スコット・ファーディー

スコット・ファーディーScott Fardy1984年7月5日 - )は、オーストラリアシドニー出身[1] の元ラグビー選手。現在ジャパンラグビーリーグワンNECグリーンロケッツ東葛のコーチを務めている。ポジションはロック。かつてはフランカーをやっていた。

スコット ファーディー
生年月日 (1984-07-05) 1984年7月5日(40歳)
出身地 オーストラリアの旗 オーストラリア
ニューサウスウェールズ州シドニー
身長 1.98 m (6 ft 6 in)
体重 116 kg (18 st 4 lb)
学校 バーレンジョイ高校
ラグビーユニオンでの経歴
ポジション ロックフランカー
シニア経歴
チーム 出場 (得点)
2009-2011
2017-2021
釜石シーウェイブスRFC
レンスター
29
78
(75)
(50)
更新日:  2021年4月23日
スーパーラグビー
チーム 出場 (得点)
2008
2012-2017
フォース
ブランビーズ
0
97
(0)
(45)
代表
チーム 出場 (得点)
2013-2021  オーストラリア 39 (0)
更新日:  2021年1月21日
コーチ歴
チーム
NEC東葛

略歴

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バーレンジョイ高校卒業後、2008年スーパーラグビーフォース豪州パース)に加入。1シーズンプレーした。

2009年平成21年)、トップイーストリーグ1部の釜石シーウェイブス岩手県釜石市)に加入[2]。同年9月13日に行われた同リーグ第1節のセコムラガッツ戦に先発出場し、日本での公式戦初出場を果たした[3]。同リーグでは3シーズンプレーした。

2012年、スーパーラグビーのブランビーズ(豪州キャンベラ)に加入。

2013年オーストラリア代表(愛称:ワラビーズ)に初選出された[4]

2015年ラグビーワールドカップ2015のオーストラリア代表に選出された[5]

2017年プロ14に所属するアイルランドレンスター・ラグビーに移籍、2017-18年シーズンの同クラブの2冠(プロ14とヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ)に貢献した。

2021年、今シーズン限りで現役引退を発表[6]。同年6月、NECグリーンロケッツ東葛のコーチに就任[7]

人物・エピソード

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2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)において、所属する釜石シーウェイブスの本拠地・釜石市が壊滅的被害を受けた。東京電力福島第一原子力発電所事故[注 1] の発生を受け、3月16日にはアメリカ合衆国政府が同原発から半径50マイル(約80km)の範囲からの退避を勧告し[8][9]、オーストラリアも同様の勧告をした[10]。またオーストラリアは、岩手県を含む被災地等[注 2] への旅行自粛を促し[11]、さらに東京および以北にいる自国民に退避の検討を呼びかけた[12]プロ野球Jリーグなどに所属する外国人選手が一時帰国する中、オーストラリア大使館員が避難するかどうか訊きにわざわざ同市まで来たが、同チームに所属するピタ・アラティニニュージーランド出身)らと共に日本に残ると決め、同市等でのボランティア活動などを積極的におこなった[13][14][15]

こうした貢献が評価され、2022年8月10日、同年度の外務大臣表彰を受けた。[16]

脚注

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注釈

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  1. ^ 福島第一原子力発電所と釜石市役所との間の直線距離は約220kmであり、同原発と東京都庁と間のそれとほぼ同じ。
  2. ^ 該当するは、岩手県・宮城県福島県茨城県栃木県

出典

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  1. ^ Scott Fardy Alchetron(Alchetron)
  2. ^ 2009年度選手名鑑(釜石シーウェイブス)
  3. ^ ジャパンラグビートップイーストリーグ 第1節関東ラグビーフットボール協会
  4. ^ ファーディ選手がオールブラックス戦先発に!
  5. ^ <RWC2015> "被災地代表" スコットファーディー選手、ワールドカップイングランド大会へ挑む!
  6. ^ 東日本大震災時に釜石に残り復興支援 ラグビー元豪代表ファーディーが現役引退を発表
  7. ^ 旧NECグリーンロケッツ、2021年度 新体制及び新加入選手のお知らせ . ジャパンラグビートップリーグ公式サイト(2021年7月19日). 2021年8月9日閲覧。
  8. ^ 米政府、自国民に原発半径80キロ圏内からの退避勧告ロイター 2011年3月17日)
  9. ^ 特集 福島原発事故をめぐる動向 【アメリカ】 福島原発事故を巡る公聴会 (PDF)国立国会図書館調査及び立法考査局「外国の立法」 2011年5月)
  10. ^ 外国なぜ続々避難? 福島3号機は猛毒プルサーマル(J-CAST 2011年3月18日)
  11. ^ Safety Information of Japan Update As of 26 April 2011 (PDF)厚生労働省
  12. ^ 東北地方太平洋沖地震について(その 11) (PDF)東京海上日動リスクコンサルティング 2011年3月27日)
  13. ^ 「仲間のために」釜石に残った外国人ラガーメン2人 豪大使館が称賛産経新聞 2011年5月17日)
  14. ^ 釜石で被災した豪代表ファーディー、人生を変えた体験を語るフランス通信社 2015年10月14日)
  15. ^ 特集 震災復興 被災地で活躍する外国人(仮訳)政府広報Highlighting JAPAN」May 2011
  16. ^ 令和4年度外務大臣表彰

関連項目

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外部リンク

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