-for」と発音するとしている一方[2]、『エンパイア』は「CHOO-wet-el EJJ-i-oh-for」と発音するとしている[3]

キウェテル・イジョフォー
Chiwetel Ejiofor
キウェテル・イジョフォー Chiwetel Ejiofor
2016年
本名 Chiwetel Umeadi Ejiofor[1]
生年月日 (1977-07-10) 1977年7月10日(47歳)
出生地 イングランドの旗 イングランドロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 俳優
活動期間 1995年 -
主な作品
アミスタッド
堕天使のパスポート
ラブ・アクチュアリー
フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い
セレニティー
キンキーブーツ
インサイド・マン
トゥモロー・ワールド
アメリカン・ギャングスター
2012
ソルト
それでも夜は明ける
オデッセイ
シークレット・アイズ
ドクター・ストレンジ』シリーズ
ライオン・キング
マレフィセント2
オールド・ガード
 
受賞
英国アカデミー賞
主演男優賞
2013年それでも夜は明ける
ローレンス・オリヴィエ賞
演劇主演男優賞
2008年オセロ
その他の賞
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来歴

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ロンドンナイジェリア出身のイボ人の両親の元に生まれる[4]。父は医師で母は薬剤師であった[5][6]。13歳の時からダリッジ・カレッジで演技を学ぶ。1995年に演劇『オセロ』でオセロ役を得て、注目される。1997年スティーヴン・スピルバーグの『アミスタッド』で映画デビューを果たす。

 
2008年、トライベッカ映画祭にて

彼はロンドンの演劇界で重要な役者となり、ローレンス・オリヴィエ賞など数々の賞を受賞する。映画への出演が増えた現在も、シェイクスピア関連の演劇を中心に出演し続けている。2008年には大英帝国勲章を授与された[7]

2013年公開の『それでも夜は明ける』でソロモン・ノーサップ役を演じ、第86回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた[8]

日本語表記の揺れ

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日本語のカナ表記はキウェテル・イジョフォー以外にも表記揺れが見受けられる。順不同で以下に例示する。

  • チウェテル・エジョフォー[9]
  • チュイテル・イジョフォー[10]
  • チウェテル・エジオフォー[11][12]
  • チュイーテル・イジオフォー[13]

フィルモグラフィ

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映画

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題名 役名 備考 吹替
1996 NO EXIT 海上の惨劇
Deadly Voyage
Ebow テレビ映画
1997 アミスタッド
Amistad
コヴィ 立木文彦
1999 g:mt
G:MT Greenwich Mean Time
リックス 浜田賢二
2002 堕天使のパスポート
Dirty Pretty Things
オクウェ 乃村健次
2003 マーダー・ネット
3 Blind Mice
マーク・ヘイワード 三宅健太
ラブ・アクチュアリー
Love Actually
ピーター 楠大典
2004 セレブの種
She Hate Me
フランク・ウィリス
ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト
Red Dust
アレックス
メリンダとメリンダ
Melinda and Melinda
エリス・ムーンソング 山野井仁
2005 フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い
Four Brothers
ヴィクター・スイート
セレニティー
Serenity
The Operative
ダウト
Slow Burn
タイ・トリッピン 山野井仁
キンキーブーツ
Kinky Boots
ローラ 三宅健太
2006 インサイド・マン
Inside Man
ビル・ミッチェル 東地宏樹
トゥモロー・ワールド
Children of Men
ルーク 小山力也
TSUNAMI 津波
Tsunami: The Aftermath
イアン・カーター テレビ映画 (吹き替え版なし)
2007 Talk To Me Dewey Hughes
アメリカン・ギャングスター
American Gangster
ヒューイ・ルーカス 佐々木睦
2008 レッドベルト 傷だらけのファイター
Redbelt
マイク・テリー 古澤徹
2009 エンドゲーム 〜アパルトヘイト撤廃への攻防〜
Endgame
タボ・ムベキ 別題『エンドゲーム』 楠大典
2012
2012
エイドリアン・ヘルムズリー博士 中井和哉
2010 ソルト
Salt
ウィリアム・ピーボディ 竹田雅則
2013 Savannah Christmas Moultrie
それでも夜は明ける
12 Years a Slave
ソロモン・ノーサップ 立木文彦
半分のぼった黄色い太陽
Half of a Yellow Sun
オデニボ (吹き替え版なし)
2015 死の谷間
Z for Zachariah
ジョン・ルーミス 乃村健次
オデッセイ
The Martian
ビンセント・カプーア 志村知幸
シークレット・アイズ
Secret in Their Eyes
レイモンド・カステン 江川央生
2016 トリプル9 裏切りのコード
Triple 9
マイケル・アトウッド 竹田雅則
ドクター・ストレンジ
Doctor Strange
モルド 小野大輔
2017 レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー
Red Nose Day Actually
ピーター テレビ映画
2018 神の日曜日
Come Sunday
カールトン・ピアソン牧師 神奈延年
マグダラのマリア
Mary Magdalene
ペトロ 志村知幸
名探偵シャーロック・ノームズ
Sherlock Gnomes
ノーム・ワトソン医師 声の出演 佐々木梅治
ゾウの女王: 偉大な母の物語
The Elephant Queen
ナレーター 飯島肇
2019 風をつかまえた少年
The Boy Who Harnessed the Wind
トライウェル・カムクワンバ 兼監督・脚本 (吹き替え版なし)
ライオン・キング
The Lion King
スカー 声の出演 江口洋介
マレフィセント2
Maleficent: Mistress of Evil
コナル 竹田雅則
2020 オールド・ガード
The Old Guard
コプリー
2021 ロックダウン
Locked Down
パクストン・リッグス
インフィニット 無限の記憶
Infinite
2020年のバサースト 坂詰貴之
2022 ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
Doctor Strange in the Multiverse of Madness
モルド 小野大輔
2023 ポッド・ジェネレーション
The Pod Generation
アルヴィー (吹き替え版なし)
2024 Rob Peace Skeet 兼監督・脚本
The Life of Chuck
ヴェノム:ザ・ラストダンス
Venom: The Last Dance
TBA
2025 Bridget Jones: Mad About the Boy 撮影中
TBA The Old Guard 2 コプリー ポストプロダクション
Eleanor the Great

