マルエス主婦の店

株式会社マルエス主婦の店(マルエスしゅふのみせ、1958年11月 - 2008年7月)は、かつて青森県弘前市に本社を置き、スーパーマーケットチェーンの「Maruesu」(マルエス)を展開していた企業である。名前のとおり、○にSの字をあしらったマークをシンボルとしていた。

株式会社 マルエス主婦の店
Maruesu.Co.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 マルエス、Maruesu
本社所在地 036-8076
青森県弘前市和泉1-7-1(登記上本店)
青森県弘前市境関西田16-3(本部)
設立 1958年11月29日
業種 小売業
事業内容 スーパーマーケットチェーンの運営
代表者 代表取締役会長 鈴木孝彦
資本金 9300万円
売上高 約74億円(2007年5月期)
従業員数 370名
決算期 5月末
特記事項:2008年7月に破産手続き申請。
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アップルツー店 (2008年8月撮影)

なお、弘前市・青森市八戸市の3市:合計4カ所(旧浪岡町含む)で『モータースクール』等を運営するマルエス自工(現:ムジコ・クリエイト)などは元々同社率いるマルエスグループに属していたが、後にグループから離脱し、資本関係はなかった[1]2006年ごろまでは同社の公式ウェブサイト内に掲載されていた。外部リンクを参照)。

なお、同名のおつまみ・珍味を製造している「マルエス」(本社:大阪府堺市中区)とは資本・人材とも一切無関係である。

概要編集

お隣さん』という自社ブランドも展開し、それを冠した商品(牛乳萩原乳業製造〕、納豆野田食品工業[2]製造〕)が販売されていた。また、「お隣さんで〜す」というイメージソングも制作し、店内で流された(女性による歌唱)。後に佐藤生朗(弘前出身)をはじめ地元東奥義塾高等学校出身者らで結成されたコーラス・グループJ's(ジェイズ)により、同曲のカバーがなされ、2006年10月には、同曲を含めたコラボレーション・ミニアルバムとして「Maruesu meets J's」を発表した(ジャケットはマルエスマークをあしらったもの)。

スーパーマーケット事業のみならず、飲食店健康食品販売店などの専門店事業部、パチンコホール運営の遊技事業部も設けていた(後者については2008年1月撤退)。

破産編集

2008年7月13日までに9店舗を展開してきたが、原料の高騰などによる値上げなどの影響により経営が悪化したことなどから、同日の営業をもって全て閉鎖し、うち3店舗を同業のユニバースに事業譲渡を行うこととなった[3]。この秋までに改装後、店名をユニバースではなく、新業態である『Uマート』として順次開業する予定となっていた(これは3店舗とも売場面積が1,000m2前後と小規模店舗であり、現行のユニバースの店舗基準である2,000m2よりも下回っていることなどが挙げられる)。[4]

その後、同年7月25日青森地方裁判所弘前支部に破産手続きを申し立て、受理された。[5]

ピーク時の2000年5月期から2003年5月期まで、計100億円台の年商を維持していた。

破産後手続き後の2008年8月21日に、ユニバースへ譲渡された2店舗(桔梗野店・弘大前店)がUマートとして開業された。

沿革編集

  • 1958年11月 - 主婦の店弘前店(後の土手町店)として創業。
  • 1966年11月 - 株式会社マルエス主婦の店に改称。
  • 1969年5月 - 弘前市和徳字和泉(現:同市和泉1丁目)に本部・配送センターを開設。後に、同地近辺は「マルエス団地」という住宅地に発展していった。
  • 1978年4月 - パチンコ店(パチンコサンサン土手町店)などの遊技事業部を開設。
  • 1993年6月 - 全店POS化完了。
  • 1999年3月 - 全店新POS切り替え完了。
  • 2000年8月 - 本部を弘前市和泉1-7-1から同市城東中央3-3-3(城東店とほぼ同地)に移転。
  • 2003年11月 - 本部を弘前市境関西田(破産当時の場所)へ移転。
  • 2008年1月 - パチンコ店(パーラーサンプラザ黒石店)を閉店。
  • 2008年7月 - ユニバース八戸市)がマルエスの9店舗のうち、3店舗(桔梗野店・城東店・弘大前店)を譲り受けると発表(改装後に、同社の新業態『Uマート』として順次開業予定)。譲渡契約終了後、青森地方裁判所弘前支部に破産手続きを申し立て、受理(負債総額:約29億円)。

