ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリア語: David di Donatello)は、イタリア映画アカデミー(L'Accademia del Cinema Italiano)が毎年主催する、イタリア映画における最高の名誉とされる賞である。受賞者にはドナテッロ作のダヴィデ像のレプリカが贈呈される。
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 David di Donatello | |
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ダヴィッド像(2014年) | |
開催日 | 1955年 |
国 | イタリア |
主催 | イタリア映画アカデミー |
初回 | 1956年 |
公式サイト | www |
沿革
編集1950年代半ばにローマで創設されたシネフィルのサークルであるオープン・ゲート・クラブ(Opne Gate Club)および国際映画クラブ(Club Internazionale del Cinema)に由来する。設立当初のシンボルはダヴィッド像ではなく、開いた門を象ったものであった[1]。
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞としての授賞式は1956年から行われており、2006年には創設50周年を記念して8名に特別賞が授与された[2]。
部門
編集現在の部門
編集- 作品賞(1970年-)
- 監督賞(1956年-)
- 新人監督賞(1982年-)
- オリジナル脚本賞(2017年-)
- 脚色賞(2017年-)
- プロデューサー賞(1956年-)
- 主演男優賞(1956年-)
- 主演女優賞(1956年-)
- 助演男優賞(1981年-)
- 助演女優賞(1981年-)
- 撮影賞(2015年-)
- 作曲賞(1975年-)
- オリジナル歌曲賞(1986年、1989 - 1990年、2005年-)
- 美術賞(1981年-)
- 衣装賞(1981年-)
- メイクアップ賞(2008年-)
- ヘアスタイリスト賞(2008年-)
- 編集賞(1981年-)
- 音響賞(2017年-)
- 特殊視覚効果賞(2004年-)
- ドキュメンタリー賞(2004年-)
- 短編映画賞(1997年-)
- ヤング・ダヴィッド賞(2004年-)
- 外国映画賞(1959年-)
- ダヴィッド特別賞
- 生涯貢献賞
- 観客賞(2019年-)
廃止された部門
編集- EU映画賞(2004年 - 2018年)
- 録音賞(1988年 - 2016年)
- 脚本賞(1975年 - 2016年)
- 撮影監督賞(1981年 - 2014年)
- 外国人監督賞(1966年 - 1990年)
- 外国人プロデューサー賞(1956年 - 1990年)
- 外国人男優賞(1957年 - 1996年)
- 外国人女優賞(1957年 - 1996年)
- 外国脚本賞(1979年 - 1980年)
- 外国サウンドトラック賞(1979年 - 1980年)
- 新人男優賞(1982年 - 1983年)
- 新人女優賞(1982年 - 1983年)
- ゴールデン・プレート(1956年 - 2001年)
- ヨーロッパ賞(1973年 - 1983年)
- フランコ・クリスタルディ賞(1992年 - 1993年)
- ルキノ・ヴィスコンティ賞(1976年 - 1995年)
- ルネ・クレール賞(1982年 - 1987年)
- 学生賞(1997年 - 2003年)
- アリタリア航空賞(1984年 - 1991年)
授賞式
編集回数 | 開催年月日 | 会場 | 司会者 | 放送チャンネル |
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第1回 | 1956年7月5日 | チネマ・フィアンマ(ローマ) | ||
第2回 | 1957年8月3日 | ギリシア劇場(タオルミーナ) | ||
第3回 | 1958年7月29日 | |||
第4回 | 1959年7月26日 | |||
第5回 | 1960年7月31日 | |||
第6回 | 1961年7月30日 | |||
