マツ科
![]() |
マツ科(マツか、学名:Pinaceae)は、裸子植物門(球果植物門)の科である。
マツ科 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アカマツ Pinus densiflora の若枝と葉
|
|||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||
Pinaceae Lindley | |||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||
マツ科 | |||||||||||||||
属 | |||||||||||||||
|
北半球の温帯地方を中心に、11属230〜250種があり、針葉樹の半分以上の種が含まれる。カラマツ属とイヌカラマツ属が落葉樹である他は常緑樹で、ほとんどが大高木であり、樹高100m近くに達するものもある。温帯から冷帯へかけての森林を構成する重要な樹種が多い。暖帯に産するものもあり、そこでは特に海岸や岩場に出るものが多い。
葉は針状、花は雌雄が別に、それぞれ鱗片様の胞子葉が主軸に密に螺旋状に配置したもので、雌花はいわゆる松毬になる。
風格のある大木になる種も多く、名勝地を演出する樹種にもなっている。森林資源(木材)として重要であり、庭木・公園樹・寺社の植栽樹・盆栽などにも利用されている。
葉の更新が毎年でないため、大気汚染に弱く、天然記念物などの古木が枯れるケースが増えている。他方、マツの場合、気孔に煤煙が残りやすいことから、環境調査の対象に利用される例もある。
分類編集
- Abies モミ属 - モミ、ウラジロモミ、シラビソ、アオモリトドマツ
- Cathaya カタヤ属
- Cedrus ヒマラヤスギ属 - ヒマラヤスギ、レバノンスギ
- Keteleeria ユサン属 - テッケンユサン(ユサン、アブラスギ)
- Larix カラマツ属 - カラマツ、アメリカカラマツ、グイマツ
- Nothotsuga ノトツガ属
- Pinus マツ属 - アカマツ、クロマツ、リュウキュウマツ、ゴヨウマツ、ハイマツ
- Picea トウヒ属 - エゾマツ、トウヒ、ハリモミ、ヤツガタケトウヒ、ドイツトウヒ
- Pseudolarix イヌカラマツ属 - イヌカラマツ
- Pseudotsuga トガサワラ属 - トガサワラ、ベイマツ(オレゴンパイン)
- Tsuga ツガ属 - ツガ、コメツガ