ティム・ウォルツ
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ティモシー・ジェームズ・ウォルツ(Timothy James Walz, 1964年4月6日 - )は、アメリカ合衆国の政治家、元陸軍軍人。第41代ミネソタ州知事。民主党傘下のミネソタ民主農民労働党所属。
ティム・ウォルツ Tim Walz | |
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2024年撮影 | |
生年月日 | 1964年4月6日(60歳) |
出生地 | アメリカ合衆国 ネブラスカ州ウェストポイント |
出身校 |
シャドロン州立大学 ミネソタ州立大学マンケート校 |
所属政党 | ミネソタ民主農民労働党 |
配偶者 | グウェン・ウィップル(1994年 - ) |
子女 | 2人 |
在任期間 | 2019年1月7日 - |
副知事 | ペギー・フラナガン |
選挙区 | ミネソタ州第1区 |
当選回数 | 6回 |
在任期間 | 2007年1月3日 - 2019年1月3日 |
アメリカ合衆国下院議員(6期)、アメリカ合衆国下院退役軍人問題委員長などを歴任した。
経歴
編集生い立ち
編集ネブラスカ州ウェストポイントに専業主婦の母ダーリーン・ウォルツ(旧姓:レイマン)と公立学校の管理人ジェームズ・ウォルツの息子として生まれ[1][2]、ネブラスカ州北西部の田舎町ドーズ群シャドロンで育つ。生徒数25人のビュート高校を卒業したのち[3]、1989年にシャドロン州立大学で社会科学教育の理学士号を取得する。
大学卒業後、サウスダコタ州パインリッジ・インディアン居留地で教師としてのキャリアをスタートし、その後はNGOのボランティアとして中国でも教職に就く[4]。
陸軍軍人
編集1981年、アメリカ陸軍州兵に入隊する[5]。アーカンソー州、テキサス州、北極圏、ミネソタ州ニューアルムなどに配属され、重砲兵部隊に所属した。部隊では洪水や竜巻への災害対応に携わり、海外にも何か月も派遣されたが、戦闘には参加しなかった[5]。1989年にはネブラスカ州から年間最優秀市民兵士の称号を贈られた。
24年に及ぶ軍歴の終わりには上級曹長相当の階級に達したが、陸軍曹長アカデミーの課程を修了していなかったため、2005年に曹長として退職した。
陸軍退職後はマンケート・ウェスト高校の地理教員として教職に復帰した。高校のフットボールチームではコーチを務め、1999年にチームを初の州選手権大会に導いている[6]。また、妻のグウェンとともに教育関連会社を経営し、高校3年生と4年生を中国への夏季教育旅行に同行させた。
2001年、ミネソタ州立大学マンケート校で教育リーダーシップの理学修士号を取得する[7]。
連邦下院議員
編集2006年、アメリカ合衆国下院議員選挙にミネソタ州第1区から立候補することを表明した[8]。9月12日の民主党予備選挙に対立候補は現れなかった。11月7日の本選では共和党現職のギル・グットクネクトを破り、2007年1月3日に下院議員に就任した。
2008年の選挙でも62%の得票率で再選を果たし、この選挙区で再選された史上2人目の非共和党議員となった。2010年にはミネソタ州議会下院議員のランディ・デマーを50%の得票率で破り、2012年・2014年・2016年の選挙でも再選を果たした[9]。
2017年1月3日、マーク・タカノの後任として下院退役軍人問題委員長に就任した。
ミネソタ州知事
編集2017年3月27日、民主党所属の現職知事マーク・デイトンが3期目の出馬を断念したことを受け、翌年のミネソタ州知事選挙に立候補することを表明した[10]。2018年11月6日、共和党候補のジェフ・ジョンソンを破り、第41代知事に選出された。
選挙運動中、ミネソタ州兵の士官2人がウォルツの陸軍階級詐称疑惑を告発したが[11]、州兵広報室は詐称の事実を否定した[12]。
ジョージ・フロイドの死をきっかけに2020年5月に発生したミネアポリス反人種差別デモをめぐっては、一部の参加者が暴徒化したため、非常事態宣言を発令して5月28日の深夜に州兵を出動させた。ミネソタ州議会上院多数党院内総務のポール・ガゼルカはウォルツの初動の遅れを批判し[13]、ミネソタ州議会上院運輸・司法・公安合同委員会もウォルツとミネアポリス市長ジェイコブ・フレイを非難する報告書を提出した[14]。これに対してウォルツは、州兵の出動が28日の深夜になったのはミネアポリス市からの出動要請を待っていたためだと釈明し、議会の報告書は共和党の政治的な思惑で作成されたものだと主張した[13]。
2021年10月19日、翌年の州知事選挙に再選を目指して立候補することを表明する[15]。2022年8月9日の民主党予備選挙で勝利を収め、11月8日の本選でも共和党候補のスコット・ジェンセンを52.3%対44.6%の得票率で破って再選を果たした。
政治的立場
編集大麻
編集2017年のミネソタ州知事選挙では娯楽用大麻の合法化を訴え[16]、「税収を生み出し、雇用を増やし、ミネソタ州の子どもたちを守り、大人が個人の自由に基づいて個人的な決定を下せるようにするべきだ」と主張した[17]。
2022年にミネソタ州大麻管理局の設立を提案し[18][19]、2023年5月30日には娯楽用大麻を合法化する法案に署名した。法案は同年8月1日に発効された[20]。
経済問題
編集2008年の世界金融危機においては金融機関救済のための財政支出に繰り返し反対し、不良資産買い取りプログラムの採決でも反対票を投じた[21]。法案可決後には「この法案は納税者に責任を転嫁するものだ」「この法案が平均的な住宅所有者を十分に助けず、ウォール街への十分な監視も果たさないことを残念に思う」との声明を発表した[22]。同様の理由から、同年12月には国内の大手自動車メーカーを救済するための財政支出法案に反対票を投じた[23]。
2009年6月、連邦政府に対して「ゼネラルモーターズとクライスラーグループLLCの一時的な所有権をできるだけ早く放棄する」よう求める超党派決議を提出し、政府はこれらの企業の経営に関与してはならないと主張した[24]。
教育
編集教員の能力給に反対する[25]。公立学校への財政支出の強化を訴え[26]、低所得世帯の学生を対象とする公立大学授業料無償化を支持している[27]。
2009年2月12日には「経済の強固な基盤を確保するために最も重要なことは、子どもたちに可能な限り最高の教育を提供することだ」と演説した[28]。これらの教育政策に対して、全米教育協会、全米大学女性協会、全米小学校長協会などの多くの利益団体から強い支持を得ている[29]。