テレビ

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題名 役名 備考 吹き替え
2011 シャドウ・ライン
The Shadow Line
ジョナ・ガブリエル ミニシリーズ、計7話出演
2013 Dancing on the Edge Louis ミニシリーズ、計6話出演
2019 宇宙からみた地球
Earth from Space
ナレーター 計4話出演
2022 地球に落ちて来た男
The Man Who Fell to Earth
ファラデー 計10話出演

授賞とノミネート

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賞名 カテゴリー 作品名 結果
アカデミー賞 2013 主演男優賞 それでも夜は明ける
12 Years a Slave
ノミネート
ゴールデングローブ賞 2005 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門) キンキーブーツ
Kinky Boots
ノミネート
2013 主演男優賞(ドラマ部門) 『それでも夜は明ける』
12 Years a Slave
ノミネート
インディペンデント・スピリット賞 2007 助演男優賞 Talk To Me 受賞
英国アカデミー賞 2013 主演男優賞 『それでも夜は明ける』
12 Years a Slave
受賞

脚注

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  1. ^ BFI | Film & TV Database | EJIOFOR, Chiwetel”. Ftvdb.bfi.org.uk (2009年4月16日). 2012年10月31日閲覧。
  2. ^ How do you pronounce Chiwetel Ejiofor?”. Radio Times (2013年11月27日). 2014年3月15日閲覧。
  3. ^ Chiwetel Ejiofor - Hollywood Pronunciation Guide”. エンパイア (2013年11月9日). 2014年3月15日閲覧。
  4. ^ The rainbow's end | | guardian.co.uk Arts
  5. ^ Raphael, Amy. "Almost famous", The Guardian, 3 November 2002. Accessed 9 July 2007.
  6. ^ Husband, Stuart (11 November 2007). “Chiwetel Ejiofor: it's always the quiet ones...”. The Daily Telegraph (London). http://www.telegraph.co.uk/arts/main.jhtml?xml=/arts/2007/11/11/sv_chiwetelejiofor.xml&page=2 28 April 2010閲覧。 
  7. ^ "No. 58729". The London Gazette (Supplement) (英語). 14 June 2008. p. 10.
  8. ^ アカデミー賞ノミネーションが発表!『ゼロ・グラビティ』『アメリカン・ハッスル』が最多10部門”. シネマトゥデイ (2014年1月16日). 2021年3月2日閲覧。
  9. ^ 猿渡由紀 (2013年12月25日). “『それでも夜は明ける』のポスターが問題に”. チケットぴあ. 2014年3月9日閲覧。
  10. ^ チュイテル・イジョフォー&マイケル・ファスベンダー”. SCREEN. 2014年3月7日閲覧。
  11. ^ ビヨンセが『ライオン・キング』のリメイク実写版でナラ役に正式決定”. BAZAAR. 2020年2月26日閲覧。
  12. ^ 【今さら訂正しずらい!?】 日本で間違って広まった海外スターの名前大特集”. 映画board. 2020年2月26日閲覧。
  13. ^ 中島由紀子 (2014年3月3日). “アカデミー賞速報 その1”. HAPPY PLUS. 集英社. 2014年3月5日閲覧。

外部リンク

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