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ホーランエンヤ(2009年)。

ホーランエンヤは、島根県松江市で10年に1度開催される城山稲荷神社式年神幸祭(式年祭)の祭事。漢字では「宝来遠弥」あるいは「豊来栄弥」の字をあてる。城山稲荷神社の御神体を載せた船団が大橋川から意宇川を通って阿太加夜神社に渡る渡御祭、阿太加夜神社において櫂伝馬奉納などが行われる中日祭、再び御神体を載せた船団が城山稲荷神社に還る還御祭の三つの祭礼から構成される。櫂伝馬船での「櫂伝馬踊り」は松江市指定無形民俗文化財に指定されている。大阪天満宮大阪市)の天神祭厳島神社広島県廿日市市)の管絃祭とともに日本三大船神事のひとつとされる。

次回は令和11年(2029年)に開催される予定[1]

歴史編集

慶安元年(1648年出雲国で大規模な凶作となったことを受けて、当時の松江藩主の松平直政が城山稲荷神社の御神体を船に載せて阿太加夜神社まで運び、五穀豊穣を祈願する祭礼を行ったのが起源とされる。当初は10年周期で行われ、途中で12年周期(ただし、数えで12年の為、正しくは11年毎)に変わったが、不況や戦争などで周期通りに執り行われないことも多く、正確な回数は不明である[2]

2009年に行われたホーランエンヤは、2007年から2011年にかけて松江市で開催された「松江開府400年祭」のメインイベントの一つとなっていた。

2010年に関係者が協議し、開催周期を当初の10年周期に戻すことを決定した[3]

2012年10月28日、松江ホーランエンヤ伝承館が開館。

開催リスト編集

※記録が残る明治以降

開催年 渡御祭 中日祭 還御祭 備考
明治3年(1870年
明治14年(1881年 4月24日 5月2日 11年ぶり
明治25年(1892年 5月14日 5月22日 11年ぶり
明治36年(1903年 5月15日 5月19日 5月23日 11年ぶり
大正4年(1915年 5月18日 5月22日 5月26日 12年ぶり
昭和4年(1929年 5月18日 5月22日 5月26日 14年ぶり
昭和23年(1948年 5月16日 5月20日 5月24日 19年ぶり
昭和33年(1958年 5月10日 5月14日 5月18日 10年ぶり
昭和44年(1969年 5月10日 5月14日 5月18日 11年ぶり
昭和60年(1985年 5月18日 5月22日 5月26日 16年ぶり
平成9年(1997年 5月17日 5月21日 5月25日 12年ぶり
平成21年(2009年 5月16日 5月20日 5月24日 12年ぶり
令和元年(2019年 5月18日 5月22日 5月26日 10年ぶり

日程編集

開催年の5月中旬頃から9日間で執り行われる。期間中には「渡御祭」、「中日祭」、「還御祭」の3つの祭礼が行われる。

渡御祭(とぎょさい)
城山稲荷神社で宮出しが行われ、御神体が神輿船に載せられた後に船の一団が出航し、大橋川を下降して阿太加夜神社へ向かう。豪華絢爛に飾られた櫂伝馬船の上では派手な衣装とメイクの踊り手が櫂伝馬踊りを披露する。
中日祭(ちゅうにちさい)
御神体が到着した翌日から7日間の祈祷が行われるが、その中日に阿太加夜神社の境内で櫂伝馬踊りが奉納される。
還御祭(かんぎょさい)
7日間の祈祷が終了した翌日に、渡御祭とは逆の経路で城山稲荷神社まで御神体が運ばれ、到着後に櫂伝馬踊りが奉納されたて祭礼の幕が下りる。

船団の構成編集

ホーランエンヤの櫂伝馬船には地区ごとに一番船から五番船までがある(これは船行列の順序とは異なる。神輿船に近い順番である)。

  • 一番船(馬潟地区)
  • 二番船(矢田地区)
  • 三番船(大井地区)
  • 四番船(福富地区)
  • 五番船(大海崎地区)

このほかに神輿船をはじめ、複数の神器船・神能船・神楽船など、100隻以上の船が船団を構成する。

先頭から、大海崎-福富-大井-矢田-馬潟の順となっている。五番船の大海崎地区は「先頭船」の旗を掲げている。

関連番組編集

2019年編集

  • NHK松江放送局
    • 『さんいんスペシャル 見どころいっぱい!ホーランエンヤ』(5月17日、19:30~19:56)
    • 『生中継!松江・ホーランエンヤ~10年に1度 大水上絵巻~』(5月18日、10:00~11:00)※渡御祭生中継
    かまいたちはるな愛岩松了安部登
    • 小さな旅 ホーランエンヤ~島根県 松江市〜』(6月9日、8:00〜8:25〔初放送〕)
  • NHK BS4K
    • 『生中継!松江・ホーランエンヤ~10年に1度の大水上絵巻~』(5月18日、10:00~11:00)※渡御祭生中継
  • 日本海テレビジョン放送
    • 『ホーランエンヤ 水都を彩る時代絵巻』(5月26日、12:35~13:30)※還御祭生中継
  • 山陰放送
    • 『山陰放送開局65周年記念特別番組 令和元年 ホーランエンヤ』(5月26日、12:54~13:54)※還御祭生中継
    佐野史郎錦織良成中村麻美、安部登、宇田川修一荒木まどか
  • 山陰中央テレビジョン放送
    • 『豪華絢爛!令和のホーランエンヤ』(5月26日、13:00~14:00)※還御祭生中継
    • 『ダイドードリンコ日本の祭り 令和の小さな伝承者たち ~松江城山稲荷神社式年神幸祭ホーランエンヤ~』(6月22日、12:00~12:55)

2009年編集

脚注編集

参考文献編集

  • 鈴木岩弓「松江のホーラエンヤ-都市における伝統的祭りの実態-」『山陰地域研究』第2号、山陰研究センター、1986年、 14頁。

関連項目編集

外部リンク編集