第7回 | 1962年7月29日 | レナート・ラシェル(Renato Rascel) | ||
第8回 | 1963年7月28日 | Programma Nazionale | ||
第9回 | 1964年7月26日 | レッロ・ベルサーニ(Lello Bersani)
アンナ・マリア・ガンビネーリ(Anna Maria Gambineri) | ||
第10回 | 1965年7月31日 | |||
第11回 | 1966年8月6日 | |||
第12回 | 1967年7月29日 | |||
第13回 | 1968年8月3日 | Secondo Programma | ||
第14回 | 1969年8月2日 | Programma Nazionale | ||
第15回 | 1970年8月1日 | |||
第16回 | 1971年6月29日 | カラカラ浴場(ローマ) | Programma Nazionale | |
第17回 | 1972年7月22日 | ギリシア劇場(タオルミーナ) | ||
第18回 | 1973年7月21日 | |||
第19回 | 1974年7月20日 | Secondo Programma | ||
第20回 | 1975年7月19日 | |||
第21回 | 1976年7月24日 | Rete 1 | ||
第22回 | 1977年7月23日 | |||
第23回 | 1978年7月1日 | ミケランジェロ広場(フィレンツェ) | ||
第24回 | 1979年10月20日 | ローマ歌劇場(ローマ) | パオロ・グラッシ(Paolo Grassi)
クラウディオ・G・ファーヴァ(Claudio G. Fava) |
Rete 1 |
第25回 | 1980年7月26日 | ギリシア劇場(タオルミーナ) | Rete 2 | |
第26回 | 1981年9月26日 | ローマ歌劇場(ローマ) | ||
第27回 | 1982年6月19日 | アルジェンティーナ劇場(ローマ) | ||
第28回 | 1983年7月2日 | チルコ・マッシモ(ローマ) | Rete 2 | |
第29回 | 1984年6月16日 | ローマ歌劇場(ローマ) | レッロ・ベルサーニ | Rai Uno |
第30回 | 1985年5月24日 | カンピドリオ(ローマ) | ||
第31回 | 1986年6月20日 | ロザンナ・ヴァウデッティ(Rosanna Vaudetti) | Rai Uno | |
第32回 | 1987年4月29日 | |||
第33回 | 1988年6月3日 | ヴィッラ・マダーマ(ローマ) | ロザンナ・ヴァウデッティ | Rai Uno |
第34回 | 1989年6月3日 | ヴィットリエ劇場(ローマ) | ガブリエッラ・カルルッチ(Gabriella Carlucci)
エンリコ・モンテザーノ(Enrico Montesano) | |
第35回 | 1990年6月2日 | ガブリエッラ・カルルッチ | ||
第36回 | 1991年6月2日 | チネチッタ(ローマ) | シモーナ・マルキーニ(Simona Marchini) | |
第37回 | 1992年6月6日 | カンピドリオ(ローマ) | ロザンナ・ヴァウデッティ | |
第38回 | 1993年6月2日 | ロザンナ・ヴァウデッティ
マッシモ・ヴェルトミュラー(Massimo Wertmüller) エレナ・ソフィア・リッチ(Elena Sofia Ricci) | ||
第39回 | 1994年6月18日 | ロザンナ・ヴァウデッティ
アントネッラ・ポンツィアーニ(Antonella Ponziani) | ||
第40回 | 1995年6月3日 | ヴィンチェンツォ・モッリカ(Vincenzo Mollica) | ||
第41回 | 1996年6月8日 | エリゼオ劇場(ローマ) | アマンダ・サンドレッリ(Amanda Sandrelli)
マッシミリアーノ・パーニ(Massimiliano Pani) |
TELE+1 |
第42回 | 1997年4月20日 | ヴィットリエ劇場(ローマ) | ミリー・カルルッチ(Milly Carlucci) | Rai Uno |
第43回 | 1998年7月5日 | |||
第44回 | 1999年6月16日 | チネチッタ(ローマ) | カルロ・コンティ(Carlo Conti) | |
