マンティス (マーベル・コミック)

マンティスMantis)は、マーベルコミックスが出版するコミック作品に登場するキャラクターである。ライターのスティーヴ・イングルハートとアーチストのドン・ヘック両氏によって創造され、1973年の『The Avengers』 #112で初登場した。

キャラクター経歴編集

MCU版編集

MCUでは、ポム・クレメンティエフが演じる。日本語吹替は秋元才加が担当[1]

キャラクター像編集

額の一対の触角と大きな黒目緑色を基調とする軽装の着衣など、その名の通り地球のカマキリを彷彿とさせる外見が特徴を持つ、出自不明の女性エイリアン。

両親を亡くした幼虫の頃、エゴに拾われて彼の星で育てられ、エゴを特殊能力で眠らせる役割などを持つ忠実な従者となった。その最中、エゴが幾多の星々で出会った異性に産ませた自身の子どもたちを利用して、エゴ自身を全宇宙規模へ“拡張”させようとしていることと、そのために利用された子どもたちが全て拡張の失敗で命を落としたことを知ってしまうも、彼女は“役に立つノミ”としてエゴに奉仕し続けるしか生きられなかった。

無邪気な性格で、特徴的な容姿を「醜い」と言われても笑って返す一方、従者だった頃はエゴ以外の人と接した経験が無かったことから世界観が狭く、社会技能も他人との距離感も分からず、デリカシーに欠けた発言や行動が多かった。ただし、エゴの本性や目的を悪質と恐れ、地球暦2014年に出会ったピーター・クイル/スター・ロードたち“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の面々へ「早く知らせるべきだった」と後悔しながらそれを打ち明けて、彼らを危機から救おうとするくらいに倫理観はまともである。また、いざ戦いの場に直面すれば、敵対者に敢然と立ち向かうほどの勇敢さも秘めている。

エゴとの戦いの後に、新たな仲間/家族の一員としてガーディアンズに加入。彼らとの触れ合いや冒険を通して他者との付き合い方を学んだことにより、クイルが愛聴する楽曲に合わせて首を振るほどチームに馴染み、ガーディアンズ以外の人物とも十分に話し合えるほどコミュニケーション能力も向上している[注釈 1]。ガーディアンズのうち、ドラックスとは特に仲が良く、ドラックスからは彼の亡き愛娘の面影を見られている。

能力編集

華奢な第一印象とは裏腹に彼女の身体は、落下してきた宇宙船の破片が当たって気絶することはあっても、致命傷を負わないどころか痣もできないほど非常に丈夫である。

エンパシー
“エンパス”であるマンティスが行使できる特殊な共感能力。額の触角の力で掌で触れた人の心を読んだり、眠らせる・悲しませるなど感情を操ることが可能で、その効果はドラックスやガモーラのような強い自我を持つ者にも明確な影響を与えるほど高く、マンティス自身の意志次第で、天界人のエゴや“全宇宙最大の脅威”であるサノスにまで数分間作用させることも可能。

各作品での活躍編集

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス
本作からMCU初登場。
実の息子であるクイルの存在を知ったエゴに同行し、惑星“ベアハート”でガーディアンズと出会う。エゴがクイルに父親として接する傍らで、自身もベアハートからエゴの星までガーディアンズと触れ合い、彼らを困惑させたり逆に振り回されたりと親睦を深めていった。
その最中にエゴが“拡張”に差し掛かろうとしていると、エゴの秘密を皆に打ち明け、エゴに襲われるガーディアンズに助力することを決意。一時はエゴを眠らせて抑えるも、前述の破片で気絶してしまい、そのままガーディアンズたち共々ピンチに陥った。
だがドラックスたちの決死の行動によって窮地を逃れ、エゴが滅びた後に行われたヨンドゥ・ウドンタの葬儀にも参列し、“ラヴェジャーズ”全隊の船から放たれた光を見て「綺麗」と感動する。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
本作からガーディアンズの一員として登場する。人格面である程度の成長を見せる一方で、銀河の各地で次々に起こる異変を敏感に感じ取り、若干落ち着きを失いつつある。また惑星“タイタン”で、新たに出会ったトニー・スターク/アイアンマンたちがミーティングを行っている横で、ドラックスと2人でタイタンの重力異常を楽しむなど、無邪気さも健在であることも描写される。
宇宙船“ステイツマン”からの救難信号をキャッチして皆と共に信号の発信元である宙域に辿り着くと、サノスらの手にかかった多数のアスガルド人の亡骸とステイツマンの残骸を発見し、その中から引き上げた意識不明状態のソーを、自身のエンパシーで目覚めさせた。
ソーからサノスが野望達成のために“インフィニティ・ストーン”収集に動き出したことを知らされると、クイルたちと共にストーンの一つである“リアリティ・ストーン”を回収するため、採掘コロニーの“ノーウェア”に向かうが先回りしていたサノスにストーンは奪われており、ガモーラも拐われてしまう結果となった。
その後、ネビュラからの連絡でタイタンに向かい、遭遇したトニーたちと誤解から交戦してしまうも[注釈 2]、サノス打倒のために手を組んだ。そして現れたサノスとの戦いでは、皆との連携でサノスを拘束したものの、サノスからガモーラを手にかけてしまった悲しみを読み取り、これにクイルが乱心したことで形成逆転されてしまった。そこからはサノスに全く太刀打ちできず、ストーンを6つ揃えたサノスが地球で引き起こした“デシメーション”により、塵と化して消滅してしまう。
アベンジャーズ/エンドゲーム
本作ではデシメーションから5年もの間消滅したままだったが、アベンジャーズの尽力により復活し、クライマックスにおける2014年からタイムトラベルしてきたサノスの群勢との決戦の際に、タイタンと繋がったゲートウェイからクイル・ドラックス・ピーター・パーカー/スパイダーマンスティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジと共に戦地となった“アベンジャーズ・コンパウンド”跡地に登場。他のヒーローたちに比べて戦闘描写に乏しかったものの、6つのストーンを収めた“ナノ・ガントレット”を“量子トンネル”へ運ばせるために多くの女性ヒーローたちと共闘する場面も披露した。
トニーによってサノスの群勢が消滅し、戦いが終わると、ガモーラ以外のガーディアンズの仲間たちやネビュラと共に、トニーの葬儀に参列する[注釈 3]。その後、地球から旅立つ前に張り合いかけるクイルとソーにドラックスが鼓舞すると、皆と共に便乗して「ナイフでやっちゃって」と直接対決を囃し立てる。

脚注編集

注釈編集

  1. ^ サノスの下に囚われていたネビュラが、拘束から脱して通信で真っ先に呼ぶほど彼女とも一定の交流があることが窺える。
  2. ^ この際に、対峙したピーター・パーカー/スパイダーマンに、その容姿から「卵を産み付けるエイリアン」と恐れられた。
  3. ^ この時、その場のムードを感じ取ったためか、ひとり心急く様子を見せていた。

参考編集

参考文献編集

  • 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN 978-4-8135-2270-6

外部リンク編集