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ベレッタ ARX-160は、ピエトロ・ベレッタ社が製造したモジュラー式のアサルトライフルである。イタリア軍の「将来歩兵」(Soldato Futuro)計画の一環として開発されたARX-160は、商業用兵器システムとして「将来歩兵」計画群から独立し、2008年に公表された。完全な装備として低初速の40mm NATO弾を使用する単発式グレネードランチャーが付属しており、GLX-160と呼ばれている。これは小銃に懸吊できる他、別に設けられたストック機構を付け、独立した兵器になる。

ベレッタ ARX-160
Interpolitex 2013 (536-10).jpg
インターポリテックス2013で展示されたベレッタ ARX-160
種類 アサルトライフル
原開発国 イタリアの旗 イタリア
運用史
配備先 イタリア軍
関連戦争・紛争 アフガニスタン紛争 (2001年-)
開発史
開発期間 2008年
製造業者 ピエトロ・ベレッタ
派生型 ARX-160SF
ARX-160 PDW
ARX-100
諸元
重量 3.1kg(空虚重量、16インチ銃身モデル)
3.0kg(空虚重量、12インチ銃身モデル)
全長

12インチ銃身モデル
680-755mm(ストック展開時)
580mm(ストック折り畳み時)

16インチ銃身モデル
820-920mm(ストック展開時)
755mm(ストック折り畳み時)
銃身 12インチ(302mm)
16インチ(406mm)
全幅 80mm(ストック展開時)

弾丸 5.56x45mm NATO弾
5.45x39mm弾
6.8×43mm SPC
7.62x39mm弾[1]
作動方式 ガス圧利用(ショートストロークピストン式)、ロータリーボルト
発射速度 700発/分
装填方式 30発装弾、STANAG マガジン。100発装弾、C-Magドラム弾倉
照準 風向および仰角調整可能なフロントサイト
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設計編集

ARX-160は、以前に提示されたベレッタAR70/90ウェポンシステムのいくつかの要点から出発した。作動方式はショートストロークピストン式を採用している。コッキングハンドルはボルトキャリアと一体化しており、エジェクションポートを通して振りだし式に引き出すことで左右どちらからも操作が可能となっている。また、分解時には振りだしたコッキングハンドルが邪魔になるため銃内部に押し込む必要がある。外装にはポリマーが多用されているが標準のSTANAG マガジンは金属製である。開発時よりピカティニー・レールが取り入れられており、折り畳み式ストックは長さの調節が可能である。

軽量銃身はクロムの施条が切られ、ロンバルディア州ガルドーネ・ヴァル・トロンピアにあるベレッタ工場でハンマー鍛鋼工程により製造された。標準的な銃身長は410mm(16インチ)、特別な使用者のためには300mm(12インチ)とされた。16インチの重銃身に競技グレードの施条を切ったものは狙撃手用とされ、また、510mm(20インチ)の銃身が試験された。フラッシュハイダーには5個の放射状の切れ込みが設けられ、4個のより小さな切れ込みは連射時の銃口の跳ね上がりを制御する。NATOの普通弾および曳光弾を発射するため、銃身には1:7の率で螺旋が切られている。銃身はフリーフロートではないが、スライドレバーを引くことで容易に銃身を抜き出すことが可能となっている。再ゼロイン調整なしの銃身交換によっても、照準の結果は着弾点にほぼ変わりがない。M7 バヨネット用の着剣ラグは銃身の上方に配置されている[2]

ARX-160の作動機構はユニークであり、他の小銃の作動機構ではピストンが1インチ(25.4mm)の何分の1かを動く程度であるが、ARX-160では約2インチ(50.8mm)動く。ピストンはボルトキャリアーの後退行程のほぼ全てを作動しており(ロングストロークピストン式の作動原理そのもの)、結果として燃焼ガスが低いレベルの圧力となり、急激さが弱められ、ボルトキャリアーグループがより一定して運ばれる。ボルトキャリアーおよびオペレーティングロッドが銃身から遊離しているのは、銃身が非常に容易に取り外せるという理由からである[2]

ブルパップ式ではないアサルトライフルとしては珍しく排莢方向の変更が可能となっている。レシーバー後方には小さな穴が左右1つずつ設けられており、そのどちらかに弾丸の先端を押し込むことで薬莢が排出される方向が決定される。この構造のためにエキストラクターも同様に左右1つずつ設けられておりボルトにはエジェクターが備わっていない。エキストラクターの作動にはロアレシーバー後部の部品が関わっており、その部品の作用を受けるためエキストラクターはボルトより後方に長くなっている。またエジェクションポートは銃の両側面に開かれており、弾薬を銃身から45度の角度に向ける。

予備のアイアンサイトは標準装備され、銃の機関部と同様ポリマー製である。フロントサイトは風向と仰角を調整可能で、リアサイトは100m、200m、300m、400m、600mと距離に応じて5段階の調節が可能となっている。主に使用される光学サイトはスウェーデンの企業であるエイムポイント AB製のACIES(先進個人装備システム)で、エイムポイント CompM2の専用バージョンである。夜間暗視装置赤外線照準器、また、他の形式の付属品は将来歩兵計画によって装着可能とされている[2]

銃身、ボルト、下部機関部および弾倉を交換することにより、異なる口径のバージョンが計画された。現代の西側先進国でポピュラーな5.56mm NATO弾に加え、旧ソ連AK-47アサルトライフルで用いられる弾薬として知られる減装薬弾の7.62x39mm弾、さらには大口径弾と小口径弾の中間的な特徴を持ち両者の代替・統合を目指した新型の6.8×43mm SPCの構成が検討された。東側陣営版の小口径高速弾とも言える5.45x39mm弾も同様である。試作のヘビーバージョンではバトルライフルとして、いわゆるフルサイズ小銃弾である7.62x51mm NATO弾を装填した[2]

派生型、ARX-100編集

民生市場向け、特にアメリカ合衆国を意識して設計されたセミオートマチックの派生型で、ARX-100と分類された。ARX-160の操法上の特徴を残すが、安全装置を発射位置に置くには90度回転させる点が例外である[3]

海外からの興味編集

アメリカ陸軍M4カービンを代替するため、個人用カービンのコンペティションを実施し、ベレッタ ARX-160はフェイズIIの競争作となっていた[4]。競争に勝った兵器が選定を受ける前に、個人用カービンの競作計画が中止された[5]

2013年2月、アルゼンチン陸軍は評価のためにARX-160 小銃とGLX-160 グレネードランチャーを受け取った。これは自身の特殊部隊用である[6]

インド陸軍INSAS小銃の代替としてARX-160を試験している[7]

使用国編集

画像編集

登場作品編集

ゲーム編集

アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝
コール オブ デューティシリーズ
CoD:G
連邦軍が使用する。
CoD:AW
北朝鮮軍やKVAが使用する。
バトルフィールド4
拡張パック「Naval strike」にて「AR160」の名称で実装。
『ironsight』

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集