第45回 | 2000年4月19日 | |||
第46回 | 2001年4月10日 | フォーロ・イタリコRaiオーディトリウム(ローマ) | ピエロ・チャンブレッティ(Piero Chiambretti) | Rai Due |
第47回 | 2002年4月10日 | チネチッタ(ローマ) | ミリー・カルルッチ、セルジオ・カステッリット | Rai Uno |
第48回 | 2003年4月9日 | パルコ・デッラ・ムジカ音楽堂(ローマ) | ロレッラ・クッカリーニ(Lorella Cuccarini)
マッシモ・ギーニ(Massimo Ghini) |
Rai Due |
第49回 | 2004年4月14日 | ピッポ・バウド(Pippo Baudo)
セレーナ・アウティエーリ(Serena Autieri) |
Rai Uno | |
第50回 | 2005年4月29日 | コンチリアツィオーネ・オーディトリウム(ローマ) | マイク・ブォンジョルノ(Mike Bongiorno)
ルイーザ・コルナ(Luisa Corna) |
Rai Uno |
第51回 | 2006年4月21日 | ヴェロニカ・ピヴェッティ(Veronica Pivetti)
ファビオ・ヴォーロ(Fabio Volo) |
RaiSat Cinema World | |
第52回 | 2007年6月14日 | グラン・テアトロ(ローマ) | トゥッリオ・ソレンギ(Tullio Solenghi) | Rai Due |
第53回 | 2008年4月18日 | サンタ・チェチーリア音楽堂(ローマ) | ||
第54回 | 2009年5月8日 | パオロ・コンティチーニ(Paolo Conticini) | Rai Uno、RaiSat Cinema | |
第55回 | 2010年5月7日 | コンチリアツィオーネ・オーディトリウム(ローマ) | トゥッリオ・ソレンギ | |
第56回 | 2011年5月6日 | Rai 1、Rai Movie | ||
第57回 | 2012年5月4日 | |||
第58回 | 2013年6月14日 | ノメンターノDEARスタジオ(ローマ) | リッロ&グレッグ(Lillo & Greg) | Rai 1 |
第59回 | 2014年6月10日 | パオロ・ルッフィーニ(Paolo Ruffini)
アンナ・フォリエッタ(Anna Foglietta) |
Rai Movie (2日目の時差放送はRai 1) | |
第60回 | 2015年6月12日 | オリンピコ劇場(ローマ) | トゥッリオ・ソレンギ | |
第61回 | 2016年4月18日 | デ・パオリス・スタジオ(ローマ) | アレッサンドロ・カテラン(Alessandro Cattelan) | Sky Cinema、Sky Uno、TV8、Sky TG24 |
第62回 | 2017年3月27日 | |||
第63回 | 2018年3月21日 | カルロ・コンティ | Rai 1、Rai Movie | |
第64回 | 2019年3月27日 | |||
第65回 | 2020年5月8日 | テウラーダ通りCPTR Raiスタジオ(ローマ) | ||
第66回 | 2021年5月11日 | ファブリツィオ・フリッツィ・テレビスタジオ(ローマ)、ローマ歌劇場(ローマ) | Rai 1 | |
第67回 | 2022年5月3日 | チネチッタ(ローマ) | カルロ・コンティ
ドルシッラ・フォーエル(Drusilla Foer) | |
第68回 | 2023年5月10日 | チネチッタ(ローマ) | カルロ・コンティ
マティルデ・ジョーリ(Matilde Gioli) |
Rai 1 |
脚注
編集- ^ “Accademia del Cinema Italiano - Premi David di Donatello”. www.daviddidonatello.it. 2019年3月4日閲覧。
- ^ ジーナ・ロロブリジーダ(女優)、ピエロ・トージ(衣装デザイナー)、ジュゼッペ・ロトゥンノ(撮影監督)、エンニオ・モリコーネ(作曲家)、ディノ・デ・ラウレンティス(プロデューサー)、フランチェスコ・ロージ(監督)、スーゾ・チェッキ・ダミーコ(脚本家)、マリオ・ガルブーリア(美術監督)の8名。
外部リンク
編集- 公式サイト(イタリア語)