ギャレット・リチャーズ

アメリカの野球選手 (1988 - )

ギャレット・トーマス・リチャーズGarrett Thomas Richards, 1988年5月27日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州リバーサイド出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBテキサス・レンジャーズ所属。

ギャレット・リチャーズ
Garrett Richards
テキサス・レンジャーズ #43
ロサンゼルス・エンゼルス時代
(2015年5月17日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州リバーサイド
生年月日 (1988-05-27) 1988年5月27日(36歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 MLBドラフト1巡目追補
初出場 2011年8月10日
年俸 $4,500,000 (2022年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

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プロ入り前

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オクラホマ大学出身であり、大学1年時はクローザーだったが、2年目から先発に転向した。

プロ入りとエンゼルス時代

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2009年MLBドラフト1巡目追補(全体42位)でロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムから指名され、プロ入り。契約金は80万2800ドルだった[1]

2011年8月10日のニューヨーク・ヤンキース戦でメジャーデビューを果たした[2]

2012年は6月5日に傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズから昇格し、その日のシアトル・マリナーズ戦でメジャー初勝利を挙げた[3]

2013年の後半から先発ローテーション入りする。

2014年は13勝、防御率2.61の好成績を挙げるなどブレイクした。しかし、8月20日のボストン・レッドソックス戦で一塁ベースカバーに入った際に左膝を負傷して靭帯を断裂し、全治6〜9ヶ月かかる見込みで残りのシーズンを棒に振ることとなった[4]。この故障の為、26試合の先発登板に留まったが、規定投球回にはぎりぎり達した。特筆すべきは、打たれた本塁打は僅かに5本だけであり、被本塁打率0.27はアメリカンリーグ1位だった。

2015年はフルシーズン先発ローテーションで投げ、エース格として好投。チームで唯一、200.0イニングと二桁勝利を超える数字を残した。15勝12敗、防御率3.65、176奪三振という成績をマークし、他部門では17暴投を記録して、これは2年連続リーグ最多だった。

2016年は5月1日まで6試合に先発して1勝3敗、防御率2.34の成績を残していたが、右ひじ痛のため6日に15日間の故障者リスト入りした。さらに5月10日には右肘内側側副靱帯の損傷が確認され、60日間の故障者リストに異動した。トミー・ジョン手術を受ける可能性が取り沙汰されたが、手術は回避することになった[5]。その後は幹細胞療法による治療を続けたが、7月29日に残りシーズンを全休し、治療と休養にあてることが発表された[6]。翌2017年も完全復活とはならず、6試合の登板に終わった。

2018年は7月にトミー・ジョン手術を受けたため[7]、以降は全休した。オフの10月29日にFAとなった。

パドレス時代

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2018年11月30日にサンディエゴ・パドレスと2年契約を結んだ[8]

2020年オフの10月28日にFAとなった[9]

レッドソックス時代

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2021年2月3日にボストン・レッドソックスと1000万ドルの単年契約を結んだ[10]。この年は40試合(先発22試合)に登板して7勝8敗3セーブ、防御率4.87、115奪三振を記録した。オフの11月7日にFAとなった。

レンジャーズ時代

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2022年3月20日にテキサス・レンジャーズと450万ドルの単年契約を結んだ[11]

