レンフェ446系電車

レンフェ446系電車は、同447系Civiaとともに、より効率的なサービスを提供できるよう設計された電車のシリーズの一種である。これはマドリードをはじめとする諸都市の膨張に対応しうる、郊外電車セルカニアスの運行を開始するために、1980年代初期から445系電車を原型として設計の計画が始められたもので、440系電車ではそのような列車の運行には不充分になりかけていたことから要求されたのであった。新製される電車は短距離で乗客数も多いなか、多くの駅に停車しなければならない列車を運行するために特に設計されたものであった。ゆえにこれらの電車には高加速度の性能と最高速度と両立という不利な条件を満たすものでなければならなかった。

Renfe446系電車
RN446-033.JPG
ビルバオのセルカニアスで運用中の446系
基本情報
製造所 CAF, MACOSA, MTM, Cenemesa, Conelec Melco
主要諸元
編成 3両
軌間 1,668 mm
電気方式 直流3,000 V
最高運転速度 100 km/h
起動加速度 3.6 km/h/s
編成定員 240人 (座席)
編成重量 166.6 t
全幅 2,940 mm
全高 4,185 mm
主電動機 GEE 326 A2×4基
主電動機出力 300 kW
編成出力 2,400 kW
保安装置 ASFA, 一部にLZB設置
備考 編成長75,993 mm
UIC軸配置:Bo'Bo' - 2'2 '- Bo'Bo'
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446系は1989年に、起動加速度3.6km/h/sと最高速度100km/hとを満足するために出力2400kWの性能を持つ革新的な設計のレンフェの電車として登場した。1編成3両のうち、前後の各1両は運転室を有する電動車で、中間車のみが付随車である。それぞれの車両には乗客の乗り降りがしやすいように3組の両開きドアが配されている。主な欠点の一つとして、どの車両にも便所が設けられていなかったことがあげられる。この車両と447系2009年から2014年にかけての総合的な車体更新の際には、他の移動性の改善施策とともに便所の設置が盛り込まれた。

446系の形式称号MRの文字は白で、447系とはこれらの文字は黄色である以外は似た外観である。これら2種の電車には1992年にセルカニアスの頭文字であるCのマークが加えられたほか、鉄道インフラ管理機構 (ADIF) との上下分離のあと、車体色の赤に紫が加わり、Renfeの文字が追加された。またこの最近の改良では、ドアが閉まるときの音響と表示灯との、サインシステムによる安全面の向上が加えられた。447系との併結は通常運転で可能だが、その場合力行ブレーキとでいくつかの制約を受ける。

170編成が発注、搬入され、これまでに2004年3月11日列車爆破事件でそのうちの3編成が悲しくも廃車となっている。これらの電車は通常、マドリード、ビルバオサン・セバスティアンマラガサンタンデールを中心に、駅間距離1から2kmもしくはそれ以下の路線で運転されているのを目にすることができる。

関連項目編集