エブリワン (コンビニエンスストア)

ココストアウエストから転送)

エブリワンevery one)は、熊本県鹿児島県を中心に九州7県で店舗を展開していた日本のコンビニエンスストアチェーン。かつて当チェーンの運営などを行っていた株式会社ココストアが株式会社ファミリーマートに買収された後、2016年8月までに大半の店舗がファミリーマートブランドに業態転換した(詳細は後節)。

エブリワンの店舗(垂水店、鹿児島県垂水市)
2018年4月現在閉店済み、現在はコインランドリー店が営業している

概要 編集

運営法人は株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズが社名変更を経て株式会社エブリワン株式会社ココストアウエストとなった後、吸収合併により2015年9月より株式会社ココストア、同年12月より株式会社ファミリーマートココストア事業・統合本部(旧・株式会社ココストアウエスト→株式会社ココストア)が運営を行っていた。なお旧ココストアウエストは「エブリワン」の他に、九州7県と沖縄県にコンビニエンスストアチェーン「ココストア」を展開、さらに沖縄県には「ホットスパー」も展開していた。

ブランド消滅 編集

2015年12月以降、順次「ファミリーマート」へのブランド転換を行い、かつ宮崎・鹿児島両県に所在する店舗については南九州ファミリーマートに、沖縄県の店舗は沖縄ファミリーマートにそれぞれ経営移譲され、これらに伴う業態転換は2016年8月までに完了した。また残存店舗の殆どについても同年12月にミツウロコグループホールディングス傘下のココストアリテールに経営譲渡され[1][注 1]、同年末までに「RICストア」へと屋号変更(同年8月末より順次)する予定となっている[4](品揃えやサービスについては屋号変更以降もその多くが継承される見込み、後節参照)。

沿革 編集

  • 1994年(平成6年)11月 - 1号店エブリワン須屋店(現:合志市、旧菊池郡西合志町)をオープン。
  • 2003年(平成15年)
    • 「エブリワンマート・タブリエ」1号店である御領店(熊本市)をオープン。
    • 2月 - 九州地域スパー本部株式会社を合併。
  • 2004年(平成16年)5月 - ホットスパー沖縄与儀店をオープンさせ、沖縄県進出を果たす。
  • 2008年(平成20年)3月9日 - 「エブリワンマート・タブリエ」御領店閉店。
  • 2016年(平成28年) - 全店がファミリーマートあるいはRICストアに転換し、「エブリワン」ブランドは消滅。

店舗の特徴 編集

店舗内に厨房・パン焼き釜を持ち、弁当パンを店内で作っていた。焼きたて・出来たてを味わってもらうというコンセプトに沿い、店内生産のパンや弁当は常に新しいものが手前にくる(後入れ先出し)ようになっている。

ポーク(ポークランチョンミートSPAM)関連商品(おにぎり・弁当)や泡盛サーターアンダーギーなど、沖縄関連商品が多い。また定期的に沖縄フェアが行われる。

なお2016年内に「エブリワン」ブランドは消滅する見込みであるが、「RICストア」へ屋号変更する店舗についてはこれまでと同様の品揃えやサービスを提供する方針である[4]

ATMサービス 編集

エブリワンに設置されていたATMは以下の通り。

  • イーネット - 熊本県・福岡県・長崎県・大分県の下記の店舗に設置されていた。
    • 熊本県(肥後銀行または熊本銀行が管理)- エブリワン流通団地組合売店・エブリワン八代千反町店・ハローエブリワン浜線バイパス店・エブリワン飛田バイパス店・エブリワン黒石原店・エブリワン免田店・エブリワン牛深店・エブリワン三角町店・エブリワン銭塘店・エブリワン八代古閑中町店
  • 鹿児島銀行 - 鹿児島県(種子島・奄美大島・徳之島)の下記の店舗に設置されていた。
    • 鹿児島県 - エブリワン名瀬港町店・エブリワン名瀬大熊店・エブリワン南種子店・エブリワン伊仙店

ココストアウエスト 編集

株式会社ココストアウエスト
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 862-0967
熊本県熊本市南区流通団地2丁目11番地
設立 1994年(平成6年)10月13日
業種 小売業
事業内容 コンビニエンスストアの運営、展開
代表者 桐戸通雄(代表取締役社長)
資本金 500万円
売上高 約510億円(2011年5月)
従業員数 170名
決算期 毎年5月
主要株主 株式会社ココストア
テンプレートを表示

株式会社ココストアウエストは、コンビニエンスストアエブリワンを運営していた企業である。創業時の社名は株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズで、株式会社エブリワンを名乗っていた時期もある。

法人沿革 編集

  • 1994年(平成6年)10月13日 - 九州最大手スーパー「寿屋」により株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズ設立。
  • 1999年(平成11年)9月 - 九州コンビニエンスシステムズ株式会社と業務提携。
  • 2001年(平成13年)
    • 6月 - ココストアを運営していた株式会社ココストアへ株式譲渡。ラララグループ寿屋グループ)には加盟継続。
    • 7月 - 社名を株式会社エブリワンへ変更。
  • 2002年(平成14年) - 寿屋の倒産によりラララグループが解体し、離脱。
  • 2004年(平成16年)
    • 株式会社ホットスパーコンビニエンスネットワークスと沖縄地区エリアフランチャイズ契約を結ぶ。ただし沖縄県内の既存店は、引き続きホットスパーコンビニエンスネットワークスが運営。
  • 2005年(平成17年)3月 - 株式会社ココストアと九州地区エリアフランチャイズ契約を結び、九州のココストア既存店を引き継ぐ。さらに同年6月までに九州地区のスパー店舗を全てココストアへ転換(83店舗)。
  • 2008年(平成20年)4月 - 沖縄地区フランチャイズ契約先の株式会社ホットスパーコンビニエンスネットワークスが、ホットスパー全店舗をココストアへ転換。株式会社エブリワンも、ホットスパー全店舗をココストアへ転換した。
  • 2009年(平成21年)9月 - 社名を株式会社ココストアウエストへ変更。
  • 2015年(平成27年)
    • 9月1日 - 株式会社ココストア吸収合併され同社九州支店となった。
    • 12月1日 - 株式会社ココストアが株式会社ファミリーマートに吸収合併された。エブリワンについても順次「ファミリーマート」ブランドへの業態転換を行う。なお宮崎・鹿児島両県の店舗は前述の通り南九州ファミリーマートに、沖縄県の店舗は沖縄ファミリーマートにそれぞれ経営移譲。

関連項目 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 譲渡時期については当初、2016年10月とされていたが延期となった[2][3]

出典 編集

  1. ^ 株式会社ココストアリテールと株式会社ファミリーマートの吸収分割契約締結に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社ミツウロコグループホールディングス、2016年10月31日http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=14123272016年11月11日閲覧 
  2. ^ 株式会社ココストアリテールと株式会社ファミリーマートの吸収分割契約締結に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社ミツウロコグループホールディングス、2016年8月25日http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=13974412016年11月11日閲覧 
  3. ^ ファミリーマート/ココストアリテールとの吸収分割契約を合意解除(流通ニュース 2016年9月28日)
  4. ^ a b エブリワン・ココストア九州、2016年末までに「RICストア」に改称-人気のベーカリーも存続”. 都市商業研究所 (2016年8月27日). 2016年9月19日閲覧。

外部リンク 編集

エブリワン公式サイト - ココストア運営時のサイト。2015年10月時点でのインターネットアーカイブ

株式会社エブリワン公式サイト - 九州コンビニエンスシステムズ提携時のサイト。2004年12月時点でのインターネットアーカイブ。