キク科

被子植物の分類のひとつ

キク科(キクか、学名Asteraceae保留名Compositae)は、被子植物真正双子葉類に属する1分類群である。最も進化し、最も分化している植物とされている。[要出典]

キク科
ユリオプスデージー Euryops pectinatus
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : キキョウ類 Campanulids
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科
イワニガナ(ジシバリ)
クリサンセマム(青はネモフィラ

特徴 編集

草本(そうほん)または木本(もくほん)。

キクタンポポのように小さな小花)がたくさん集まり、さらにそれが一個の花に見える点が形態上の主な特徴である。このような花の形状を頭状花序(とうじょうかじょ、略して頭花)という。また、その基部の、ガク(萼)のように見える部分を総苞片(そうほうへん)と称す。頭状花序(頭花)をつくる小花には、筒状花(管状花)と舌状花の二種類がある。ハハコグサは前者のみで花ができており、タンポポは後者のみで構成される。ヒマワリの花では、周囲を舌状花、中央を筒状花が占める。普通、花が筒状花のみまたは周囲に舌状花を持つキク亜科と、舌状花のみからなり茎葉に乳液を含むタンポポ亜科とに分類される。キク亜科をさらに数亜科に分けることもある。

世界ではおよそ9502万、日本では約70属360種のキク科植物が知られており、地球上のほとんどの地域で生育可能である。またそのため、キク科には多くの栽培植物帰化植物が存在している。

キク科の植物に抗変異原性があるものが多い[1][2]

分類 編集

古典的には、キク亜科 Asteroideae syn. Carduoideae とタンポポ亜科 Cichorioideae に分けられていたが、後者は側系統であり、いくつかの亜科に分割された。

 
オステオスペルマム

12の亜科に分類される。ただしそのうち4亜科が、99%の種を含む。原始的なものから順に、以下のとおり。

ムティシア亜科 編集

1連のみ。

アザミ亜科 編集

3連からなる。

タンポポ亜科 編集

9連と連未定の3属からなる。

キク亜科 編集

21連からなる。

主な属のアルファベット順 編集

A 編集

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脚注 編集

  1. ^ 上田成子, 桑原祥浩, 平位信子 ほか、野菜類およびキノコ類の抗変異原性について」 『日本食品工業学会誌』 1991年 38巻 6号 p.507-514, doi:10.3136/nskkk1962.38.507
  2. ^ KADA, T., MORITA, K. and INOUE, T.: Mutation Res., 53, 351 (1978)., doi:10.1016/0165-1161(78)90008-0

関連項目 編集


外部リンク 編集