リトル・ドラマー・ガール (映画)

1984年のアメリカ合衆国の映画

リトル・ドラマー・ガール』(The Little Drummer Girl)は1984年アメリカ合衆国スパイ映画。 監督はジョージ・ロイ・ヒル、出演はダイアン・キートンヨルゴ・ヴォヤギス英語版など。 原作はジョン・ル・カレ1983年同名スパイ小説イスラエル諜報部員と知り合ったイギリスの舞台女優がパレスチナイスラエルの争いに巻き込まれてスパイに仕立てられていく姿を描いている。 同じ原作の映像化作品にはイギリスBBCによる2018年のテレビミニシリーズ『リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ』(監督:パク・チャヌク、主演:フローレンス・ピュー)がある。

リトル・ドラマー・ガール
The Little Drummer Girl
監督 ジョージ・ロイ・ヒル
脚本 ロリング・マンデル英語版
原作 ジョン・ル・カレ
リトル・ドラマー・ガール
製作 ロバート・L・クロフォード
製作総指揮 パトリック・ケリー
出演者 ダイアン・キートン
ヨルゴ・ヴォヤギス英語版
クラウス・キンスキー
音楽 デイヴ・グルーシン
撮影 ウォルフガング・トロイ英語版
編集 ウィリアム・レイノルズ
製作会社 パン・アーツ
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 1984年10月19日
日本の旗 1985年4月27日
上映時間 130分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $7,828,841[1]
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ストーリー 編集

キャスト 編集

製作 編集

主人公チャーリーのモデルは原作者ジョン・ル・カレの異母妹で女優のシャーロット・コーンウェル英語版で、ル・カレは映画化にあたり、妹をチャーリー役に起用することを希望していたが[3]、確実に集客が見込めるダイアン・キートンが起用されたことに落胆した[4]。キートンの起用により、原作では20代のイングランド人女性という設定が30代のアメリカ人女性に変更された[5]

作品の評価 編集

ニューヨーク・タイムズの映画評論家ヴィンセント・キャンビーは、2時間を少し超える尺では物語や登場人物を描くのに充分ではなく、テレビミニシリーズにした方が良かったのではないかとし、「詰め込みすぎ(overstuffed)のプロット」や「退屈(bore)」などと評している[6]ピープル誌は、原作の良さを壊しているとして、脚本や演出、主演のダイアン・キートンの演技を酷評している[7]

その一方で、ワシントン・ポストの映画評論家(当時)ポール・アタナシオは、監督の仕事ぶりを「魅惑の脱出マジック名人(enchanted escape artist)」にたとえて賞賛している[8]

allcinemaは、キートンの演技については高く評価しているものの、映画自体はテンポが悪いとしている[9]

Rotten Tomatoesによれば、7件の評論のうち高評価は71%にあたる5件で、平均点は10点満点中5.71点となっている[10]

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集