店舗編集

※:50音順に掲載

事業停止までに存在した店舗編集

スーパーマーケット事業部編集

弘前市
  • アップルツー(Apple two) - 亀ノ甲町(亀甲町)に所在していたショッピングセンター。2階建てで、1階にはスーパー「マルエス」のほか鮮魚店精肉店神戸屋、ナチュラルハウス、ラグノオ菊池薬店生花店などの専門店も入っており、2階には文具・雑貨の「MILK PAN」(ミルクパン)やゲームコーナーがあった。かつては1階に軽食店、2階に喫茶店もあった。2009年7月、みちのく銀行亀甲町支店を除く、店舗部分のみ解体された。
  • 鍛治町店(十番館) - 元々十番館であったが、ウェブサイト上では2005年より、鍛冶町店と表記。破産後、美濃清食品が所得(今後については検討中)。
  • 桔梗野店 - 破産後の2008年8月21日に、Uマート桔梗野店として再開業。
  • 城東店 - 1976年4月開店。破産後、Uマートとして開業予定であったが、2008年中に取り壊され、現在はフェンスに囲まれた状態となっている。
  • 弘大前店 - 富田3丁目に所在。2002年3月に、旧富田店から移転するかたちで、旧スーパーマルサン富田店において開業。破産後の2008年8月21日に、Uマート弘大前店として再開業。
  • 本町店 - 1975年10月開店。破産後、美濃清食品が所得し、他の不動産会社に売却。
  • 若葉店 - 2000年10月開店。公式ウェブサイト内や企業パンフレットに同店の写真が使われた。現在は解体され、更地となったのち、コメリ若葉店が建つ。
平川市
  • 尾上店 - 尾上栄松に所在。破産後、佐藤長弘前市)が取得。2009年3月27日に「スーパー佐藤長尾上店」として開店。
  • 平賀店 - 柏木町字東田に所在。1996年11月開店。破産後、佐藤長が取得。2009年2月6日に「スーパー佐藤長平賀店」として開店。

専門店事業部編集

事業停止前に閉店した店舗編集

スーパーマーケット事業部編集

弘前市
  • 駅前
  • 土手町店 - 創業店。
  • 富田店 - 富田町に所在。2002年3月弘大前店に移転するかたちで閉店。同年12月に「ラッキーランドリー富田店」となった。
  • 松森店 - 松森町に所在。マルエスを軸に複数の食品店が集まっており、「テンフード」の愛称も付いていた。1990年代に閉店。現在、跡地は青森県道109号弘前平賀線が通っている。
  • 宮園店 - 1983年12月開店。2007年に閉店。ただし、事業停止まで、公式ウェブサイトの店舗一覧から削除されることはなかった。

専門店事業部編集

弘前市
  • 中国四川料理ベア - 土手町に所在していた中国料理店。2006年頃閉店。
平賀町(現:平川市)

遊技事業部編集

弘前市
  • パチンコサンサン駅前店 - 駅前町に所在していた(現在の弘前警察署弘前駅前交番あたり)。
  • パチンコサンサン土手町店 - 遊技事業部最初の店舗。
平賀町(現:平川市)
  • パチンコサンサン平賀店 - 1983年8月開店。本町字北柳田に所在。2003年ごろまで営業していた。
黒石市
  • パーラーサンプラザ黒石店 - 1993年12月開店。追子野木3丁目に所在。遊技事業部の中で最後まで営業していた店舗だった。

関連企業編集

  • マルエス総業 - 遊技器具の卸売業者。商号:株式会社マルエス総業。本社所在地:青森県弘前市和泉1-7-1(マルエス主婦の店本店と同位置)。

参考文献編集

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ http://motor-school.jp/pdf/080715.pdf
  2. ^ 弘前市野田に本社・工場を置き、主に「パール納豆」ブランドの納豆を製造していた。
  3. ^ ユニバースのリリースより(2008年7月14日)
  4. ^ デーリー東北:2008年7月15日付け朝刊より。
  5. ^ スーパー「マルエス」が破産申請東奥日報ウェブ版:2008年7月25日