投球スタイル

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平均球速153km/hの3種類の速球フォーシームツーシームカットボール)と、140km/h台のスライダーチェンジアップ、さらに130km/h台のカーブを持ち球とする。基本球種をフォーシームとした速球3種が投球全体の約60%以上を占め、。変化球ではスライダーが約25~30%で、残りがカーブ、チェンジアップの順に多い。ツーシームとカーブは2012年から投げ始めており、これによって投球の幅を広げた[12]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2011 LAA 7 3 0 0 0 0 2 0 0 .000 62 14.0 16 4 7 0 0 9 2 0 11 9 5.79 1.64
2012 30 9 0 0 0 4 3 1 5 .571 318 71.0 77 7 34 1 3 47 2 0 46 37 4.69 1.56
2013 47 17 1 0 0 7 8 1 5 .467 620 145.0 151 12 44 4 1 101 11 0 73 67 4.16 1.34
2014 26 26 1 1 0 13 4 0 0 .765 678 168.2 124 5 51 1 7 164 22 1 51 49 2.61 1.04
2015 32 32 1 1 0 15 12 0 0 .556 865 207.1 181 20 76 2 5 176 17 0 94 84 3.65 1.24
2016 6 6 0 0 0 1 3 0 0 .250 148 34.2 31 2 15 1 1 34 3 0 16 9 2.34 1.33
2017 6 6 0 0 0 0 2 0 0 .000 108 27.2 18 1 7 0 0 27 2 0 8 7 2.28 0.90
2018 16 16 0 0 0 5 4 0 0 .556 324 76.1 64 11 34 0 1 87 15 0 43 31 3.66 1.28
2019 SD 3 3 0 0 0 0 1 0 0 .000 41 8.2 10 2 6 0 0 11 1 0 8 8 8.31 1.85
2020 14 10 0 0 0 2 2 0 1 .500 213 51.1 47 7 17 0 2 46 3 0 23 23 4.03 1.25
2021 BOS 40 22 0 0 0 7 8 3 2 .467 617 136.2 158 19 60 1 5 115 7 0 86 74 4.87 1.60
2022 TEX 32 2 0 0 0 1 1 1 3 .500 185 42.2 44 3 13 0 3 36 2 0 28 25 5.27 1.34
MLB:12年 259 152 3 2 0 55 50 6 16 .524 4179 984.0 921 93 364 10 28 853 87 1 487 423 3.87 1.31
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2011 LAA 7 2 3 0 0 1.000
2012 30 1 5 1 0 .857
2013 47 16 21 2 1 .949
2014 26 10 13 3 0 .885
2015 32 17 29 3 2 .939
2016 6 0 5 2 0 .714
2017 6 4 4 0 0 1.000
2018 16 3 4 1 0 .875
2019 SD 3 0 1 0 0 1.000
2020 14 7 3 0 0 1.000
2021 BOS 40 7 11 2 2 .900
2022 TEX 32 2 1 0 0 1.000
MLB 259 69 100 14 5 .923
  • 2022年度シーズン終了時

背番号

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  • 43(2011年 - )

脚注

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  1. ^ Garrett Richards Stats, Bio, Photos, Highlights MiLB.com
  2. ^ August 10, 2011 Los Angeles Angels of Anaheim at New York Yankees Box Score and Play by Play Baseball-Reference.com
  3. ^ Seattle Mariners vs. Los Angeles Angels - Recap - June 05, 2012 ESPN
  4. ^ Angels ace Garrett Richards suffers knee injury against Red Sox”. Los Angeles Times. September 21, 2014閲覧。
  5. ^ Jeff Todd (2016年5月16日). “Garrett Richards Will Not Undergo Tommy John Surgery” (英語). MLB Trade Rumors.com. 2016年5月17日閲覧。
  6. ^ エンゼルス、エース右腕G.リチャーズが右ひじ故障で今季絶望”. iSM. Yahoo!JAPAN (2016年7月30日). 2016年8月1日閲覧。
  7. ^ エンゼルス痛恨、エース右腕リチャーズがトミー・ジョン手術で今季絶望に”. Full-Count (2018年7月13日). 2019年2月21日閲覧。
  8. ^ Alden Gonzalez (2018年12月1日). “Garrett Richards agrees to two-year deal with Padres amid Tommy John recovery” (英語). ESPN. http://www.espn.com/mlb/story/_/id/25410815/former-los-angeles-angels-ace-garrett-richards-agrees-two-year-deal-san-diego-padres 2018年12月6日閲覧。 
  9. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月20日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月23日閲覧。
  10. ^ Red Sox Sign Garrett Richards” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月3日閲覧。
  11. ^ Kennedi Landry (2022年3月20日). “Rangers add RHP Garrett Richards as relief option” (英語). MLB.com. 2022年6月24日閲覧。
  12. ^ Garrett Richards Pitch Data”. The Baseball Cube. 2016年5月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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