銃規制
編集アメリカ合衆国下院議員時代は銃の権利を強く擁護し、全米ライフル協会(NRA)からもA評価を受けていた[30]。
2018年にマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校銃乱射事件が発生すると、『スター・トリビューン』の意見記事でNRAを非難し、過去にNRAの関連団体から受け取った選挙資金の全額に相当する1万8000ドルをイントレピッド戦没者基金に寄付すると発表した[31]。
2023年、銃保持者の身元調査とレッドフラッグ法を確立する公共安全法案に州知事として署名した[32]。
LGBTの権利
編集LGBTの権利への支持を訴え、2007年には国内最大のLGBT権利団体であるヒューマン・ライツ・キャンペーンから90%の評価を受けた[33]。
2009年、アメリカ軍の「ドント・アスク、ドント・テル」方針の廃止を主張し、マシュー・シェパード、ジェームズ・バード・ジュニア・ヘイトクライム防止法と性的指向雇用差別禁止法にも賛成票を投じた。2011年には結婚尊重法への支持を表明した[34]。
中絶の権利
編集人工妊娠中絶の権利を擁護し[35]、2008年にプランド・ペアレントフッドから100%の評価を得ている[33]。一方で、人工妊娠中絶に反対する全米生命権委員会からはゼロ評価を受けた[33] 。
2023年1月、人工妊娠中絶の権利をミネソタ州法に明記し、最高裁判所の判断にかかわらず権利が保護されることを保証する法案に署名した[36]。
私生活
編集1994年、グウェン・ウィップルと結婚した。ミネソタ州マンケートに20年近く住んでいたが、ミネソタ州知事に選出されてからは2人の子どもを連れてセントポールに引っ越した[38]。
弟のクレイグは2016年1月の嵐で倒木に当たって死亡した。クレイグの妻ジュリーと息子ジェイコブは重傷を負ったが一命を取り留めた[39]。
脚注
編集出典
編集- ^ “Butte girl is wed today in church rite”. Norfolk Daily News: pp. 4. (1955年8月9日) 2024年7月28日閲覧。
- ^ Tribune, J. Patrick Coolican Star. “Tim Walz's campaign for Minnesota governor aims to bridge the great divide”. Star Tribune. 2024年7月27日閲覧。
- ^ Bureau, Joseph Morton World-Herald (2018年11月7日). “Tim Walz, a Nebraska native, elected governor of Minnesota” (英語). Omaha World-Herald. 2024年7月28日閲覧。
- ^ “Tim Walz for US Congress”. 2006年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年1月8日閲覧。
- ^ a b Brian Bakst, 'Citizen soldier' Walz honed leadership in uniform Archived July 11, 2021, at the Wayback Machine., Minnesota Public Radio News (October 3, 2018).
- ^ “New Minnesota governor Tim Walz was a state champion football coach at Mankato (Minn.) West HS” (英語). USA TODAY High School Sports (2019年1月8日). 2024年7月27日閲覧。
- ^ “Tim Walz's Biography”. Vote Smart. 2022年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月26日閲覧。
- ^ Ed Felker. “Walz stays mum on choice for No. 2 House leader”. 2021年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月16日閲覧。
- ^ “Democrat Tim Walz re-elected to Congress in southern Minnesota, defeating GOP's Jim Hagedorn”. Star Tribune (2014年11月4日). 2014年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月8日閲覧。
- ^ Carlson, Heather J. (2017年3月27日). “Democrat Walz to run for governor”. Post-Bulletin. 2017年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月28日閲覧。
- ^ Behrends, Thomas. “The Truth About Tim Walz”. www.wctrib.com. 2019年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024-07-285閲覧。
- ^ Heusdens, Blair (2018年8月28日). “Answer Man: Is Walz's rank rank?”. www.postbulletin.com. 2018年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月28日閲覧。
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- ^ Sederstrom, Noel. “Walz family gathers at St. Mary's in Duluth as rescued teen faces multiple surgeries” (英語). オリジナルの2018年8月16日時点におけるアーカイブ。 2024年7月28日閲覧。