グレートベースン国立公園

アメリカの国立公園


グレートベースン国立公園(グレートベースンこくりつこうえん、Great Basin National Park) は、1986年に設立された米国の国立公園で、ユタ州との州境近く、ネバダ州の東中央部に位置する。公園の名は、「大いなる盆地」を意味するグレートベースン、すなわちシエラネバダ山脈ロッキー山脈の間の乾燥した山がちの地域に由来する。公園の土地の面積は312.3 km² (120.6 平方マイル) である。公園は、ラスベガスの北、およそ466.7 km (290マイル)に位置し、ラスベガスの中心街から車で約5時間 (約474.8 km、295マイル)かかる。

グレートベースン国立公園
グレートベースン国立公園
グレートベースン国立公園の位置を示した地図
グレートベースン国立公園の位置を示した地図
地域 アメリカ合衆国ネバダ州
最寄り ホワイトパイン郡
座標 北緯39度0分20.92秒 西経114度13分10.88秒 / 北緯39.0058111度 西経114.2196889度 / 39.0058111; -114.2196889座標: 北緯39度0分20.92秒 西経114度13分10.88秒 / 北緯39.0058111度 西経114.2196889度 / 39.0058111; -114.2196889
面積 312.3 km²
創立日 1986年10月27日
訪問者数 144,875人[1](2021年)
運営組織 アメリカ合衆国国立公園局

寿命5000年弱のものが確認されており、単一個体としては世界最長寿の生き物と言われる五葉松の一種(和名未定、英名:Greatbasin bristlecone pine、学名Pinus longaeva)の森と、ネバダ州第2の高峰で高さ3,981.6m (13,063フィート)のホイーラー・ピーク (Wheeler Peak)の麓のリーマン洞窟 (w:Lehman Caves)で有名である。洞窟は元々1922年1月24日に 「リーマン洞窟国定史跡」として保護され、後にはるかに大きな国立公園に組み入れられた。公園内には多くの開発されたキャンプ場だけでなく、素晴らしい未開地でのキャンプの機会がある。

気候

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公園は乾燥した地域にあり、年間降水量は300mm程度と少ない。降水量のほとんどは、雪あるいは夏の雷雨によるものである。冬は涼しく、夏は温暖ないし暑い。天気は急に変化する。リーマン洞窟は年中 10℃(50°F) 近辺、湿度90%で安定しており、上着と適切なウォーキング・シューズが望ましい。

グレートベースン国立公園 - リーマン洞窟観光案内所 (標高 6,840ft)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °F°C 67
(19)
66
(19)
74
(23)
81
(27)
91
(33)
97
(36)
100
(38)
96
(36)
93
(34)
83
(28)
77
(25)
67
(19)
100
(38)
平均最高気温 °F°C 40.5
(4.7)
42.8
(6)
48.7
(9.3)
56.7
(13.7)
66.5
(19.2)
77.4
(25.2)
85.7
(29.8)
83.3
(28.5)
74.5
(23.6)
61.7
(16.5)
48.4
(9.1)
41.1
(5.1)
60.6
(15.9)
平均最低気温 °F°C 18.9
(−7.3)
21.2
(−6)
25.5
(−3.6)
31.5
(−0.3)
40.0
(4.4)
49.0
(9.4)
57.4
(14.1)
55.8
(13.2)
47.0
(8.3)
37.1
(2.8)
25.9
(−3.4)
19.6
(−6.9)
35.7
(2.1)
最低気温記録 °F°C −20
(−29)
−15
(−26)
−2
(−19)
0
(−18)
6
(−14)
14
(−10)
32
(0)
32
(0)
10
(−12)
6
(−14)
−12
(−24)
−19
(−28)
−20
(−29)
降水量 inch (mm) 1.05
(26.7)
1.18
(30)
1.37
(34.8)
1.21
(30.7)
1.24
(31.5)
0.87
(22.1)
0.97
(24.6)
1.18
(30)
1.08
(27.4)
1.24
(31.5)
0.97
(24.6)
0.96
(24.4)
13.33
(338.6)
降雪量 inch (cm) 12.8
(32.5)
13.8
(35.1)
13.2
(33.5)
7.1
(18)
2.1
(5.3)
0.2
(0.5)
0
(0)
0
(0)
0.2
(0.5)
3.7
(9.4)
8.7
(22.1)
10.7
(27.2)
72.6
(184.4)
[要出典]

見どころ

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地形

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グレートベースンは、ハイキングで探検するのが最も良い。公園には、長さ482.8m(0.3 マイル)から21.1km(13.1マイル)の12本の山道がある。山道は、2,080.3m(6,825フィート)にある短い自然の山道(マウンテン・ヴュー・ネイチャートレイル(Mountain View Nature Trail))から、3,096.8m(10,160フィート)から始まるホイーラー・サミット・トレイルまで様々なものがある。ホイーラー・サミット・トレイルは、非常な難路で、高度のため、準備のないまたは経験不足のハイカーにとっては非常に危険である。奥地のルートは、公園のもっと離れた南部のいたるところで、時折整備されている。多くの山道の起点には、原始的なショショーニ (w:Shoshone) キャンプ場で終わる未舗装の道路を通って行くことができる。

動植物

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植物

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11種類の針葉樹高木を含む800種類程度が確認されている。標高の低い乾燥した場所ではビャクシン属(juniper)と一葉の変わったマツ属の一種(Pinus monophylla)が優先する針葉樹林を形成する。標高が上がるとモミ属(fir)、トウヒ属(spruce)などが混じり始め、マツ属の中でも世界最大級と言われるポンデローサマツ(Pinus ponderosa)や広葉樹のヤマナラシ類も姿を見せる[2]

現在知られている中で世界最長寿の樹木、生き物である五葉松の一種(Pinus longaeva)はこれらのさらに高所、森林限界付近の岩がむき出しの場所に生息する。1964年に伐採された個体の年輪を数えたところ4800を超えていた。この個体はプロメテウス(Prometheus)と名付けられ、現在も切り株が残っている。草本ではキク科や高塩分に耐えるものが見られる。

動物

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げっ歯類やウサギ、キットギツネ、大型草食獣としてプロングホーンミュールジカなどが見られる。肉食獣として代表的なのはコヨーテだが、場所によってはピューマボブキャットなどのネコ科肉食獣も生息している。

サケ科のOncorhynchus clarki utahベニザケヒメマスと同属)という魚はここにしかいない亜種である。

ビジター・センター

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グレートベースン・ビジター・センターは、ベーカー (Baker)の町のネバダ州道487号線 (w:Nevada State Route 487)沿いにあり、毎日、太平洋標準時刻で8:00から4:30まで開いており、夏は営業時間を延長する。リーマン洞窟ビジター・センターは、ネバダ州道488号線 (w:Nevada State Route 488)沿いにあり、毎日太平洋標準時刻で8:00から4:30まで開いており、夏は営業時間を延長する。同センターは、ネバダ州ベーカーから 8.9km (5.5マイル)、 公園の境界線から 0.8km (0.5マイル) 内側にある。いずれも、感謝祭、クリスマス、元旦は休館となる。グレートベースン国立公園には、通常は毎年79,000人から89,000人が訪れる(2006年は78,524人)。公園は、およそ190万ドルの予算で運営されている。

 
ホイーラー・ピーク

脚注

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関連項目

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外部リンク

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